歌舞伎座11月公演『吉例顔見世大歌舞伎』(夜の部)

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更新日:2017/10/24

松本幸四郎と市川染五郎の親子共演!一度は観たい義太夫狂言三大名作も堪能できる3演目

歌舞伎座の11月公演は、松本幸四郎と市川染五郎の親子が出演する「吉例顔見世大歌舞伎」(夜の部)を鑑賞。片岡仁左衛門が出演する義太夫狂言三大名作のひとつ「仮名手本忠臣蔵(かなでほんちゅうしんぐら)」、坂田藤十郎が魅せる男女の悲恋と親子の情愛を描いた「新口村(にのくちむら)」、赤穂浪士の最後の姿を描く史劇の傑作「大石最後の一日(おおいしさいごのいちにち)」の3演目を上演する。来年1月の襲名披露公演を控えて、幸四郎と染五郎では最後となる貴重な舞台!

プラン一覧

数寄屋造りの料亭でいただく鯛茶漬けランチ付き!

プラン

■1人15500円(税込)
(通常18000円の1等席鑑賞チケットに東銀座の料亭ランチ付き)

見どころ

トップレベルの様式美と洗練された演出で描く男の悲劇「仮名手本忠臣蔵」

「仮名手本忠臣蔵」の中でも、今回上演される五段目と六段目は最も上演回数が多い人気演目。赤穂義士に名を連ねていながら、無念にも討入りに加われなかった男、早野勘平(はやのかんぺい)のお話で、猟に出たときにイノシシを追って鉄砲で撃ったのが恋人の父親だったという悪夢のような夜を体験し、切腹させられるという悲劇が描かれている。今回は早野勘平を片岡仁左衛門が演じる。

美しい雪景色が舞台の人情味あふれるお話「恋飛脚大和往来 新口村」

大坂の飛脚問屋の若旦那・忠兵衛と遊女・梅川の恋の物語「恋飛脚大和往来」の後半のお話「新口村(にのくちむら)」。遊女・梅川を身請けするために商売の金に手を付け、追われる身となる若旦那・忠兵衛の物語の、雪景色を舞台とした、美しく人情味溢れる舞台。忠兵衛を藤十郎が、梅川を扇雀が演じる。
「恋飛脚大和往来」の前半のお話「封印切」
※『吉例顔見世大歌舞伎』(夜の部)は後半のお話「新口村」が上演されます。


初一念を貫く浪士を描く新歌舞伎の名作「大石最後の一日」

「元禄忠臣蔵」最後の段は、細川越中守の屋敷にお預けとなった大石内蔵助はじめ17人の最後の1日の物語。忠臣蔵の史実を踏まえた上に、情と理を尽くした説得力のあるせりふで構成された真山青果の傑作で、初一念を貫く大石内蔵助の姿と、磯貝十郎左衛門とおみのの恋が見どころ。さらに、浪士たちが次々と切腹して果て、最後に残った内蔵助も晴れ晴れとした表情で心静かに死出の道へと歩む姿も見応えたっぷり。大石内蔵助を松本幸四郎が、磯貝十郎左衛門を市川染五郎が演じる。

歌舞伎座

あらすじ

『仮名手本忠臣蔵』
塩冶判官は高師直に刃傷に及び切腹、家名は断絶となる。主君の一大事に居合わせず、その責から猟師となった早野勘平は、同志の千崎弥五郎と主君の仇討ちの資金調達を約束。一方、おかるの父与市兵衛は夜道で斧定九郎に襲われ命を落とし、勘平の仇討ち資金としておかるを身売りして用立てた金を奪われた。しかし、定九郎は猪を狙った勘平の銃弾を受け絶命。勘平はその金を抜き取り逃げ去る。翌日、おかるを引き取りにきたお才の話から、昨晩撃ち殺したのが与市兵衛だと思い込んだ勘平は、不破数右衛門と千崎弥五郎、姑のおかやに詰問され、不忠を悔いて腹を切る。しかし、定九郎が真犯人であったことが判明、勘平は仇討ちの血判に名を連ねることを許されると、安堵して息絶えるのだった。

『新口村』
大坂淡路町飛脚問屋の忠兵衛は、遊女梅川を身請けするために商売の金に手を付け、追われる身となる。死を覚悟した忠兵衛は梅川とともに生まれ故郷の大和の新口村に落ち延びる。そこへ父孫右衛門が通りかかるが、罪人ゆえ身を隠す忠兵衛。孫右衛門は、雪道で転んだ自分を助けた梅川が忠兵衛の連れだと気付くと、親の目の届かぬところで捕まってほしいと涙ながらに願った。そこへ追手が迫り、二人は孫右衛門との別れを惜しみながら雪の中を去っていく。
 
『大石最後の一日』
赤穂浪士47名は吉良邸に討ち入り、主君の仇を討ち本懐を遂げる。御使役堀内伝右衛門は、細川家にお預けの身となっている大石内蔵助に一人の小姓を引き合わせた。内蔵助は小姓が女だと見抜くと、それは浪士の磯貝十郎左衛門の許婚のおみの。結納当日に討ち入りのため姿を消した磯貝の思いを知るために、男装し必死の思いで屋敷を訪れたのだった。内蔵助の計らいにより磯貝との再会を果たしたおみのは、磯貝の自分への思いを知る。その後、屋敷に現れた上使が浪士に切腹を命じ、吉良家の家名断絶を聞き満足した内蔵助は、威儀を正して切腹の場へ歩んでいった。

公演データ

会場

歌舞伎座

日程 

2017/11/1(水)~2017/11/25(土)

チケット通常価格

1等席18000円、2等席14000円、3階A席6000円、3階B席4000円、1階桟敷席20000円

キャスト

[夜の部]
一、仮名手本忠臣蔵(かなでほんちゅうしんぐら)
五段目 山崎街道鉄砲渡しの場
    同   二つ玉の場
六段目 与市兵衛内勘平腹切の場
早野勘平    仁左衛門
女房おかる   孝太郎
斧定九郎    染五郎
千崎弥五郎   彦三郎
判人源六    松之助
母おかや    吉 弥
不破数右衛門  彌十郎
一文字屋お才  秀太郎


恋飛脚大和往来
二、新口村(にのくちむら)
亀屋忠兵衛   藤十郎
傾城梅川    扇 雀
孫右衛門    歌 六


真山青果 作
真山美保 演出
元禄忠臣蔵
三、大石最後の一日(おおいしさいごのいちにち)
大石内蔵助   幸四郎
磯貝十郎左衛門 染五郎
おみの     児太郎
細川内記    金太郎
吉田忠左衛門  錦 吾
赤埴源蔵    桂 三
片岡源五右衛門 由次郎
久永内記    友右衛門
堀内伝右衛門  彌十郎
荒木十左衛門  仁左衛門

会場住所

東京都中央区銀座4-12-15

会場アクセス

東京メトロ日比谷線・都営浅草線「東銀座駅」3番出口より直通。東京メトロ銀座線・丸ノ内線・日比谷線「銀座駅」A7番出口より徒歩5分。

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※記事は2017年10月24日(火)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります

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