VIO脱毛からニオイ問題まで。婦人科医にデリケートゾーンのお悩み相談【働く女性の保健室ウィーク】
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VIO脱毛からニオイ問題まで。婦人科医にデリケートゾーンのお悩み相談【働く女性の保健室ウィーク】

更新日:2021/03/09

デリケートゾーンに関するお悩みは、家族にも友人にも相談しにくいもの。そこで今回は、オズモールのアンケートに寄せられたデリケートゾーンに関するお悩みの中から、VIO脱毛・におい・黒ずみ・肌荒れの4つのテーマについて、「はるねクリニック銀座」で診察にあたる、婦人科医・千村友香理先生に教えてもらった。

Q.気になるVIO脱毛。見た目や手入れのしやすさ以外にもメリットはある?

Q.気になるVIO脱毛。見た目や手入れのしやすさ以外にもメリットはある?

ほかのパーツの脱毛に比べてちょっと勇気がいるVIO脱毛だけれど、見た目や便利さだけでなく「体のため」という観点で、VIO脱毛をすると何かいいことはあるの?

婦人科医の千村先生によると、「VIO脱毛は、体のためという観点でもメリットがあると思います」とのこと。デリケートゾーンは蒸れやすく、おりものや月経血で汚れることが多い場所。「膣の外側は雑菌が繁殖しやすく、皮膚のトラブルも起こりやすいですが、脱毛することでそのようなトラブルを軽減することができるでしょう」(千村先生)

質問を寄せてくれたkahalaさんをはじめ、そんな千村先生の回答に背中を押された人は多いはず。VIO脱毛にはさまざまなデザインが用意されているので、自分に合ったアンダーヘアのスタイルを選んで、毎日をより快適に過ごしてみてはいかが。

Q.更年期のせいか、デリケートゾーンのにおいが心配。石鹸を変えるべき?

Q.更年期のせいか、デリケートゾーンのにおいが心配。石鹸を変えるべき?

「においが気になるからと毎日念入りに石鹸を使用すると粘膜や皮膚の刺激になり、かゆみの原因にもなりますので、ぬるま湯で丁寧に洗い保湿を行うとよいでしょう」と、千村先生。

デリケートゾーン専用の石鹸を使っているというとくめいさんはそれでも、更年期になった頃からにおいが気になるようになったそう。デリケートゾーンは更年期に変化が起きるの?

千村先生によると、更年期になるとホルモンバランスの崩れからデリケートゾーンの粘膜が弱くなるそう。うるおいが減り、乾燥しやすくなることで、ちょっとした刺激でかゆみや出血が起こりやすくなり、自浄作用が低下することで雑菌も侵入しやすくなるのだとか。そのせいで、においが気になる人もいるよう。

「腟内の乾燥やにおいが気になる場合には、ホルモン剤の腟錠を使用すると症状が改善することがあるので、婦人科に相談してみてください」(千村先生)

Q.デリケートゾーンの黒ずみがひどくて恥ずかしい。美白クリームに効果はある?

Q.デリケートゾーンの黒ずみがひどくて恥ずかしい。美白クリームに効果はある?

千村先生によると、デリケートゾーンはもともとホルモンの影響や下着との摩擦で色素沈着が起こりやすく、黒ずみは誰にでもあるそう。「他の人と比べることがない場所なので、自分だけではと不安になってしまうかもしれませんが、恥ずかしいと思う必要ありません」

「どうしても気になる場合には、摩擦の少ない下着を使用したり、保湿剤で乾燥を防ぐとよいでしょう。気に過ぎて皮膚を刺激しすぎないように気を付けてください」(千村先生)
黒ずみを濃くしないための基本的な対策として、しっかりおさえておきたい。

ちなみに美白クリームは一般的に化粧品の部類にあたり、作用が穏やかなことがほとんど。効果が目に見えるには個人差もありそう。膣などの粘膜も近く文字通りデリケートな部分なので、使用する際は使用方法を十分にチェックし、自己流は絶対に避けるようにしよう。

Q.下着に当たる部分が荒れ、切れたりして痛い。どうすればいい?

Q.下着に当たる部分が荒れ、切れたりして痛い。どうすればいい?

下着のラインが擦れたり乾燥したりするとのお悩みは、makiさんから。デリケートゾーンの肌荒れや傷を防ぎ、ケアする方法を千村先生に聞いた。

デリケートゾーンの皮膚は蒸れやすいと同時に、摩擦が刺激になり乾燥しやすくもあるのが難しいところ。どうしても肌が荒れやすいので、皮膚を刺激しない通気性のよい下着を選ぶのがベター。ナイロン製の下着や締め付けの強い下着は症状を悪化させてしまうので、避けた方がよいそう。

乾燥が気になってきたときは、「粘膜の部分であれば通常の保湿剤を塗っても問題ありません」と、千村先生。また、かゆみがある場合や症状がひどい場合には、病院で処方の薬を出してもうらこともできるそうなので、皮膚科や婦人科などを訪ねてみよう。

教えてくれた人

千村 友香理さん

愛知医科大学医学部卒業。はるねクリニック銀座 医師。1人ひとりに合った治療、希望する治療を、一緒に相談しながら提案している。日本産科婦人科学会専門医。

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WRITING/ATSUKO HABU

※記事は2021年3月9日(火)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります