【イベントレポート】お茶の世界に浸る抹茶&ねりきり講座

【イベントレポート】お茶の世界に浸る抹茶&ねりきり講座

「好き」を見つけて、私をもっと好きになるためのオズモール×東急グループのコラボプロジェクト「キラリプラスカレッジ」。第15回目のイベントが2020年2月9日(日)、世田谷区上野毛の五島美術館で開催された。今回のテーマは「お茶の世界に浸る抹茶&ねりきり講座」。24名の参加者は企画展「茶道具取合せ展」の見どころやおいしい緑茶の淹れ方についてレクチャーを受けた後、ねりきり作りに挑戦。大充実の1日をレポート!

更新日:2020/03/03

舞台は庭園も美しい五島美術館! 自宅でおいしいお茶を淹れるコツを学ぶ

舞台は庭園も美しい五島美術館!
自宅でおいしいお茶を淹れるコツを学ぶ

今回のイベントが行われたのは、世田谷区上野毛にある「五島美術館」。国宝に指定されている「源氏物語絵巻」、「紫式部日記絵巻」をはじめ、貴重な文化財や茶道具など約5000点の美術品が収蔵されている。まずは、五島美術館学芸員の砂澤祐子さんより、茶の湯に関する基礎知識や、毎年12~2月頃に開催される企画展「茶道具取合せ展」の見どころについてレクチャーを受けた。

その後は、美しい庭園を楽しみながら敷地内の「見晴荘」(第二講堂)に移動。日本茶アドバイザーで、日本茶・抹茶・和菓子教室「Chatsumi」主宰の眞鍋佳栄先生が、自宅でおいしいお茶を淹れるコツを伝授。同じ茶葉を、“おいしい淹れ方”のものと、異なる温度で淹れたものを飲み比べたところ、その違いにびっくり!

かわいらしい季節のねりきり作りに 裏千家のお点前披露も

かわいらしい季節のねりきり作りに
裏千家のお点前披露も

続いて眞鍋先生の指導のもと、お待ちかねのねりきり作りに挑戦。ねりきりとは、白あんに砂糖や山芋を加え、抹茶やクチナシなどで色づけした「ねりきりあん」で作る和菓子。植物や鳥など季節感あふれるモチーフが愛らしく、茶道には欠かせないという。今回作ったのは、春の訪れを知らせる「蕗の薹」と「春椿」の2種類。

抹茶と一緒にいただくのが正式ということで、プロが点てた抹茶と一緒にできたてのお菓子の試食も。茶道・裏千家の佐藤宗恂先生の社中によるお点前も披露され、美しい所作に引き込まれた。

日本茶アドバイザー直伝!自宅でできるおいしいお茶の淹れ方

【1】水は沸騰させてカルキを抜こう

【1】水は沸騰させてカルキを抜こう

おいしいお茶は水が命。水道水で淹れる場合は、5分間沸騰させてから火を止めることで、独特のカルキ臭が抜ける。ちなみに、煎茶を淹れる適温は熱湯より低い70~80度。湯呑みの8分目までお湯を注ぎ、手で触れて我慢できる程度の熱さまで冷ましておく。

【2】茶葉をきちんと計量しよう

【2】茶葉をきちんと計量しよう

茶葉をたっぷり使うのもおいしさの秘訣。お湯を冷ましている間、急須に茶葉を入れよう。1人で飲む場合は少し多めの3g、2人以上の場合は2g×人数分が目安(例えば5人分の場合は10g)。ティースプーンに軽く山盛り1杯で約2gになるので、覚えておくと便利。

【3】“まわし注ぎ”でお茶の濃さを均等にしよう

【3】“まわし注ぎ”でお茶の濃さを均等にしよう

湯呑みで冷ましたお湯を急須に注ぎ、ふたをして抽出。抽出時間は浅蒸しと普通蒸しのお茶が1~2分、深蒸しは30秒程度が目安。湯呑みが3客の場合1→2→3と注いだら、3→2→1の順と戻ることをくり返し、お茶の量と濃さが均等になるように注ぐ。

お茶の前に和菓子をいただくのが正しいお作法

手作りのねりきりがいっそうおいしくなるようにと心を込めて抹茶を点ててくれたのは、茶道・裏千家の佐藤宗恂先生。「お菓子はお茶が運ばれる前に召しあがってくださいね。ケーキなどの洋菓子は紅茶を飲みながらいただくことが多いと思いますが、茶道ではお菓子を先にいただきます」(佐藤先生)。お菓子を先に食べることでお茶の香りやうまみが引き立つほか、空腹の胃を守る役割もあるのだとか。参加者は「食べるのがもったいない・・・」と漏らしながらもねりきりをいただき、先生方が点てた抹茶を堪能した。

蕗の薹のねりきりの作り方

ねりきりの作り方_指の跡が付かないように形を整える

【1】指の跡が付かないように形を整える

緑のねりきりあんを親指の付け根を使って手のひら大に広げ、細くのばした白あん7~8本を放射状に置き、指でなじませる。表になる面を上側にして黒あんを包み込み、閉じ目を下にして丸く形を整える。

ねりきりの作り方_色を付けたあんで黒あんを包む

【2】色を付けたあんで黒あんを包む

中央部分に拳上にした中指をそっと押し当て、1cm程度のくぼみを付ける。くぼませた部分を指で軽くつまみながら、筒状になるように形を整える。あんは手に付きやすいので、固く絞ったふきんで手を湿らせながら作業するとよい。

ねりきりの作り方_3色のあんで花の中心を表現

【3】3色のあんで花の中心を表現

緑、黄、白のあんを重ねて1~2回折りたたみ、茶こしの内側から押し出す。竹串を箸のように使って先ほど作った団子状のあんのくぼみにのせる。周囲に竹串で縦の模様をつけ、形を整えたら完成。

オズモールと東急グループのコラボプロジェクト「キラリプラスカレッジ」

自分の「好き」を追求していくと、知識が増えるのはもちろん、また別の分野へと興味が広がったり、没頭している時間自体がリフレッシュにつながったり・・・。ありのままの素の自分が磨かれて、私らしさもよりパワーアップ。

オズモールと東急グループのコラボプロジェクト「キラリプラスカレッジ」では、「好きなコトで私をもっと好きになる」をキャッチフレーズに、私がキラリと輝くきっかけになるイベントを実施。ぜひチェックして!

PR/東急グル―プ
PHOTO/AYUMI OSAKI、WRITING/MINORI KASAI

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※記事は2020年3月3日(火)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります

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