腸の掃除をするツボとは?春先の肌トラブルは、東洋医学の「腸活」で体の中から対処しよう
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腸の掃除をするツボとは?春先の肌トラブルは、東洋医学の「腸活」で体の中から対処しよう

更新日:2020/09/03

春先に多くなる肌トラブル。オズモールのアンケートでも「4月になると肌荒れや敏感肌になりやすい」といった声が多く寄せられている。そこで取り入れたいのが、美肌効果が期待できる腸活。漢方に詳しい薬剤師・カガエ カンポウ ブティック漢方カウンセラーの上之原静佳さんに、おすすめの腸活法を教えてもらおう。

大腸と皮膚は“パイプ”でつながっている

大腸と皮膚は“パイプ”でつながっている

腸内環境を整える腸活は、乳酸菌類や食物繊維などを取って腸の働きを活性化するという方法が一般的。では、東洋医学の場合は腸活をどうとらえるの?
「東洋医学では、体内には『気(エネルギー)』の通り道となる“パイプ”が縦横無尽に張りめぐらされていて、このパイプでつながる器官はお互いに影響を与え合っていると考えます。大腸の“パイプ”は、皮膚の水分代謝やバリア機能などの器官とつながっているため、腸活で大腸が整うと肌にも現れてきます」(上之原さん)

腸内に老廃物がたまっていると、この“パイプ”にも汚れがたまり、やがて皮膚に届いて肌荒れなどの皮膚トラブルの原因に。特に春先は、冬にたまった老廃物が体表面に現れやすい季節なのだそう。

腸の掃除をするツボ・合谷(ごうこく)

腸の掃除をするツボ・合谷(ごうこく)

腸活の第一歩として、まずは大腸と皮膚をつなぐ“パイプ”が汚れていないかチェックしてみて。「手のひらの親指の付け根のふくらんだ部分は、大腸と皮膚をつなぐ場所。ここの血管が青く浮き出ている場合は、“パイプ”が汚れているサインと考えることができます」(上之原さん)

いつもより青い血管が目立つ場合は、便通を整えるとともに腸を活性化するツボ、「合谷(ごうこく)」を押して。手の甲の親指と人差し指の骨が交わる場所からすぐ近くの、骨がくぼんだ部分に位置する。「反対の手の親指で合谷を強めに6秒押します。これを10回繰り返してください」(上之原さん)
毎日このセルフチェックをして、気になるときは合谷のツボを押すと、効果的な腸活に。特にトイレに入っているときに合谷を押すと、排便が促進されるかも。

腸をうるおす食材を取って便秘予防を

腸を潤す食材を取って便秘予防を

腸内の老廃物は、腸が潤っていればすべりやすく、スムーズに体外へと押し出される。しかし、腸内の潤いが不足すると老廃物がたまりやすくなり、便秘の原因にも。こうした状況を防ぐために、ゴマ、クルミ、松の実などの腸を潤す食材を積極的に取ることもおすすめ。これらの食材を使った、腸活におすすめの常備菜レシピを上之原さんに教えてもらった。

【クルミとサツマイモのサラダ】
<材料:2人分>
サツマイモ 150g/クルミ 2粒/レーズン 20g/タマネギ 1/8個/サニーレタス 適量
A・・・酢 大さじ1/油 大さじ1/2/砂糖 小さじ1/塩 少々/コショウ 少々

<作り方>
(1)サツマイモは皮をむき、1cm角に切って水にさらす。その後ゆでたら水気を切って冷ましておく。
(2)レーズンをぬるま湯につけて戻す。クルミをフライパンでから煎りし、ビニール袋などに入れて器の底などで押しつぶす。
(3)タマネギをすりおろし、Aと混ぜ合わせる。
(4)ボウルに(1)~(3)を入れ、混ぜ合わせる。
(5)器にサニーレタスを敷き、(4)を盛りつける。

クルミは油分がにじみ出るまでしっかりつぶすと効果的。食物繊維も豊富なレシピなので、さっそく取り入れて腸活をしてみて。

教えてくれた人

上之原静佳さん

薬剤師、「カガエ カンポウ ブティック日本橋髙島屋S.C.店」漢方カウンセラー。漢方と香りを融合した漢方ビューティブランド「カガエ カンポウ ブティック」にて、漢方薬からハーブティ、スキンケア、アロマまで、からだの内外からのトータルビューティーケアを提案。

【特集】プチ不調や身体の悩みを解消!すこやかなココロとカラダへ

毎日がんばる働く女性にプチ不調や悩みはつきもの。そこでみんなが気になる健康法やグッズ、食材やドリンク、悩みの解決法やメカニズム、取り入れたい習慣などを専門家やプロのお話しとともにご紹介。自分のココロとカラダに向き合って、健やかに私らしく。オズモールはそんな“働く女性の保健室”のような存在をめざします

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WRITING/TOMOKO OTSUBO

※記事は2020年9月3日(木)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります