8月7日は鼻の日。タイプ別のセルフケアで鼻炎を解消しよう!
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8月7日は鼻の日。タイプ別のセルフケアで鼻炎を解消しよう!

更新日:2020/09/03

毎年8月7日は日本耳鼻咽喉科学会が制定した「鼻の日」。鼻のトラブルといえば多いのが、鼻水や鼻づまりなどを引き起こす〝鼻炎″。鼻炎は味がわからなくなったり、口呼吸の原因になったり、仕事に集中しにくくなったりするので、早く治したいもの。そこでタイプ別のセルフケア法を漢方に詳しい薬剤師・カガエ カンポウ ブティック漢方カウンセラーの上之原静佳さんに教えてもらった。

胃腸が弱っていると体のバリア機能が低下

胃腸が弱っていると体のバリア機能が低下

鼻炎の中でも多いのがアレルギー性鼻炎。ダニやほこり、カビ、花粉などアレルギーを引き起こす物質が体内に入ると、その刺激で鼻水やくしゃみが過剰に出てしまうことに。

「漢方では体が健康であれば、アレルギーの原因となる物質が体内に入ってきても、影響を受けることは少ないと考えます」(上之原さん)
そのため、アレルギー性鼻炎に対しては、体のバランスを整えることで症状の改善をめざすのだそう。
「特に胃腸が弱っていると、体のバリア機能が低下するほか、粘膜や免疫、水分代謝がうまくいかないため、アレルギー性鼻炎を引き起こしやすくなります」(上之原さん)

この時季は冷たいものをとり過ぎて、胃腸に負担がかかりやすいので要注意。「水っぽい鼻水が出る」「少し動くと汗が出やすい」「カゼを引きやすい」「疲れやすい」といった傾向があれば、胃腸が弱っていることが原因で症状を引き起こしているのかも。冷たいものを控えて、胃腸の働きを助け、バリア機能を回復させるジャガイモ、豆類、シソを積極的に食べるのがおすすめ。

「冷えタイプ」や「熱タイプ」が原因になることも

「冷えタイプ」や「熱タイプ」が原因になることも

鼻水が止まらない、くしゃみがよく出るという症状があり、「むくみやすい」「冷えやすい」「冷えると症状が悪化しやすい」「だるい」といった場合、冷えが原因になっていることも。水分の代謝が悪くなり、余分な水分が鼻から出てくる状態に。冷たい水分や甘いものは控えめにして、体を温めるショウガや香味野菜を積極的にとって。

一方鼻がつまりやすく、鼻水が黄色く粘りやすいという症状があり、「頭痛がする」「のどが痛い」「くちびるが渇く」「熱っぽくボーっとしやすい」という場合、体内に熱がこもっていて水分が全身に循環せずに固まっているような状態かも。熱を冷ますレンコンやキュウリ、ペパーミントティーがおすすめ。

鼻水や鼻づまりに効くツボとは?

鼻水や鼻づまりに効くツボとは?

症状がつらいときは、ツボを刺激してみては?鼻の通りをよくする「迎香(げいこう)」というツボは、鼻水や鼻づまりの改善に効果的。小鼻のすぐ横にある骨のきわのくぼみを中指か人差し指を使って刺激して。鼻をはさむようなイメージで、やや上向きに10秒ほど強めに押し、パッと離して。これを5回繰り返し。迎香よりも上にあり、小鼻の横のシワの上端にある「鼻通(びつう)」も、さまざまな鼻の症状に効果的な万能ツボ。中指か人差し指をツボに当て、3秒間強く押しもむ。これを10回繰り返して。

慢性的に鼻炎に悩んでいる人は、体のバランスが崩れていることを自覚し、ぜひこのタイミングで見直してみて!

教えてくれた人

上之原静佳さん

薬剤師、「カガエ カンポウ ブティック日本橋髙島屋S.C.店」漢方カウンセラー。漢方と香りを融合した漢方ビューティブランド「カガエ カンポウ ブティック」にて、漢方薬からハーブティ、スキンケア、アロマまで、からだの内外からのトータルビューティケアを提案。

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WRITING/AKIKO NAKADERA

※記事は2020年9月3日(木)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります