Q.バストの大きさが左右で違う・・・原因や改善方法は?
「バストは、乳腺・脂肪・大胸筋から形成されています。そのすべてが左右まったく同じということはむしろ稀です」と、南先生。顔に左右差があるように、バストにも左右差があることが多いのだそう。
そのうえで、大胸筋の大きさで左右差が出ている場合、小さいほうの大胸筋を鍛えることでを大きさを揃えることは可能だそう。バッグを片方の腕で持つことが多かったり、テニスなどのスポーツで片方の腕をよく使ったりしていると、筋肉量に左右差が出やすくなるので、できるだけ左右均等に上半身を使うことを意識してみて。
また、姿勢が悪く体にゆがみがあると、左右のバランスに影響が出ることもあるので、姿勢を正すことも大切なのだとか。寝るときにいつも同じ方を下にして寝ていない? そうすると脂肪が流れてバストの大きさが変わったり、形が崩れたりしやすくなるから気をつけて!
バストの左右差は本当によくあることだけれど、注意したいのは病気によるもの。片方が急激に大きくなったり、触れてみるとしこりを感じる、または皮膚にひきつれがあるなどの場合は、乳腺に疾患がある可能性もあるので、専門の医師に相談を。
Q.乳首の黒ずみ、なぜ?ピンク色に戻せる?
乳首の黒ずみの原因のほとんどはズバリ摩擦。乳首の黒ずみを防いだり改善したりするには、肌なじみのよいサイズが合った下着をセレクトして、できるだけ摩擦を避けるように心がけることが大事。
肌に合わない下着を付けたり、汗がむれたりして皮膚に炎症を起こすと、炎症による色素沈着が起こる可能性もあるそう。汗をかいたときは下着を変えたり、汗をこまめに服などして清潔に保つようにしよう。
また、妊娠を契機に黒ずんだと感じている女性も多いかもしれない。「妊娠中は肝斑などのシミも濃くなることがあるのですが、これは生理的なことなので致し方ありません」と、南先生。妊娠を終了するとある程度は自然に元に戻るものの、授乳により乳首に刺激を受けると黒ずみが残ってしまうこともある。
ピンク色に戻したいと強く願うなら、美白剤の使用やピーリング、レーザー治療などの選択肢もある。悩んでいる人は美容皮膚科に相談してみよう。
Q.乳首にかゆみが!原因と対処法を教えて!
乳首のかゆみの原因の多くは、皮膚の炎症によるもの。肌に合わない下着やボディソープ、汗や汚れの放置は炎症の原因になる。大切なのは、やはり下着の選び方。肌なじみがよくサイズが合っているだけでなく、通気性のよい素材を選ぶようにしよう。
一方で、乾燥が原因でかゆみが出る場合もある。乳首の周辺が乾燥しているようであれば、ワセリンなど低刺激の保湿剤を塗って様子を見てみて。
そのほかにも、乳腺が女性ホルモンの影響を受けることで、生理前や妊娠中にかゆみを感じることもあるそう。これは生理的なもので、かゆみから気をそらすことができればいつの間にか自然に改善してしまうもの。逆に、かゆいからといってかいてしまうと、どんどんかゆみが増して結果的に炎症を起こしてしまうこともあるから気をつけたい。
「乳首のかゆみの多くは一過性のものですが、症状が改善しない場合は、病的なものである可能性があります」と、南先生。乳首に湿疹やただれがあるなら「パジェット病(Paget病)」というガンの一種のこともある。若い人にはほとんど見られないということだけれど、気がかりな症状があるときや、家族から相談されたときなどは専門医に相談しよう。
教えてくれた人
南 真実子さん
大阪美容クリニック院長。大阪医科大学医学部卒業後、大阪医科大学産婦人科、済生会吹田病院産婦人科などを経て2017年より大阪美容クリニックにて院長。日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医、母体保護法指定医ほか。
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WRITING/ATSUKO HABU