秋バテは夏の暑さでエネルギーが消耗した状態
ようやく真夏の暑さから解放され、過ごしやすい季節になってきたはずなのに、疲れやだるさがとれないといったことはない? そんな人はこの時季特有の“秋バテ”の状態になっているのかも。なかにはめまいや立ちくらみ、胃のもたれがある人も。
「秋は夏に消耗したエネルギーを回復させて養い、冬に備える時季。それにも関わらず、夏と同じようにアクティブに動くような生活を続けていると、夏の疲れがとれずに自律神経が乱れ、秋バテになりやすいのです」(上之原さん)
日中は暑いとはいえ朝晩は気温が下がり、1日の中で気温差があるほか、日によっても気温差が大きいため、さらに不調になりやすいというわけ。
秋バテの特徴的な症状がめまい
自律神経の乱れによって、起こりやすいのが“めまい”。めまいにはさまざまなタイプがあるけれど、「ふらふらする」「倒れそうになる」「目の前が暗くなる」といった症状がある場合、エネルギー不足が原因かも。
「エネルギーを補うためには、まず休養をしっかりとることが大切。山芋やもち米、豆腐など、エネルギーを補う食材を食べるのもおすすめです。胃腸が弱っている場合には、エネルギーがうまく取り込めないので、おかゆなど胃にやさしいものも取り入れてみて」(上之原さん)
めまいを伴う秋バテにおすすめのツボとは?
めまいの症状が続くときには、ツボを刺激してみては? エネルギーや血液を全身に巡らせる「太衝(たいしょう)」というツボは、めまいのほか、冷えやのぼせ、イライラ、頭痛にも効果的。足の親指と人差し指の骨の間を足首に向かって指でなぞったときに、少し小高くなって指が止まる位置にあり、押すと痛みを感じるはず。ここを親指やペンの尻で6秒程度押して。両足とも10回ずつ繰り返し押そう。
秋バテが完全に回復しないまま過ごしていると、寒さが厳しい冬になったときに、本格的に体調を崩してしまうことも。食欲やスポーツの秋とはいうけれど、秋バテ気味の人は予定をつめこみすぎず、食事や睡眠など規則正しい生活を心がけよう!
教えてくれた人
上之原静佳さん
薬剤師、「カガエ カンポウ ブティック日本橋髙島屋S.C.店」漢方カウンセラー。漢方と香りを融合した漢方ビューティブランド「カガエ カンポウ ブティック」にて、漢方薬からハーブティ、スキンケア、アロマまで、からだの内外からのトータルビューティケアを提案。
【特集】プチ不調や身体の悩みを解消!すこやかなココロとカラダへ
毎日がんばる働く女性にプチ不調や悩みはつきもの。そこでみんなが気になる健康法やグッズ、食材やドリンク、悩みの解決法やメカニズム、取り入れたい習慣などを専門家やプロのお話しとともにご紹介。自分のココロとカラダに向き合って、健やかに私らしく。オズモールはそんな“働く女性の保健室”のような存在をめざします
こちらもおすすめ。ヘルスケアNEWS&TOPICS
WRITING/AKIKO NAKADERA