朝起きてから夜寝るまでの排尿回数が8回以上の場合や、8回以下の場合でも、我慢している状態が長い人や、自分自身で排尿回数が多いと感じている場合は頻尿と言える。
頻尿は、疾患が原因のものと、生活習慣が原因になっているものがある。コーヒーや緑茶、ビールなど利尿作用の強い飲み物が好きな人は、ノンカフェインのドリンクや水などをバランスよく飲んで生活習慣からコントロールをしてみて。また、緊張や不安を抱えているとき、体が冷えたときに一時的に頻尿になったり、加齢も頻尿の原因になるという。外出時は冷たい飲み物を控えたり、いざというときのためにトイレの場所を確認したりすることで不安がやわらげるのもおすすめ。
注意したいのは疾患が原因の頻尿。代表的な疾患としては、膀胱炎や糖尿病、子宮筋腫といった耳なじみのある病気から、過活動性膀胱、骨盤臓器脱など。「頻尿は日常生活に支障をきたすだけでなく、さまざまな疾患のサインの可能性があるので病院できちんと診察を受けることがもっとも大切です」と、石川先生。
教えてくれた人
石川昌利さん
いしかわ内科・内視鏡クリニック院長。2000年、奈良県立医科大学医学部を卒業後、医真会八尾総合病院に勤務。同医長、部長を経て、2019年9月にいしかわ内科・内視鏡クリニックを開院。日本内科学会総合内科専門医、日本消化器病学会専門医、内視鏡学会専門医、日本がん治療認定医機構 がん治療認定医など。
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WRITING/ATSUKO HABU