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世界が注目するワイン&チーズが広島県に！？　つくり手の想いを現地からレポート

2023年5月にG7広島サミットが開催される広島県。実は、県北東部の三次市と庄原市には、国際的コンクールで賞を受賞し、世界のグルメから注目されるワインとチーズの存在が。今回は、日本ソムリエ協会認定のワインエキスパート資格を持つ東京女子部レポーター、@emma_tkjp24さんが現地へ。レポートから、おいしさに込められたつくり手の想いを感じてみて。

更新日：2023/03/20

Vinoble Vineyard & Winery　広島県・三次市／ワイナリー

醸造家・横町崇さん／東京農業大学醸造学科を卒業後、地元・三次市の「三次ワイナリー」や山梨県「勝沼醸造」で醸造やワイン用ぶどうの育苗に携わる。日本各地のワイナリーやシードル醸造所で醸造コンサルタントとして活動しながら、2021年「Vinoble Vineyard & Winery」開業。苗木販売会社の専務取締役も兼任する。

世界最大級のコンクールで金賞受賞！
話題の最新ワイナリーへ

まず向かったのは、2021年にオープンしたばかりの「ヴィノーブル ヴィンヤード&ワイナリー」。ここを一躍有名にしたのが、「インターナショナル・ワイン・アンド・スピリッツ・コンペティション（IWSC）2022」での金賞受賞。設立1年目での最高賞、しかも西日本のワイナリーでは初となる快挙がワイン界の大ニュースに。

地元・三次市出身の醸造家・横町崇さんは、複数の有名ワイナリーで技術を学び、醸造コンサルタントとしても活躍する実力派。目指すのは、品種ごとの特徴がしっかり表現された“クリア”な味わいのワイン。畑の土壌の基盤整備に始まり、土地に適した品種の選定、雨量の多い気候風土に対応する栽培方法など、ぶどう栽培の全行程に独自の工夫が。

左／シャルドネ、ピノ・ノワールをメインに20種ほどのワイン用品種のぶどうが植えられた畑を臨む、真新しいワイナリー。30年近く放置された耕作放棄地を開墾したと聞いておどろき！　右／自社ぶどう100%で造るワインのテイスティングも可能。「なかなか手に入らない貴重なワインの飲み比べができるのがうれしいです」と@emma_tkjp24さん。

受賞後も「やるべきことは変わりません。健全なぶどうを収穫することが大切」と、日々地道な作業に励む横町さん。地に足を付けて造られる三次のワインが、世界の名だたるワインと肩を並べる日も近そう！

ワイナリーでは、週末と祝日に併設ショップでグラスワインを楽しめるほか、ソフトクリームの販売も。今後はレストランやグランピング施設もオープン予定とあって、さらなる人気スポットとなることまちがいなし。

Vinoble Vineyard & Winery

TEL：0824-55-6182
住所：広島県三次市四捨貫町1371
営業時間：土・日・祝10:00～16:00（ワイナリーショップ）

Vinoble Vineyard & Winery

乳ぃーずの物語。　広島県・庄原市／チーズ工房

チーズ職人・積賀一輝さん／2013年、地域で保育所の運営を行う「（株）敷信村農吉」に入社。「農業から地域を応援したい」と始まったチーズ事業に参加し、北海道でチーズ製造を学んだ前任の職人のもと技術を磨く。作るチーズはコンテスト受賞歴も多数。同世代の職人と刺激し合いながら、国産チーズを支える存在

国内外のコンテスト受賞歴を誇る
地域色豊かなチーズを発見

ワインのお供といえばチーズ。広島にはチーズでも、国際コンクールで金賞の栄誉に輝く存在が。フランスで開催された「モンディアル・デュ・フロマージュ2015」で金賞を受賞したのが、庄原市の「乳ぃーずの物語。」が手掛ける「モッツァレラ」。中からじゅわっとミルクの甘みがあふれ出すジューシーなおいしさは、東京の著名レストランからも注文が入るほど。

実は、1900年に日本初の国営種牛牧場が誕生した地こそ、ここ庄原市。日本の酪農の礎を築いた場所で「地域の誇りとなるチーズを造りたい」と活躍するのが、地元出身の職人・積賀一輝さん。

左／毎朝すぐ近くの牧場に取りに行く搾りたての生乳からチーズを製造。生乳の鮮度が、チーズのおいしさに直結する。　右／フレッシュタイプからハードタイプまで、豊富なラインナップのチーズを販売する売店。@emma_tkjp24さんも、「選ぶのが大変！」と目移り。試食しながら、特徴を分かりやすく説明してもらえるのもうれしい。

どんな人にも食べやすく、毎日の食卓でもアレンジしやすいように考えられたチーズは、どれも塩味控えめのやさしい味わいで、そのままはもちろん、さまざまなおつまみにアレンジできる楽しさが。

なんと大正時代に近隣の牧場で作られていたというレシピを復刻させたチーズや、地元のりんごの木のチップでスモークしたチーズなど、庄原ならではのストーリーや名産品を盛り込んだバリエーションも唯一無二。ほかにはないおいしさと出会えるはず！

里山の景色に囲まれた小さな工房で、地域の宝物のようなチーズをみつけてみて。

乳ぃーずの物語。

TEL：0824-72-7634（平日）、0824-72-2062（土・日・祝）
住所：広島県庄原市一木町533-4
営業時間：土・日・祝11:00～17:00

乳ぃーずの物語

繊細な味わいからつくり手の想いが伝わる、絶品ワイン&チーズ！

広島を旅して発見！
海外にも負けないおいしさがここに

つくり手の話に興味津々だった@emma_tkjp24さん。今回、「こんなにポテンシャルを感じる日本のワインとチーズがあるなんて！」とうれしい発見があったよう。

「『ヴィノーブル ヴィンヤード&ワイナリー』のワインは、クリーンな味わいが印象的。特にピノ・ノワールはすごくきれいな仕上がりで、日本にもこんなにおいしいピノがあるんだと感激しました。『乳ぃーずの物語。』のチーズは、フレッシュな香りと、親しみやすい味わいが際立ちますね。酵母で熟成させたチーズはワインにもぴったりです。

ワインもチーズも、熟成の変化をたのしめそう！いい意味でおどろきのある旅になりました」

@emma_tkjp24さんのinstagram

見て食べてたのしめる魅力いっぱいの広島県北東部へ

今回訪れたのは、中国山地の山々を望む自然豊かな「備北」地域。リゾート気分で散策できる渓谷や、四季折々の花々が咲き乱れる国営公園などみどころがたくさん。高原や中山間地域ならではの気候がおいしい農作物を育み、観光農園やワイナリー、道の駅などグルメスポットもあちこちに。見て食べてたのしめる、今注目のエリア！

【東京から広島県北東部へのアクセス】

JR東京駅から広島駅まで、東海道・山陽新幹線で約4時間。広島駅から備北までは車で高速道路を利用し約1時間30分

【INFORMATION】
広島に行くならまずみておきたい、使える観光サイト

広島県の公式観光サイト「Dive! Hiroshima」には、おすすめ観光&体験スポットやイベントの紹介をはじめ、旬のニュースや交通情報、天気予報などすぐに役立つ情報が満載。ユニークな観光モデルコース案内や、各スポットを「お気に入り」登録して作った自分だけの〈旅のしおり〉をシェアできる機能も。旅の前にかならずチェックを。

Dive! Hiroshima

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PHOTO／KAZUHITO MIURA TEXT／RIE KARASAWA　MODEL／@emma_tkjp24（東京女子部）