肩こり、頭痛、動悸・・・ストレスでさまざまな症状が現われる
一時的にストレスを感じて、イライラしたりクヨクヨしたりすることは誰にでもあること。「自粛が長期にわたる今のような状況にあると、ストレスも持続しやすく、自律神経の働きが乱れて、心身が緊張状態のままになりやすいのです」と成田さん。
心身の緊張状態が続くと、東洋医学では気(き=エネルギー)の巡りが悪くなるととらえ、肩こりや頭痛、ホルモンバランスの乱れといった症状が出やすいそう。また、緊張が続くことで血(けつ=血液)が消耗すると、寝つきが悪い、動悸や息切れといった症状が出やすくなる。
「緊張状態をゆるめるには、1日の中で意識的にリラックスする時間をつくることが必要。自律神経のバランスが整い、精神を安定させることができます」(成田さん)
さわやかな香りが全身の巡りをよくする「グレープフルーツ紅茶」
意識的にリラックスする時間をもつために、実践したいのがお茶の時間をつくること。成田さんにストレスを感じているときにおすすめのお茶を教えてもらった。
ストレスによるだるさや疲れ、胃の不調を感じているときに向いているのが、グレープフルーツ紅茶。さわやかなグレープフルーツの香りが、気の巡りをよくして胃の不調に効果的。グレープフルーツに含まれるビタミンCやクエン酸は、だるさや疲れを癒す。グレープフルーツは、紅茶の中でもほのかに柑橘系の香りがするセイロンとの相性がいいそう。
●グレープフルーツ紅茶
<材料:1人分>
グレープフルーツ:1/4個
ティーバッグ(セイロン):1袋
熱湯:150ml
<作り方>
グレープフルーツは身をとり出して1房ごとに分ける。カップにティーバッグととり出したグレープフルーツの身をそのまま入れる。熱湯を注ぎ、ふたをして1分半~2分蒸らしたら、ティーバッグをとり出す。
心身ともにスッキリする!「菊花薄荷緑茶」
イライラする、わけもなく不安になる、寝つきが悪いといったときは、緑茶と相性のいい菊花(きっか)、薄荷(ペパーミント)を組み合わせた菊花薄荷緑茶がおすすめ。薬膳で使われる菊花は、イライラ、頭痛、のぼせなどに効果的で、薄荷も気分をリフレッシュし、イライラや顔のほてりを解消してくれる。
●菊花薄荷緑茶
<材料:1人分>
緑茶:小さじ2
菊花(きっか):5個
ペパーミント(薄荷):小さじ1
熱湯:300~400ml
ティーポットに分量の緑茶、菊花、ペパーミントを入れ、熱湯を注いで、1分半~2分程度蒸らす。
この機会におうちでできるストレスケアの方法を知っておくことは、今後の生活にも役立つはず。毎日のお茶タイムでリラックス&リフレッシュして、自粛生活を乗り切ろう!
教えてくれた人
成田かおるさん
漢方ビューティブランド「カガエ カンポウ ブティック日本橋髙島屋S.C.店」店長、漢方カウンセラー。同店にて、漢方薬からハーブティ、スキンケア、アロマまで、からだの内外からのトータルビューティケアを提案している。店舗は東京(上野・日本橋)、仙台、名古屋、京都で展開し、商品は銀座ロフトでも取り扱い中。
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WRITING/AKIKO NAKADERA