“女性は夏に5歳老ける”!? 早めのケアが肝心。まずはターンオーバーを整えよう
「“女性は夏に5歳老ける”と言われています。夏の直後である秋冬にケアを怠ると、本当にお肌が+5歳老けてしまう可能性があります」と深澤さん。美容も病気と同じように、未然のケアがいちばんだそう。それでもトラブルが起きてしまった場合は、早期に対処することが、時間もお金も最小限で改善できる秘訣。だからこそ、秋冬にしっかりケアすることが大切なんだとか。
「まず表れてきやすいのが、肌のくすみや、シミが濃くなるなどです。強い紫外線をたくさん浴びたことでメラニンが生成され、さらにターンオーバーが乱れ、乾燥も招くことに。これによってシミが濃くなったり、肌全体がうっすらくすみます」(深澤さん)。
このようにして一度できてしまったシミやくすみは、排出することでしかなくならないそう。だからまずは、肌のターンオーバーを整えるケアが大切なんだとか。「ターンオーバーを促して、整えてくれるアイテムを、いつものケアにプラスするのが得策です。ピーリングやゴマージュ、美容液タイプのものなどいろいろ出ているので、自分の肌にあったものを選ぶようにしましょう」(深澤さん)。
ひどい乾燥やゴワつき、肌荒れもおこりやすい時期。そんな人は、秋だけでもクリームを導入しては?
ほかにもしておいてほうがいいケアは?
「肌のひどい乾燥や、肌荒れを感じている人も多いのでは? 強い紫外線は肌を乾燥させますが、先ほども言ったとおりターンオーバーをも乱すため、さらに乾燥が助長されます。このため肌のバリア機能も低下するので、肌荒れもおきやすい状態になります」と深澤さん。こうなると角質も溜まって厚くなり、肌がゴワつく、いくらスキンケアをしても浸透しない、という状態になっていくそう。
「肌の極度の乾燥には、クリームを投入するのがおすすめです。スキンケアの一番最後に、先にここまででケアしたアイテムの成分を、肌に密閉させるような気持ちでクリームを塗りましょう。ポイントは、説明書に書いてある規定量の1.5倍ほど、たっぷり多めに塗ることです」(深澤さん)。また、塗るときには、お湯などで手を温めてからクリームをとるのもおすすめ。全体に塗ったら、最後は顔全体を手のひらで覆うようにしてハンドプレスし、温めてじっくり浸透させるようにするとさらに効果的だそう。
「クリームを塗ることで高い保湿効果が期待できるうえ、肌が柔らかくなる効果も。また、クリームの前にシートマスクを取り入れるのも、この時期おすすめです」(深澤さん)。
優秀なアイテムが出揃ったシワケアアイテムも狙いめ。睡眠にも心を配ることが美肌作りに
ほかにも、肌のためにできることってあるの?
「肌が乾燥することで、小ジワができたり、また乾燥によって肌が硬くなることで、シワが深くなることも。さらに、シワの痕が刻まれてしまって、戻りにくくなるという状態もおこってきます」と深澤さん。「これには、今年はシワ改善に効果のある美容液やクリームが大豊作なので、ぜひ活用してみてください。いつものスキンケアに1品取り入れるだけで、シワが進行しないうちに水際で食いとめられることも」(深澤さん)。
また、肌は寝ている間に修復され、ターンオーバーが行われるため、睡眠も大切だとか。「美肌を復活させるには、とにかく睡眠が最も重要、と言ってもいいくらいです。眠り始めの約3時間に最も多く成長ホルモンが分泌されるので、就寝してから3時間に、特に熟睡できるようにしたいですね」と深澤さん。寝る直前までスマホを見ない、夜はカフェインを摂らない、湯船にゆっくりつかって体を温めるなど、寝る前の習慣も見直してみては?
「夏のどんなお疲れ肌も、自分に合ったアイテムで正しいケアを続ければ、誰でも必ず美肌になれます。紫外線にあまり当たらない二の腕の内側くらい、キメ細かく美しい肌になれる実力は、誰にもでもあるんです。あきらめずに自分の肌と向き合って、ケアを続けましょう」(深澤さん)。
教えてくれた人
深澤亜希さん
美容家、ビューティスキンスぺシャリスト、日本コスメティック協会認定 スキンケアマイスター・コスメマイスター。白く輝く美白肌の持ち主で、その美しさは美容業界や有名クリニックの院長も絶賛するほど。書籍の執筆、女性誌やTV、トークイベントの出演、化粧品の開発アドバイザーなど幅広く活躍。著書に『白ツヤたまご肌のつくりかた シミのできない魔法の美白ルール40』(三空出版)など多数。
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WRITING/HIROKO KUROKI