歌舞伎座『二月大歌舞伎』

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更新日:2019/01/11

菊五郎、吉右衛門、仁左衛門、玉三郎など!歌舞伎の醍醐味を味わえる名作揃いの『二月大歌舞伎』

豪華な役者が勢揃いする歌舞伎座『二月大歌舞伎』では、昼夜で初世尾上辰之助の三十三回忌追善狂言を上演。初世尾上辰之助は、四代目尾上菊之助(現・尾上菊五郎)、六代目市川新之助(十二世市川團十郎)とともに“三之助”と呼ばれ、一大ブームを巻き起こしながらも40歳という若さで亡くなってしまった名優。彼の息子である尾上松緑(当時、二代目尾上辰之助)、尾上菊之助、市川海老蔵(当時、七代目市川新之助)らが“平成の三之助”と呼ばれたのも記憶に新しい。尾上松緑は、歌舞伎三大名作の一つ「義経千本桜」(昼の部)で、ならず者ながら愛嬌がある“いがみの権太”を演じ、「名月八幡祭(めいげつはちまんまつり)」(夜の部)では、坂東玉三郎演じる売れっ子の芸者“美代吉(みよきち)”にぞっこんの新助を演じる。ほかにも、尾上菊五郎、中村吉右衛門、片岡仁左衛門など初世尾上辰之助と同世代の〝盟友〟とも言うべき人気役者が揃い踏み。一度は観たい名作が、OZではイヤホンガイド付きで楽しめる。初めて歌舞伎を鑑賞する方もこの機会に足を運んでみて。

プラン一覧

【昼の部】『二月大歌舞伎』1等席にお弁当とイヤホンガイド付き

プラン

■1人15300円(税込)
通常18000円の1等席チケット(昼の部)に「柿の葉ずし」弁当とイヤホンガイド付き

<開催日>
2019年2月2日(土)~2019年2月26日(火)

【夜の部】『二月大歌舞伎』1等席にランチとイヤホンガイド付き

プラン

■1人16500円(税込)
通常18000円の1等席チケット(夜の部)に「比内地鶏専門店 焼鳥 鶏まぶし 銀座かしわ」のランチとイヤホンガイド付き

<開催日>
2019年2月2日(土)~2019年2月26日(火)

【夜の部】『二月大歌舞伎』1等席にお弁当とイヤホンガイド付き

プラン

■1人15300円(税込)
通常18000円の1等席チケット(夜の部)に「柿の葉ずし」弁当とイヤホンガイド付き

<開催日>
2019年2月2日(土)~2019年2月26日(火)

見どころ

見どころ1
『義経千本桜 すし屋』いがみの権太 尾上松緑

歌舞伎三大名作の一つ「義経千本桜」、古典歌舞伎の名作「熊谷陣屋」「名月八幡祭」など有名演目を上演

有名演目が目白押しの『二月大歌舞伎』。歌舞伎三大名作の一つとして有名な「義経千本桜」のなかでも「すし屋」は、いがみの権太と呼ばれるならず者が迎える悲劇の結末に、親子の情と悲哀を感じる作品。さらに、人生のはかなさなど世の無常を描く古典歌舞伎の名作「熊谷陣屋」、恋に奔放な羽織芸者と純朴な越後の縮売りの惨劇を描いた「名月八幡祭」など、有名演目をたっぷりと堪能できる。

見どころ2
『名月八幡祭』縮屋新助 尾上松緑

菊五郎、吉右衛門、仁左衛門、玉三郎!実力と人気を兼ね備えた豪華役者が登場

尾上菊五郎(昼のみ)、中村吉右衛門(夜のみ)、片岡仁左衛門(夜のみ)、坂東玉三郎(夜のみ)、中村梅玉(夜のみ)、中村時蔵(昼のみ)、中村雀右衛門(夜のみ)、中村芝翫(昼のみ)、片岡孝太郎(昼のみ)、尾上松緑、尾上菊之助など、安定感と貫禄の芸を魅せるベテラン役者から、注目の若手役者まで、人気役者が2月の歌舞伎座に揃い踏み! 迫力ある芸に圧倒される舞台で、歌舞伎の醍醐味を味わって。

見どころ3

『二月大歌舞伎』のイヤホンガイドは幕間特別放送も!ストーリーや独特の約束事も分かりやすく解説

初心者に嬉しいのが、OZ限定で付いてくるイヤホンガイド(通常700円)。『二月大歌舞伎』では、初世尾上辰之助の三十三回忌追善狂言の上演に伴い、幕間に、父の追善狂言に出演する松緑の特別インタビューを放送。父への思い、そして今回の公演に向けての意気込みなどを語る。また、昭和56年に歌舞伎座で、現松緑が二代目左近を名のり初舞台を勤めた幼きときの貴重なインタビューを、再編集して放送。インタビューに登場するのは、二世松緑、初世辰之助、そして二代目左近の親子三世代。初世辰之助が息子の将来について語るくだりもあり、思わずジーンとしてしまいそう。

あらすじ

昼の部
【義経千本桜 すし屋】「いがみ」と呼ばれた権太が秘める本心
 大和国下市村のすし屋の主人弥左衛門は、旧恩ある平重盛の子息、維盛を奉公人の弥助としてかくまっている。そこへ現れたのは、勘当の身の惣領息子、いがみの権太。性懲りもなく今日も金の無心にやって来た。やがて弥助の素性を知った権太が、ごほうび欲しさに維盛の首とその妻子を源頼朝の家臣、梶原景時に差し出す。これに怒った弥左衛門が権太を刺すと、権太の口から意外な真相が明かされる・・・。
 いがみの権太はならず者ながら愛嬌も併せ持つ役柄で、すし桶を抱えた花道の引っ込み、本心を明かす場面などみどころに溢れる。初世尾上辰之助追善の義太夫狂言の名作を堪能。
■恋する歌舞伎で「義経千本桜」あらすじをチェック

【暗闇の丑松】暗闇の道を歩き続けた男の悲恋
 料理人の丑松(うしまつ)には、お米という恋女房がいる。しかし、お米の母お熊が、お米を妾奉公させようとしていることを知り、丑松は争う内にお熊と見張りの浪人を手にかけてしまう。兄貴分の四郎兵衛にお米を託し、丑松はひとり江戸を離れるのだった。一年後、お米恋しさに江戸に戻った丑松は、偶然立ち寄った妓楼(ぎろう)で女郎に落ちぶれたお米と再会。四郎兵衛に騙され売り飛ばされたのだと語っても信じてもらえず、絶望したお米は・・・。
 哀しい運命に翻弄される男女の生き様を描き出した、長谷川伸による新歌舞伎の傑作。初世尾上辰之助追善の舞台に期待。

【団子売】商人夫婦の仲睦まじい踊り
 団子売の夫婦、杵蔵とお福が餅屋台を担いで賑わう街にやってくる。唄に合わせて餅をつき、おかめとひょっとこのお面をつけて軽快な踊りを見せる。
 江戸庶民に親しまれた名物「景勝団子」を売り歩く様を描いた賑やかな舞踊。

夜の部
【熊谷陣屋】儚きは戦乱の世か人の世か
 源氏方の武将熊谷直実が自らの陣屋に戻ってくると、妻の相模が息子十次郎の初陣を案じ待っている。小次郎の様子と、平家の公達敦盛を討ったことを明かす直実。そこへ敦盛の母藤の方が現れ、直実に斬りかかるが、これを宥(なだ)めた直実は敦盛の立派な最期を語って聞かせる。やがて源義経が現れ、敦盛の首実検が行われるが・・・。
 悲痛な心を押し殺す武将直実の風格と、物語の結末にひらめく世の無常が胸を打つ、重厚な一幕が楽しめる。
■恋する歌舞伎で「熊谷陣屋」あらすじをチェック

【當年祝春駒】晴れやかなる祝儀舞踊
 初春を迎えた工藤祐経の館に、親の仇である祐経を討とうと曽我十郎と五郎の兄弟が春駒売りに姿を変えて入り込む。賑やかに春駒の踊りを披露する兄弟は祐経との対面を果たしますが、祐経は兄弟の正体に気づいており・・・。
「春駒」とは馬の形をかたどった作り物を手に様々に囃し立てるめでたい門付芸。華やかな長唄の舞踊が楽しめる。

【名月八幡祭】悲劇の結末に輝く十五夜の月
 越後の実直な行商人縮屋新助は、深川芸者の美代吉に惚れ込んでいる。しかし美代吉は旦那持ちで、さらには船頭三次という情夫までいる奔放な女。美代吉は、深川大祭に必要な百両が用意できずに困ると、金の工面を新助にすがる。新助は、故郷の家や田畑を売り払って金を工面するが、旦那からの手切れ金が届いて金の心配がなくなった美代吉は態度を一変、新助の相手をしなくなる。裏切られ狂乱した新助は・・・。
 河竹黙阿弥の作品を土台に、人間の明暗を描く愛憎物語として掘り下げた新歌舞伎の名作。
■恋する歌舞伎で「名月八幡祭」あらすじをチェック

公演データ

会場

日程

2019/2/2(土)~2019/2/26(火)

チケット通常価格

1等席18000円、2等席14000円、3階A席6000円、3階B席4000円、1階桟敷席20000円

出演者

尾上菊五郎(昼のみ)、中村吉右衛門(夜のみ)、片岡仁左衛門(夜のみ)、坂東玉三郎(夜のみ)、中村梅玉(夜のみ)、中村時蔵(昼のみ)、中村雀右衛門(夜のみ)、中村芝翫(昼のみ)、片岡孝太郎(昼のみ)、尾上松緑、尾上菊之助 ほか
演目と配役はこちら

会場住所

東京都中央区銀座4-12-15

会場アクセス

東京メトロ日比谷線・都営浅草線「東銀座駅」3番出口より直通。東京メトロ銀座線・丸ノ内線・日比谷線「銀座駅」A7番出口より徒歩5分。

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※記事は2019年1月11日(金)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります

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