食べ過ぎ・飲み過ぎで胃の調子が悪くなる人が多数
オズモールのアンケートによると、約半数の人がときどき胃の不調を感じていて、「調子が悪くなることが多い」「常に調子が悪い」という人も合わせると、6割以上に。胃の調子が悪くなる原因として、最も多かったのが「ストレス」で、次に「過度の飲食」だった。
特定の食べ物としては、トンカツや天ぷらなどの揚げ物が多かったけれど、それ以外にカレーライス、ニンニク、生クリーム、ポテトチップスなどや、今流行のタピオカを食べると胃の調子が悪くなるという人も多かった。対処法としては「市販の胃薬を飲む」「体を休める」「食事を控える」「消化のよいものを食べる」「胃やお腹を温める」などさまざま。
暴飲暴食したときには、翌日のランチまでに調整を!
飲み会続きのときは「食べ過ぎない、飲み過ぎない」「刺激のあるもの、脂っこいものは控える」といったことを意識すれば、胃の調子を崩さずにすむもの。でも実際は、おいしそうな食べ物を目の前にして食べ過ぎたり、楽しくなって飲み過ぎたりしがち。
「せっかくの飲み会で我慢し過ぎると、その場を楽しめないもの。我慢がストレスになる人は、まずは食べることや飲むことを楽しんで、その後気持ちを切り替え、翌日のお昼くらいまでに調整できればいいでしょう」と米倉さん。
食べ過ぎ・飲み過ぎの場合、アルコールの分解に時間がかかるうえに、食べた物の消化吸収にも時間がかかるので、夜寝ている間も胃が働いている状態に。特に揚げ物など脂質が多い食べ物は、消化吸収に時間がかかる。
「夜中働いていた胃を休めるためにも、翌朝の朝食では、固形物ではなく、消化吸収しやすくコンパクトに栄養がとれるスムージーやヨーグルトなどがおすすめです。昼食は、うどんなどのさっぱりした麺類や豆腐、脂質の少ない白身魚、エビ、イカなどがあまり胃に負担をかけません」(米倉さん)
自炊ならポタージュなどのスープ、コンビニならレトルトがゆに豆腐や温泉卵を入れる、外食ならうどんやフォーなどがおすすめだそう。
最初に前菜をしっかり食べて主菜・主食を控えめに
飲み会中でも、ある程度コントロールできるタイプの人は、食べ方に工夫するといいそう。
「飲み会だとお料理が前菜、主菜、主食のコースで出てくることが多いですよね。飲み会前半では、エネルギーや脂質が低めの前菜をしっかり食べた上で、後半は交流をメインに主菜や主食を控えめにすると、無理なく量を抑えられると思います」(米倉さん)
また、お店選びやコースの選択ができる幹事を引き受けてしまうのも手だそう。
「ビールがおいしいお店は、どうしてもビールに合う揚げ物やピザなどのお料理が多く出てくるので、野菜がしっかり提供されるお店を選ぶのもいいでしょう。コース料理などでは、お店で出されているほかのメニューなら一部変更してもらえる場合もあるので、お店に交渉してみるのもひとつの方法です」
これまでの経験を振り返り、自分が飲み会でコントロールできるタイプか、できないタイプかわかるはず。自分のタイプに合わせた対処法で、飲み会シーズンを乗り切ろう!
教えてくれた人
米倉れい子さん
管理栄養士、株式会社食STORY代表取締役。アスリートや積極的にスポーツに取り組むビジネスパーソンを対象に、目標とするパフォーマンスやコンディショニングを目指した食生活や健康的なダイエット方法などを情報提供中。2008年まではオリンピック選手やジュニア選手などのスポーツ栄養サポートを中心に携わる。2008年以降は、厚生労働省に入省し、栄養・食生活に関する施策の企画立案や推進を担当。2017年には厚生労働省を退職し株式会社食STORYを設立。現在は、アスリートに対するチームサポートをはじめ、スポーツをする若い親世代に対して、日々の料理づくりの工夫やポイントを提案するサイトを展開中。
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WRITING/AKIKO NAKADERA