毎日のクレンジングが肌ダメージに!?「シャワーのついでに」は肌にはご法度
「まず、最もやってしまいがちなNGケアは、クレンジング方法の間違い。美肌作りのためにクレンジングはとても大切です。美容液などにはこだわるのに、クレンジングは早く落ちれば何でもいい、という人は案外多いので、意識を変えてほしいですね」と深澤さん。肌にとって一番負担がかかるのは、メイクや汚れをしっかり落とすクレンジングのとき。肌は数ミリしかない薄いものなのに、ゴシゴシ乱暴に洗いすぎるなど、肌に負担をかけている人が多いそう。
「特に、シャワーで体を流すついでにクレンジングをする人は注意しましょう。体に心地いい温度のお湯は、顔の肌には熱すぎて肌を乾燥させてしまいます。またシャワーの水圧も強すぎて肌の負担になるので、毎日肌に大変なダメージを与えることに。」(深澤さん)。ついついやってしまいがちな毎日の習慣が、かえって肌トラブルを招く原因になっているとは恐ろしい。「クレンジングは洗面所で、32℃前後のぬるま湯でやさしくていねいに、を今日から心がけましょう」。
乳液orクリームは省略しないで!うるおいを閉じ込める油分は面倒でも必ずON
クレンジングの次に多い間違いケアとは?「わかっているつもりでも、ついつい乳液やクリームを省略する人が多いですね。化粧水や美容液にこだわるなど、潤い補給に熱心な人は多いのですが、最後に乳液やクリームの油分でしっかりフタをしなくては、どんどん乾燥してしまうんですよ」と深澤さん。
化粧水は肌を湿らせ、キメを整えたり次のアイテムの浸透を高める効果はあるが、それ自体でしっかり保湿できるわけではないそう。化粧水で肌を「整えた」だけで終わってしまっては、日々ストレスや加齢にもさらされている肌は、どんどん乾燥する一方に。そして乾燥は、肌老化をすすめる最も大きな要因のひとつ。「美容液などで保湿成分を補ったあと、必ず乳液やクリームで肌表面をガードしましょう。オールインワンタイプのジェルもいいのですが、保湿効果の弱いものはやはり最後に乳液などをONしてあげたほうが安心ですね」。
洗いすぎにも注意!面倒でも「使い方」には一度目を通して賢いケアを
ほかにも、ついやってしまいがちな間違いケアは?「ニキビや毛穴が気になると、つい洗浄力が強いもので洗顔してしまう人も多いですね。洗顔後に肌がつっぱる感じがするのは、洗浄力が強すぎる可能性が大です」と深澤さん。洗浄力が強すぎるものは、肌の潤いを根こそぎ落としてしまうため、肌が自らもっと肌を潤おそうとがんばり、皮脂をさらに分泌。そのため皮脂が過剰になり、かえって逆効果になってしまうそう。
「洗い上りの肌を確かめてみて、しっとり感が残る洗顔料を選ぶことが大切です。また、シートマスクは速攻効果もあって便利ですが、既定の時間より長く顔に貼っている人、いませんか? つい欲張って長く置きたくなりますが、長く置きすぎるとかえってお肌を乾燥させてしまうことがあるので、これも注意してくださいね」(深澤さん)。効果を欲張った結果、かえって肌トラブルを招いては元も子もない。「使用順や時間など、説明書きを読まない人が多いようです。そこから自己流や間違ったケアになってしまっている人が多いので、面倒でも使い方には一度ちゃんと目を通すようにしましょう」。
教えてくれた人
深澤亜希さん
美容家、ビューティスキンスぺシャリスト、日本コスメティック協会認定 スキンケアマイスター・コスメマイスター。白く輝く美白肌の持ち主で、その美しさは美容業界や有名クリニックの院長も絶賛するほど。書籍の執筆、女性誌やTV、トークイベントの出演、化粧品の開発アドバイザーなど幅広く活躍。著書に『白ツヤたまご肌のつくりかた シミのできない魔法の美白ルール40』(三空出版)など多数。
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WRITING/HIROKO KUROKI