華麗!王侯貴族が愛好したヨーロッパの高級磁器窯「ヘレンド」の歩みをたどる展覧会が開催

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1826年にハンガリーで創設された「ヘレンド磁器製作所」は、皇帝の保護を受けて発展し、各国の王侯貴族が愛好した名窯として今もハンガリーを代表する高級磁器窯。その創設当時の希少な逸品から、伝統的な様式の名品、現代の製品までを展示して、ヘレンドの約190年の歩みをたどる展覧会が開催される。優雅で華やかな磁器の魅力を、歴史とともに堪能しよう。

更新日:2017/12/11

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ブダペスト国立工芸美術館のコレクションを中心に、日本初公開作品を含む総数230点を展示

2018年1月13日(土)から3月21日(水)まで、パナソニック 汐留ミュージアムでは「ヘレンド展― 皇妃エリザベートが愛したハンガリーの名窯 ―」を開催。今回は、ハンガリーのブダペスト国立工芸美術館が誇るヘレンド磁器コレクションを中心に、ヘレンド磁器美術館やハンガリー国立博物館などから、日本初公開の作品を含む貴重な作品群が出品される。その総数は約230点で、過去に開催されたヘレンド展と比較して、最も充実した内容になっているそう。

会場では、創設当時から現在に至るまでのヘレンドの歩みを、時代ごとに分けて7章で展示。戦争や国有化など、時代の変化に柔軟に対応しながら継承されてきた高い技術が、それぞれの作品から伝わってくる。

ヘレンド展01 色絵金彩「皇帝」文コーヒーセット

色絵金彩「皇帝」文コーヒーセット 1860年頃 ブダペスト国立工芸美術館蔵

1技術の向上と万博への出品で名声を高め、ヨーロッパの名窯としての礎を築いた19世紀の歩み

19世紀に「オーストリア帝室・ハンガリー王室御用達」となっていたヘレンドは、19世紀後半になると、当時盛んに開催されていた万国博覧会へ積極的に出品。優れた製品の数々は高い評価を得て、大英帝国(イギリス)のヴィクトリア女王からディナーセットの発注を受けたり、フランスのナポレオン三世妃ウージェニーが買い上げるなど、大きな注目を浴びて黄金期を迎える。

そこには貴族からの注文に応える中で飛躍的に技術を向上させていった努力があり、ヘレンドがヨーロッパの名窯としての礎を築いた経営戦略があったという。写真の作品は、同時代に作られた製品。

ヘレンド展06 色絵金彩浮彫人物図ホットチョコレートセット

色絵金彩浮彫人物図ホットチョコレートセット 1871年 ハンガリー国立博物館蔵

東洋の陶磁器の影響を受けたシノワズリー作品も多数。皇妃エリザベートの愛したシリーズも

また、ヘレンド磁器の最大の魅力となっている「シノワズリー」にも注目を。シノワズリーとは、中国の造形に着想を得て製作された中国趣味の作品のこと。19世紀半ばのヨーロッパでは、中国の磁器は「最高品質」を示すもので、軽やかな質感と絵付けの筆遣いは賛美の対象だったとか。ヘレンドでは、中国と日本の陶磁器を複製しながら、多様な東洋のモチーフを取り入れていったそう。

ヘレンド展08・09 色絵金彩「伊万里」様式人物飾り蓋容器&黄地色絵花卉文龍飾りティーポット

左:色絵金彩「伊万里」様式人物飾り蓋容器 1860年頃 ブダペスト国立工芸美術館蔵
右:黄地色絵花卉文龍飾りティーポット 1860年頃 ハンガリー国立博物館蔵

写真は、日本の柿右衛門磁器に特徴的なモチーフを取り入れた「ゲデレー」文で、当時のハンガリー人にとっては憧れの的。こちらのシリーズは、オーストリア皇妃兼ハンガリー王妃エリザベートが愛したゲデレー宮殿用に作られたもので、まさに展覧会のタイトルにふさわしい逸品といえる。

ヘレンド展10 色絵金彩「ゲデレー」文ティーセット

色絵金彩「ゲデレー」文ティーセット 1875年頃 ブダペスト国立工芸美術館蔵

時代ごとに、個性的で多彩な文様や最高峰の装飾技術による名品の数々を楽しんで

各時代ごとの特徴はもちろんだけど、ヘレンドと言えばやはり、多彩な文様と繊細な絵付け、精巧な透彫りといった最高峰の装飾技術が見どころ。

例えば東洋風の製品のうち、透かし彫りの技法で器が二重構造になっている「ウェールズ」文は、きわめて精緻にくり抜かれた外壁と華やかな絵付けのある内壁の組み合わせが何ともゴージャス。写真の製品は、ボタンの花と蝶を中国風にデザインした「ヴィクトリア」文で、ヨーロッパ各地や東洋のさまざまな陶磁器から学んで発展してきた個性的な文様のひとつ。

時代を追って数々の磁器の名品でたどるヘレンドの歴史。その美しい進化の様子を、展覧会場で確かめて。

ヘレンド展 色絵金彩「ヴィクトリア」文ティーセット

色絵金彩「ヴィクトリア」文ティーセット 1850年頃 ヘレンド磁器美術館蔵

「ヘレンド展― 皇妃エリザベートが愛したハンガリーの名窯 ―」の招待券を5組10名様にプレゼント

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【応募期間】
2017年12月11日(月)10:00~12月18日(月)09:59まで
※上記期間以降の応募に関しましては抽選の対象外となります。
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ヘレンド展― 皇妃エリザベートが愛したハンガリーの名窯 ―

外観

TEL: 03-5777-8600(ハローダイヤル)
東京都港区東新橋1-5-1 パナソニック東京汐留ビル4F パナソニック 汐留ミュージアム
アクセス:都営大江戸線「汐留駅」より徒歩5分、東京メトロ銀座線・都営浅草線・ゆりかもめ「新橋駅」より徒歩6分、JR「新橋駅」より徒歩8分

会期:2018年1月13日(土)~3月21日(水)
開館時間:10:00~18:00(入場は17:30まで)
休館日:水曜日(ただし3月21日は開館)
入館料(前売):一般1000円、65歳以上900円、大学生700円、中・高校生500円、小学生以下無料

NAOKO YOSHIDA (はちどり)

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※記事は2017年12月11日(月)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります

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