夏の紫外線は、髪にもダメージを与えている!?退色したヘアカラーにも注意してケアを
毎日、なんとなく洗って乾かして・・・という繰り返しをしてしまいがちなヘアケア。でも、同じケアをしているはずなのに、最近髪が傷んで見える、切れ毛が増えてきた・・・など、トラブルを起こしやすくなっている人も多いのでは?
「夏に紫外線をたくさん浴びてしまった人は、乾燥や切れやすくなる、表面のザラつき、ツヤがなくなるなどさまざまな症状が起こります。髪の毛の主成分であるケラチンがダメージを受けてしまうためです。そのため、カラーの色落ちも早くなってしまうことも。これは紫外線が、メラニン色素を分解してしまって、色が変わってしまうためです」と櫻井さん。
退色した髪は、より傷んで見えてしまうことも多いため、これから紹介する基本のケアを見直して髪の痛みをケアしながら、新しく生えてくる髪も大切にしたい。「また、髪に静電気も起こりやすくなります。これには髪を保湿してあげることが大切です。トリートメントのほかヘアオイルなども、この時期欠かさないようにしたほうがいいですね」(櫻井さん)。
実は間違っている人も多い基本のヘアケア。正しい洗い方と乾かし方とは?
では、知っているようで知らない、正しいケアとは?
「まず洗いかたですが、爪は決してたてずに、指の腹で洗うこと。爪を立てて、ゴシゴシ洗っている人が多いのですが、頭皮を傷めてしまい、荒れてしまいます。指の腹で、優しくマッサージするようなイメージで、シャンプー剤をよく泡立てて洗ってください」と櫻井さん。忙しいからと、乱暴にガシガシ洗っている人は要注意だ。
「また、乾かすときには、根元から最初に乾かし、それから中間部分、毛先へというイメージをもって、しっかり乾かしていきましょう。根元を意識していないと、毛先ばかりが乾いてしまい、根元が半乾きのまま、という人も多いのです。毛先のオーバードライは傷みを促進することになりますし、根元がきちんと乾いていないと、雑菌が繁殖する原因にもなります」(櫻井さん)。髪がうねってしまってスタイリングが決まらない人は、根元を十分に乾かしていないことが原因のことも多いそう。頭皮を傷つけないようにやさしく洗って、しっかり根元を乾かすことを、基本としておさえておきたい。
自分で頭皮をマッサージ。簡単なことでも続けることで、アンチエイジング効果も
そのほか、基本のケア以外にも、髪をより美しく、健康に保つためにできることってあるの?
「頭皮をマッサージしてあげることはおすすめですね。毎日、10秒だけでいいので、指の腹で頭皮全体を優しくマッサージしてあげましょう。このときも、爪は立てないようにしてください」と櫻井さん。頭皮をほぐすことは、アンチエイジング効果があり、白髪の予防や、髪がやせたり細くなってしまうことの予防、髪のうねりの軽減にもつながるそう。
デスクワークが多い人などは、目や首筋の疲れとともに、実は頭皮も硬くなってしまっている人も多い。気が付いたときに頭をマッサージするのは、頭をスッキリさせながらヘアケアも行える、と一石二鳥を狙えそう。
「また、トリートメントをする際には、ホットタオルを巻いて少し時間をおいてあげるのもおすすめ。できれば5分ほどおいてあげると、より効果的です」(櫻井さん)。毛先のパサつき、切れ毛が気になる人には、おすすめしたい簡単ケアだそう。高価なアイテムを使わなくても、すぐにできる簡単なケアから取り入れて、ツヤのある美しい髪をキープしたいもの。
教えてくれた人
櫻井健太さん
表参道駅間近の人気ヘアサロン「VLISS」のスタイリスト。スタイリスト歴17年のベテラン。一人ひとりに合わせ、最も似合うように仕上げるカットに人気が集まり、特に大人の女性の指名の多さを誇る。
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WRITING/HIROKO KUROKI