かゆみの原因としては、大まかに「かぶれ」と「感染症」が挙げられる。外陰部は蒸れやすく皮膚も弱いので、下着や洋服、生理用品などの刺激でかぶれやすい。かぶれの場合には、かゆみ止めや保湿剤などで治療することが可能。
また、感染症のなかで頻度が高いのは膣・外陰のカンジダ。カンジダは健康な人でも持っている真菌だけれど、免疫力が低下すると菌が増殖して、おりものの異常やかゆみを引き起こすそう。「酒粕のような白や黄色のおりものが出るのが特徴です」と中村先生。デリケートゾーンのカンジダは膣錠や専用の塗り薬で治療していく。
そのほかには、性感染症のトリコモナス(原虫の一種)も強いかゆみが出る。外陰部を清潔に保っていてもかゆみがある場合には婦人科で検査してもらおう。
教えてくれた人
中村はるねさん
銀座に婦人科クリニックを開業して20年以上。丁寧な診察はもちろん、患者の小さな不安にも寄り添い応えてくれる。クリニックには毎週火曜日と第4土曜日は東西洋の漢方医がおり、漢方処方なども可能で、1人ひとりに合った提案をしてくれるのが魅力。
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WRITING/ATSUKO HABU