夜遅すぎごはん 中央線編 vol.001

夜遅すぎごはん

がんばって遅くまで働いた夜。家で自炊も面倒だし、脳をリセットさせるためにも、ちょこっとどこかに立ち寄って一息いれたい。まるで一杯やって帰るおじさまのようだけど、女性だってそんな夜もありますよね。この連載では、夜10時以降、女性ひとりで気軽にごはんを食べられるお店を沿線単位で紹介してきます。第一弾は中央線です。

更新日:2016/07/14

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今回のお店:gion(阿佐ヶ谷駅)

ピンク色の壁とブランコがかわいい個性派喫茶店

第1回目は、阿佐ヶ谷駅からすぐのところにある、創業33年の喫茶店gion。ギオンと読みます。お店全体がこんもりとした緑に覆われていて、まるで小さな森の中に佇むお店のよう。扉を開けると、テーブルごとに異なるレトロな照明も、ピンク色の壁も、スタッフのかわいい制服も、気持ちのいい接客も、すべてにオーナー・関口宗良さんのこだわりを感じる異空間が広がります。お店の象徴として語られることの多いブランコ席は、わたしは少し恥ずかしくて座れないので、入って右側、段を上がったところの2人席がわたしの定位置。出窓部分に箱庭が作られていて、食事を待つ時間も楽しく過ごせるのです。聞けば、ここは少し狭い席なので、ここに座ってくれた人のために、オーナーが気を配ってこのような演出をしたのだとか。そんな心遣いが随所に感じられて、心がほっと温まります。

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相当クセになる異色のナポリタン

必ずオーダーするのは、名物のナポリタン(800円)。これまでいろんな場所でナポリタンを食べてきましたが、わたし的にはここが一等賞。一般的に知られるナポリタンのように、麺にケチャップがからまっていて、たまねぎ、ピーマン、ベーコンなどが入る、見た目が赤いそれとは違い、どちらかというと黒っぽく、焼きそばのほうが近い見た目。最初は、ん?と思う人も多いと思いますが(現にこれはナポリタンではないと、食べずに帰ってしまう方もいたとか)、一口食べてびっくりしますよ。おいしいのです。焦げ目がつくほどしっかりと炒めてある麺と、そこに絡まる野菜やキノコ、醤油やケチャップ、ワインなどなどを使用した複雑な味わいのソースが絶品。ソースの具材には20種類以上もの食材を使用しているのだとか。さらにびっくりなことに、創業以来、40回もレシピを変えて提供しているのだそうです。もうこれで十分おいしいと思うのですが、これからも味の変化を楽しみに通わせていただきますね。ごちそうさまでした!!

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写真右のアイスコーヒー(440円)もピカイチ。エバミルクを全部入れてかき混ぜないで飲むと、ミルクが口いっぱい広がって、上品なスイーツみたいなおいしさ。料理(飲み物でも可)とセットで注文すると100円引きになるのも嬉しい

gion ギオン

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TEL:03-3338-4381
東京都杉並区阿佐谷北1-3-3 川染ビル 1F
営業時間:月~土・祭8:30~翌2:00(翌1:30LO) 日9:00~翌2:00(翌1:30LO)
定休日:年中無休
席数:36
アクセス:阿佐ヶ谷駅よりすぐ
予約:不可
平均予算:夜999円
喫煙種別:分煙

WRITTING/MAYAKO SAKAINO(OZmall) ILLUSTRATION/HONGAMA

※記事は2016年7月14日(木)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります

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