新国立劇場

オペラやバレエで魅了する!現代舞台芸術のための「新国立劇場」

更新日:2020/05/08

1997年10月に開場した「新国立劇場」は、3つの劇場を有する現代舞台芸術のための日本で唯一の国立劇場。オペラパレス、中劇場、小劇場それぞれに特徴を持ち、オペラ・バレエ・ダンス・演劇といった多種多様な作品を上演している。

壮麗さに圧倒される<オペラパレス>

新国立劇場
ライトアップにうっとりする外観

3つの劇場を保有!日本で唯一の現代舞台芸術のための国立劇場

新国立劇場は、オペラ・バレエ・ダンス・演劇といった現代舞台芸術のための日本唯一の国立劇場。東京都渋谷区本町に建設され、1997年10月に開場した。<オペラパレス><中劇場><小劇場>の3つの劇場を持つほか、稽古場や研修所などを備えている。それぞれの分野において芸術監督を設けており、オペラでは大野和士、舞踊では大原永子(2020年9月より吉田都が新任予定)、演劇では小川絵梨子の3名が芸術面での最高責任者として、魅力ある舞台芸術を発信している。また劇場専属として、新国立劇場合唱団と新国立劇場バレエ団も有し、主催公演を行っている。

新国立劇場
憧れのバルコニー席も堪能できる<オペラパレス>

オペラやバレエに最適な四面舞台のプロセニアム劇場<オペラパレス>

4階席にまでわたり総客席数1814席を誇る<オペラパレス>は、新国立劇場のメインとも言える、オペラとバレエ専用の劇場。客席から見える主舞台のほかに、主舞台と同じスペースの舞台を奥と左右にも有する四面舞台の“プロセニアム形式”を採用。これにより大がかりな舞台転換ができるため、日替わり上演も可能にしている。客席の壁や天井は厚いオーク材が使用されていて、オペラ歌手の肉声が理想的に響き、まるで劇場そのものが楽器のような空間設計になっているのだそう。オペラパレス特有の周囲を囲む3層のバルコニー席も、感動の拍手が劇場を包み込むような造りになっており、劇場に一体感をもたらしてくれる。また、オーケストラピットを常設し、オーケストラの生演奏も同時に楽しめる。

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洗練されたモダンな雰囲気が漂う<中劇場>

2種類の舞台形式に変化!演劇とダンスなどの表現の場<中劇場>

新国立劇場の2つ目の劇場である<中劇場>は、舞台を額縁のように仕切った“プロセニアム形式”と、舞台面を客席前方まで迫り出した“オープン形式”という2つの異なる舞台形式を持つ。舞台は<オペラパレス>と同じ四面舞台になっている。現代舞台芸術の多様な演出に幅広く対応する柔軟な構造を持ったこの劇場では、演劇とダンスを中心として、さまざまな舞台を上演。客席も舞台の形状により変化するため、観客は訪れるたびに新しい劇空間を楽しむことができる。客席数は1列あたり最大24席で、総客席数は1010~1038席。最も遠い2階席最後列からでも舞台まで25メートルという近さで、役者の息遣いや細かな動きまで、臨場感をじっくりと堪能できそう。

新国立劇場
エンドステージ形式の最後列から見た舞台<小劇場>

舞台も客席も変幻自在!新鮮な感動と出会える<小劇場>

新国立劇場の最後の<小劇場>は、客席も含め劇場全体の床がすべてが可動式というオープンスペースの劇場。可動床を上下させることによって、演出プランに合わせて自由に劇空間が創造できる。舞台が前方という基本的な形式「エンドステージ」、舞台中央部をせり出した「スラストステージ」、舞台前後に客席を置いた「センターステージ」、舞台の四方を客席が囲む「アリーナステージ」といった、さまざまな舞台形式に対応。客席も舞台の一部になったような感覚が味わえる。壁面にはバルコニーがあり、客席を設置して小劇場空間でも俯瞰した舞台を楽しむことも可能となっている。

新国立劇場
ブッフェで軽食を楽しむ様子

初心者や子供連れにも嬉しいサービスが盛りだくさん

劇場内には、コートや大きな荷物を預けられる「クローク」、ホワイエ(ロビー)には軽食とドリンクが味わえる「ブッフェ」、オペラグラスの有料貸し出し(500円~)、キッズクッションの無料貸し出し(身長制限あり)など、快適に鑑賞を楽しむためのサービスが用意されている。新国立劇場に着いたら、まずは劇場インフォメーションでサービスの詳細を尋ねてみて。また、レストランやグッズ売り場を併設しているほか、事前予約制の託児サービスも利用できるので子供連れでも安心。

新国立劇場

新国立劇場

スポット名
新国立劇場
電話番号
0353513011 0353513011 (代表)
住所
東京都渋谷区本町1-1-1 Map
交通アクセス
京王新線「初台駅」中央口直結(都営新宿線乗入。京王線は止まりません)
総座席数
<オペラパレス>1814席、<中劇場>プロセニアム形式1038席、オープン形式1010席、<小劇場>468席(アリーナステージの場合)
ホームページ
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EDITOR/NEW NATIONAL TEATRE, TOKYO、WRITING/MEGUMI OGURA

※記事は2020年5月8日(金)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります