鼻炎の代表的なツボを刺激すると鼻の通りがスッキリ
花粉症対策にはさまざまなものがあるけれど、「なるべく薬に頼りたくない」「薬を服用してもあまり効果がない」といった人におすすめなのが、ツボ刺激。東洋医学ではエネルギーの源である「気」を全身に巡らせるルートを「経絡」といい、ツボは経絡の上にある点で、不調時にはなんらかの反応が出て私たちに体の異常を教えてくれる。このツボを刺激することで経絡の通りがよくなり、花粉に過剰に反応しなくなるというわけ。
「鼻水や鼻づまりを改善する代表的なツボが『迎香(げいこう)』。左右の小鼻のすぐ横にあるくぼみの部分のことで、刺激することで鼻の通りがスッキリすると言われています」(上之原さん)。
人指し指か中指を左右の迎香にそれぞれ当て、鼻をはさむようにしてやや上向きに10秒ほど強めに押したらパッと離して。この「10秒押してパッと離す」を5回ほどくり返して。
覚えておくと便利。鼻のあらゆる症状に効く「鼻通」
鼻水や鼻づまりだけではなく、くしゃみなど鼻に関係するすべての症状を和らげるツボが、その名の通り「鼻通(びつう)」。迎香のやや上で小鼻のカーブが始まる部分にある。人差し指か中指を左右の鼻通にそれぞれ当て、やや痛みを感じるくらい強めに押してもむような感じで。1回3秒を10回くり返そう。花粉の時季だけではなく、鼻の症状が気になるときにも活用して。
頭痛もある人におすすめなのがおでこの上にある「上星」
花粉の時季になると頭痛も感じるという人におすすめなのが「上星(じょうせい)」というツボ。頭や呼吸器系の血行をよくするので、頭痛や鼻水、鼻づまりなどの症状に効果的。風邪のひきはじめなどにも試してみて。顔の中心線上でおでこの髪の生え際から指1本分上側にある。両手の中指を上下に重ねてツボに当て、いた気持ちいいくらいの強さで押してもむようにして。1回3秒を10回くり返そう。
「ツボ刺激は症状が気になるときなど、いつやってもOKですが、特に寝る前にするのがおすすめです。花粉の時季に鼻がつまってなかなか寝付けない、睡眠中に口呼吸になってしまうといったことを避けられ、安眠につながります」(同)
教えてくれた人
上之原静佳さん
薬剤師、「カガエ カンポウ ブティック日本橋髙島屋S.C.店」漢方カウンセラー。漢方と香りを融合した漢方ビューティブランド「カガエ カンポウ ブティック」にて、漢方薬からハーブティー、スキンケア、アロマまで、からだの内外からのトータルビューティーケアを提案。
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WRITING/AKIKO NAKADERA