【元タカラジェンヌに教わる幸せの秘訣】VOL.1 美夢ひまりさんインタビュー

美夢ひまりさん

華やかで美しい宝塚歌劇団の世界。オズモールでは卒業されたOGの方々へお話を伺いました。宝塚の道を選んだきっかけ、在団中の思い出、退団後のことなど・・・その中にはきっと私たちにも共感できるエピソードがあるはず。元タカラジェンヌたちのインタビューを通して、充実した毎日を送るためのヒントを探ります!

YUKI HORIE

更新日:2017/10/31

美夢ひまりさん

元宝塚歌劇団 月組(第87期生)

美夢ひまりさん

◆宝塚で好きなミュージカルは?
『エリザベート』音楽の構成も素晴らしいし、ストーリーも惹き込まれます!

◆出演した作品の中で思い出に残っている公演は?
『HOLLYWOOD LOVER』キーポイントとなる役でお芝居がすごく楽しかったです。

◆現在の観劇頻度は?
今は出産後のためあまり観劇できていませんが、月2回くらい。

祖母の影響で小さな頃から宝塚が大好き!

宝塚歌劇団を目指したきっかけは何ですか?

宝塚ファンだった祖母の影響です。物心がつく前から宝塚を観ていて、いつも祖母・母・私の3世代で観劇していました。小学校一年生の時には「宝塚に入りたい!」と夢見ていて、タカラジェンヌ以外のものになりたいと思ったことがなかったんです。祖母も昔、宝塚に入りたかったけれどそれは叶わず・・・だから私が入団したときはすごく喜んでくれました。

宝塚時代の思い出を教えてください。

娘役が男役さんに寄り添うという宝塚ならではの文化が楽しかったです。次の公演の相手役に決まった男役さんを意識して、例えば「今日はピンクのシャツを着ていらっしゃるから私もお稽古着はピンクにしよう」と勝手にペアルック気分を味わうとか(笑)。なかには舞台稽古へ入る直前に、相手の娘役へ指輪をプレゼントしてくれる男役さんもいたりするんですよ。舞台とは関係のないところでも「この人からかわいいって思ってもらえるように努力しよう」という気持ちになって、そういうことがステージ上でも活かされるんだと思います。

美夢ひまりさん

精神面や人との繋がりなど、本当にたくさんのことを学びました

美夢さんは11年間タカラジェンヌとして活躍されました。なぜ退団を決意されたのでしょうか。

ひとつは、このままずっと宝塚にいて、退団後すぐに結婚となると、あまりにも浮世離れした人間になってしまうのではないかと感じ始めたことです。小学校一年生から宝塚以外にやりたいことがなかったけど、少し社会のことを知った方がいいんじゃないかな?という意識が25歳頃から芽生えて。それで30歳を迎える前に退団して、宝塚とは全然違う世界で学んでから結婚できたらいいなと思うようになりました。ふたつめは、祖母が劇場まで足を運ぶことが年々困難になっていたこと。どうしても最後の退団公演までおばあちゃんに観てほしかったんですね。3つめは、退団を決めたときに出演していた『スカーレット・ピンパーネル』というミュージカルがすごく楽しくて、入団10年目にして自分の目標が色々と叶った頃だったこと。皆が「辞めちゃうの?」「もったいない」と言ってくれるうちに辞めたいなと感じたこともあり、いろいろな思いが重なって退団を決意しました。

宝塚での経験が退団後も活かされているな、と感じることはありますか?

宝塚時代は“上級生の方が立ち上がる前に、下級生が察知して動く”という縦社会のマナーが身に付いていました。だから私は退団後、法律事務所で弁護士の先生の秘書として勤務していたのですが、それまでの経験をもとに自然と気配りできることがあったと思います。あとは同期のメンバーとは今も仲良しで、仲間が出演する舞台を皆で観に行ったりママ友として助け合ったり。縦社会の厳しい中で培った精神とか人との繋がりとか、たくさんのことを学びました。

退団後はどういった活動をされているのでしょうか。

退団直後は、法律事務所で勤務をしながらMCのお仕事もさせていただきました。宝塚の貸し切り公演や企業様のイベントなどでの司会進行役です。法律事務所を退職後も、喋るお仕事に興味があったので、ラジオのアシスタントMCに挑戦させていただきました。そして今はハンドメイドの資格を取得してリボンワークの講師をしています。宝塚の娘役はアクセサリー類を自分で用意しなければいけなくて・・・カツラに付けている髪飾りやフィナーレで使うキラキラのアクセサリーは、娘役が自分たちで手作りしているものなんですよ。当時は大変で「もうやりたくない!」と思ってたんですけど、やっぱりそういう作業が好きみたい(笑)。

美夢さん

まずは挑戦してみることが大切。チャンスを見逃さないで!

最後に、同世代のオズモールユーザーへメッセージをお願いします。

演劇という娯楽は知らなくても生きていけるものですが、そこには日常を忘れられる楽しい世界が広がっています。演劇だけに限らず、仕事の面でも趣味の面でも「これは知らない」とか「これは必要ない」などと決めつけずに、もし機会があったら挑戦してみること。やってみたら意外とハマるものってあるし、新しい発見もあると思うので、チャンスを見逃さずに過ごしていけたらハッピーだなって思います!

美夢ひまりさん

大切な思い出や退団後のことなどを素敵な笑顔でお話してくださった美夢さん。最後のメッセージのように、小さな興味は自分の可能性を広げることへと繋がるはず。今回のインタビューでは前向きな言葉をたくさんいただくことができました。

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※記事は2017年10月31日(火)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります

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