尾上右近

NHK人気ドラマがついに舞台化!舞台『この声をきみに~もう一つの物語~』主演の尾上右近さんインタビュー

更新日:2020/02/06

歌舞伎に芝居にと活躍中の尾上右近さんが新境地に挑戦! 2020年3月6日(金)より上演される舞台『この声をきみに~もう一つの物語~』は、2017年にNHKで放送された人気ドラマ『この声をきみに』のスピンオフオリジナル舞台。「あさが来た」などで知られる人気脚本家・大森美香の書下ろしということでも注目だ。今回、ラブストーリーをテーマにした新劇に挑戦するのは初めて、という右近さんに舞台にかける意気込みを聞いてきた。

舞台上で同世代の男性を演じることも、ラブストーリーも、実は初めてなんです。

――まずは、舞台が決まったときの感想を聞かせてください

ドラマ版の『この声をきみに』はもともとファンが多い作品で、僕自身も大好きなんです。僕が現代の日本においてすごく大切だと感じている、コミュニケーションを通して伝わる“温もり”が、素敵に描かれた作品だという印象がありました。だから、舞台化にあたって主演として呼んでいただけることは何よりも嬉しかったです。
歌舞伎の舞台では女性を演じることが多いこともあって、舞台上で同世代の男性を演じることも、ラブストーリーも、実は初めてなんです。すべてが新鮮ですね!

彼の受け身なキャラクターが、自分そのものだなと感じています。

――主人公の青年に共感できるところはありますか?

めちゃくちゃあります! 主人公は人と関わることが苦手で、神経質かつ不器用なタイプなんですが、僕自身もコミュニケーションが決して得意な方ではありません。そうは見られないことも多いのですが。僕、実はものすごい努力家なんですよ(笑)。それから、彼の受け身なキャラクター、「自分が行動して何かを変えるというよりは、ふと事件が起きて、自分が変わるタイミンが訪れることを期待している」という姿勢が、まさに自分そのものだなと感じています。

同時に受け止めてインプットできるのが、朗読の最大の魅力なんじゃないかなと思っています。

――朗読が今回の作品の大きなテーマとなっていますが、右近さんが考える、朗読が持つ力とは?

例えば、読み手がある文章に対して感受する感動やメッセージを、聞き手も同時に受け止めてインプットできるのが、朗読の最大の魅力なんじゃないかなと思っています。
朗読者としては、聞き手をエスコートして、一緒に感動を味わい、共有する。それが大切なポイントであり、おもしろみであると同時に、温かさでもあるのかなと。朗読の練習ももちろんしますよ。僕、努力家なので・・・ってしつこいですね(笑)。

心の交流が大きなテーマとなっています。

――今回の舞台の見どころについて教えてください

おそらく多くの日本人が抱えているであろう、コミュニケーションがうまく取れないことに対するジレンマや、心の交流が大きなテーマとなっています。僕を始め、登場人物たちはそれぞれ問題を抱えているんですが、朗読教室での出会いを通して、その問題を解決したり、発展させていったり・・・。コミュニケーションが人と人とをつないでいく、心温まる物語です。
観に来てくださる方にとっても、きっと、今抱えている問題に寄り添ってもらったと感じられたり、上演後はほっこりと温かい気持ちになれたりするストーリーだと思います。

この人が出るから観に行きたい!と思ってもらえるような“人間力”がある役者になりたいですね。

――普段、演じている歌舞伎とお芝居とでは、どんな違いや共通点がありますか?

そうですね・・・。結局はどちらも“人間力”が大事なんじゃないかなと思うんです。特に歌舞伎は古典芸能ですから、決まった形やセリフがあって、長い歴史の中で同じ役を何十人という先輩方が演じてきています。そんな中で「この役をこの役者が演じるなら観に行こう」と思わせるのは、その役者の人間力による部分が大きいと思うんですね。
それはお芝居においてもきっと同じで、どんな役を演じたとしても、この人が出るから観に行きたい!と思ってもらえるような“人間力”がある役者になりたいですね。

――素敵ですね!最後に、読者に向けてメッセージをお願いします。

老若男女を問わず、ぜひ観にいらしてください。絶対に後悔はさせません!

舞台『この声をきみに~もう一つの物語~』はオズモールでお得に予約!

※写真はバスクチーズケーキ「オレンジ」です。お土産は「ブルーチーズ」と「アップルシナモン」の2個セットとなります

お土産にバスクチーズケーキ付き!人と人とをつないでいく、心温まる物語にほっこり

開演時間に合わせて、都営地下鉄大江戸線六本木駅6番出口すぐの俳優座劇場へ。会場でチケットを受け取ったら、竹野内豊主演で大きな話題を呼んだNHKドラマ10「この声をきみに」のスピンオフオリジナル舞台『この声をきみに~もう一つの物語~』を観劇。朗読教室にさまざまな人々が集まり、声で心を開放する中で人と人との交わりを丁寧に描く、心温まるちょっと変わった大人のラブストーリーは、現代に生きる私たちにも共感できるものがあるはず。鑑賞前後は、オズモール予約特典のバスクチーズケーキを受け取りに「BLOCK BLOCK TOKYO Roppongi」へ。今回は、ブルーチーズとアップルシナモンバスクの2個セットをご用意。話題の舞台とスイーツに心躍る一日を。

尾上右近

PROFILE

尾上右近(おのえ・うこん)
1992年生まれ。7歳で歌舞伎座にて初舞台、12歳で2代目尾上右近を襲名。2018年には浄瑠璃の名跡・7代目清元栄寿太夫を襲名。古典だけでなく、スーパー歌舞伎Ⅱ「ワンピース」や新作歌舞伎「風の谷のナウシカ」、映画「燃えよ剣」(2020年5月公開予定)など多方面で活躍し、注目を集めている。
舞台「この声をきみに~もう一つの物語~」

舞台「この声をきみに~もう一つの物語~」

■あらすじ
物語の舞台は、主人公の青年が人生の転換期をきっかけに通い始めた朗読教室。ミステリアスな先生や仲間達との出会いや、朗読を通して知った言葉の魅力が、不器用な主人公の人生を前向きに変えていく。そして、いつしか惹かれ合っていた先生との恋の行方は・・・。

スポット名
俳優座劇場
住所
東京都港区六本木4-9-2
交通アクセス
都営地下鉄大江戸線「六本木駅」6出口よりすぐ、東京メトロ日比谷線「六本木駅」4b出口より徒歩5分
出演
尾上右近 佐津川愛美/小林健一 弘中麻紀 小林涼子 髙橋健介/中島歩/小野武彦
公演日程
2020/3/6(金)~ 2020/3/20(金・祝)
料金
全席指定8200円
ホームページ
公式サイト

PHOTO/MIHARU KIMURA、WRITING/MINORI KASAI

※記事は2020年2月6日(木)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります