“コロナ太り”を感じている人が約6割!在宅ワーク中の食べたい衝動を抑えるには?
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“コロナ太り”を感じている人が約6割!在宅ワーク中の食べたい衝動を抑えるには?

更新日:2021/01/06

新型コロナウイルスの影響で在宅ワークをする人が増加。人と会う機会が減ったり、通勤がなくなって運動量が減ったりしたことで、太ってしまった人もいるのでは? 特に家にいる時間が長いと、つい余計に食べてしまうことも。そこでスタイルアップトレーナーの才原洋子さんに余計な間食を防ぐ方法を教えてもらった。

人と会わないことで見た目に対する意識が下がりがちに

人と会わないことで見た目に対する意識が下がりがちに

オズモールのアンケートでは、約6割の人が「新型コロナウイルスの影響で太ったり、ボディラインの崩れが気になったりした」と回答。「5キロ増えてしまった」「過去最高体重を記録」「テレビ電話に映る自分の顔が丸くなっていた」といった声も。

コロナを機にダイエットや体型維持、改善の取り組みへの意識が変わったという人も少なくなかった。例えば「体型維持ももちろんだけど体力や免疫力をつける健康的な体づくりを意識するようになった」(ポピーさん/30代・会社員)、「脚の筋力が落ちて少し歩いただけでも疲れるので、散歩がてら歩くようにしている」(くぅさん/40代・会社員)、「食事を記録するアプリを使い始めて食事の偏りがわかるようになり、より食べるものを意識するようになった」(したさん/40代・会社員)など、意識が上がった人もいれば「人と会う予定があるとそれを目標に体型維持をがんばれるのに、その予定がないからだらけた」(Chai Teaさん/40代・会社員)、「家にいる時間が増えて間食やパスタなど炭水化物を食べる機会が多くなった」(ずんさん/40代・会社員)、「1日の楽しみが食べることだけになってしまった」(lucyさん/30代・アルバイト)など意識が下がった人も。

かむことでコロナストレスを解消している場合も

かむことでコロナストレスを解消している場合も

家にいる時間が長くなったことで運動量が減り、さらに間食が増えれば太るのは当然のこと。在宅ワークをしていると、お腹がすいているわけではないのについ何か食べてしまうことはない? 才原さんによると「かむことでストレス解消している可能性がある」とのこと。
「一定のリズムを繰り返す〝リズム運動″をすると、感情や気分のコントロール、精神の安定に関わるセロトニン神経が刺激され、分泌が促されます。咀嚼することはリズム運動のひとつなので、かむことでストレスを解消しているのかもしれません」

リズム運動といえば、ウォーキングもそのひとつ。ウォーキングを日課にできれば、運動にもなるうえストレス解消もできて、余計な間食を避けられる可能性も。

「朝日を浴びながらウォーキングをすると、セロトニンの分泌が促されます。また夕方の運動は、食欲抑制ホルモンの分泌を促します。ストレスがたまっている人は朝、食欲を抑えられない人は夕方にウォーキングするのがおすすめです」(才原さん)

ニセモノの食欲は筋トレで撃退

ニセモノの食欲は筋トレで撃退

また、食後2時間くらいしか経っていないのに、なんとなく食べたくなることはない?
「食後2時間くらい経つと血糖値が下がり始めて、本当にお腹がすいているわけではないのに、ニセモノの食欲を感じることがあります。そんなときは筋トレをするのがおすすめです」(才原さん)

筋トレをすると、筋肉に蓄えられている糖の一種である「筋グリコーゲン」が放出され、血糖が上がってニセモノの食欲を抑えられるのだそう。ニセモノの食欲を抑えるために紹介してもらったのが、デスクワーク中にもできる「ハンドレッド」という筋トレ。

食べたい衝動を抑える「ハンドレッド」体操
1:イスに座って、骨盤を後傾させて上半身をやや後ろに倒し、両脚をひざを曲げたまま軽く上げる。太ももの内側の筋肉を腟、肛門で吸い上げる感覚で、下腹を安定させる。

2:そのまま両腕を前に伸ばし、腕の下にある空気のバネを押すようにリズミカルに上下させる。肩が上がらないように注意して、腕の上下運動に合わせて息を「ハッハッハッ」と吐く。上下させるのは10cm程度の幅でOK。腕の上下運動を100回繰り返し。

お腹ぽっこりを解消できるほか、背中の引き締めにも効果的。食べたい衝動が出てきたら、まずは筋トレをしてみて。

教えてくれた人

才原洋子さん

スタイルアップトレーナー、株式会社YOHKO代表。Studio-SOU赤坂店・少人数ピラティスBMP主宰。ボディメイクトレーナー、小顔美容矯正士、SOU認定スタイルアップ矯正士、BESJマットピラティスマスタートレーナー、マスターストレッチなど。解剖、生理、栄養学など科学的根拠をもとにしたボディメイクが好評。

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WRITING/AKIKO NAKADERA ILLUSTRATION/CHIKA SHIBA

※記事は2021年1月6日(水)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります