暑さ、紫外線、冷房、冷えたドリンク・・・疲れの原因はさまざま
オズモールのアンケートによると、疲れを感じる季節として圧倒的に多かったのが夏。疲れを感じる部位は全身をはじめ、胃腸や頭、目、首、肩、腰などさまざまだった。
原因としては「通勤が大変で駅も電車も暑く、会社に着いた頃には疲れはてている」(riki4さん/20代・会社員)というように暑さそのもので疲れている人が多かった。
他にも、「紫外線で皮膚や目にダメージを受けているのを感じます」(あちゃぴいさん/30代・会社員)、「冷房で乾燥したり疲れたり、冷えたりする」(けめさん/40代・会社員)、「1日中エアコンの効いた室内にいると、運動不足になり首肩の血行が悪くなって凝る」(エアコン疲れさん/40代・主婦)、「暑くて冷たいものばかり食べるので、胃腸が弱っている」(みゆさん/20代・会社員)、「夜も体がほてっていて、冷房をつけても適温を見つけるまで寝付けない」(ともなおさん/30代・会社員)など、多岐にわたっていた。
冷房が苦手なタイプは、エネルギー不足になりやすい
原因や症状はさまざまだけど、漢方に詳しい薬剤師・カガエ カンポウ ブティック漢方カウンセラーの上之原静佳さんによると、夏バテには大きく分けると3つのタイプがあるのだそう。
「疲労や倦怠感、冷え、食欲不振があり、やる気や元気が出にくくなっている人は、エネルギーが不足している状態。温める力が足りないので、冷房が苦手です。薄手の長袖カーディガンで冷房が直接肌に触れないようにするといった工夫がおすすめです。また、エネルギーは朝つくられるので、早寝早起きを心がけ、朝食をしっかり取りましょう」
エネルギー源といえば穀類だけど、特にさまざまな栄養素が含まれた雑穀や玄米がおすすめ。胃腸が弱っているときは、玄米は避け、おかゆやリゾットにして食べよう。
水分や熱が体内にたまって不調が出ることも
一方、体が重だるい、むくみやすい、下痢や軟便ぎみといった症状がある人は、余分な水分が体内にたまっていることが夏バテの原因かも。冷えによって新陳代謝が悪くなり、体内の水はけも悪くなるので、体を冷やさないように冷たい食べものや飲みものは控えて。ぬるめの湯にゆっくり入って、半身浴をするのもおすすめだそう。
また、疲れや不眠のほか、イライラする、顔が赤くなるなどの症状がある人は、体内に熱がこもっている状態。スイカやゴーヤ、冬瓜など体の熱を冷まし、潤してくれる夏野菜を積極的に取るように心がけて。
夏の疲れを秋に持ち越さないためにも、今のうちに原因を見つけてケアしよう!
教えてくれた人
上之原静佳さん
薬剤師、「カガエ カンポウ ブティック日本橋髙島屋S.C.店」漢方カウンセラー。漢方と香りを融合した漢方ビューティブランド「カガエ カンポウ ブティック」にて、漢方薬からハーブティ、スキンケア、アロマまで、からだの内外からのトータルビューティケアを提案。
【特集】プチ不調や身体の悩みを解消!すこやかなココロとカラダへ
毎日がんばる働く女性にプチ不調や悩みはつきもの。そこでみんなが気になる健康法やグッズ、食材やドリンク、悩みの解決法やメカニズム、取り入れたい習慣などを専門家やプロのお話しとともにご紹介。自分のココロとカラダに向き合って、健やかに私らしく。オズモールはそんな“働く女性の保健室”のような存在をめざします
こちらもおすすめ。ヘルスケアNEWS&TOPICS
WRITING/AKIKO NAKADERA