フケ症は、医学的には「脂漏性皮膚炎」という病気。マラセチア菌という、誰にでもいる常在菌であるカビが関与している。マラセチア菌は皮脂を好む菌なので、シャンプーで皮脂を洗い落とすことがとても有効だそう。「ミコナゾール硝酸塩という成分を配合した薬用シャンプーがドラッグストアで手に入るので、試してみてもよいでしょう」とのこと。それでもフケが気になるときは、病院でステロイドや抗真菌剤の塗り薬を処方してもらうことができるので、皮膚科に足を運んでみて。
脂漏性皮膚炎の人は、皮脂の調節に有効なビタミンB2とB6が豊富に含まれた豚肉や鮭などの脂身の少ない部分を食べたり、レバーや海藻などを食事に取り入れてみて。過度な飲酒や睡眠不足も皮脂バランスが乱れる原因のひとつ。深酒を避けてよく眠るようにしよう。
そのほか、肌に合わないヘアケア用品によるかぶれが原因のことも多いので、フェイスラインが赤くなっていたりブツブツが出たり、かゆみがあるような場合にはヘアケア用品の使用を控えて様子を見てみるのがおすすめ。
教えてくれた人
貞政裕子さん
サマンサクリニック院長。医学博士、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医。大学病院での長年の勤務の後、有名美容皮膚科クリニックにて勤務。サマンサクリニックでは、練馬高野台、富士見台など地域に密着した「お肌のかかりつけ医」として、親身でやさしい診療を行う。
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WRITING/ATSUKO HABU