髭を抜くと生えてこなくなる?デメリットや自己処理方法も解説

「髭を抜くと生えてこなくなる」と聞いたことがある人もいるかもしれないが、その話の真相はどうなのか気になる人も多いのでは。また、髭を抜くことで埋没毛や肌にダメージを与えるリスクがあるため注意が必要。そこで今回は、「髭を抜くと生えてこなくなる」という話の真相と、髭を抜くデメリット、髭を抜く以外の処理方法まで幅広く紹介するので、悩んでいる人はチェックして。

更新日:2024/03/21

今回お話を聞いたのは・・・

池袋フェミークリニック院長 田村 路子

順天堂大学医学部医学科卒業後、2013年に江東病院初期臨床研修を修了。江東病院消化器内科などを経て、2021年より池袋フェミークリニックの院長に就任。自身の体験なども踏まえたうえでの、患者一人ひとりに寄り添う、丁寧で暖かみのあるカウンセリングや高い技術に定評がある。

フェミークリニック
※記事内に紹介されている商品は監修者が選定したものではございません。

1.「髭を抜くと生えてこなくなる」は嘘?

髭を抜く行為によって、永久に毛が生えなくなるというのは誤解。

髭の根本部分に存在する毛母細胞は、自分で髭を抜いたとしても破壊することはできない。細胞が残っている限り、髭は再び生えてくる。

したがって、髭を抜くことで髭が薄くなるという考えも正解ではない。髭を確実になくすためには、医療脱毛などで毛母細胞を破壊し、髭の成長を止める必要がある。

2.髭を抜くデメリット

基本的に髭を抜くことはおすすめできない。具体的なデメリットは以下の5つ。

痛みが伴う

髭は太く、毛根が深い場所にあるため、抜くときにはほかの体毛と比べて痛みを伴う。痛みを避けたい場合は、髭を抜くのではなく剃る、脱毛器を使う、医療脱毛を受けるなど、ほかの方法を検討しよう。

肌にダメージを与え出血するリスクがある

無理に引き抜くと毛穴やその周囲に小さな傷や炎症が生じ、痛みが続いたり腫れたりすることもある。肌が乾燥している状態で無理に抜くと、ダメージがさらに大きくなることがあるため気をつけよう。

埋没毛のリスクが高まり、ニキビなどの肌トラブルにつながる

髭を抜くことで毛穴が傷つき、皮膚の下に新しく生える毛が埋もれて埋没毛になり、皮膚の下に黒いポツポツが見られることがある。毛が肌の下で曲がって成長し、正常な毛の成長を乱するため注意が必要。

また、菌が傷口から侵入して毛穴の奥で炎症を起こし、ニキビなど肌荒れの原因になることも。埋没毛のほかに、髭を抜くことで皮膚が細かくぶつぶつと膨らんだ状態になったり、青髭のように見えたりする場合もある。

時間がかかる

髭を一本ずつ抜く場合、とくに髭の量が多い場合には、広範囲の処理に多くの時間を要する。鏡で自分の顔を見ながら髭を抜く方法は、他のケアと比較して時間がかかってしまう。

色素沈着になる恐れがある

髭を繰り返し抜くと肌が炎症を起こし、肌を保護するためにメラニン色素の産生が促進される。過剰に生成されたメラニン色素は、シミやニキビ跡のように肌表面へ沈着してしまうことがあるため注意が必要。

さらに、毛穴周辺の肌を刺激する毛を抜く行為を繰り返すことで、肌の質感が悪化する可能性がある。

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3.ピンセットで髭を抜く以外の処理方法

髭の自己処理方法には、ピンセットで抜く以外にもいくつかの手段がある。

カミソリ

正しい方法でカミソリを使えば、自宅で簡単に、しっかりと髭を処理することができる。

しかしカミソリ負けや剃り残しが生じることがあり、とくに乾燥肌や敏感肌には不向き。

また剃り方によっては、毛が皮膚内に埋もれてしまう埋没毛のリスクも。髭は早ければ数時間で再び生え始めるため、日々のケアが必要。

シェーバー

シェーバーを使うと、簡単かつ迅速に毛を処理できる。しかし毛がすぐに生えてくるため、毎日の処理が必要。

使い心地がやさしい刃の種類や形を選ぶこともできるが、少なからず肌表面が削られてしまうため、肌荒れを起こすリスクもゼロではない。

電動シェーバー

安全性に配慮して設計された電気シェーバーは、比較的肌にやさしくカミソリよりも肌荒れしにくい。

しかし始めるためにはある程度の初期投資が必要で、定期的なメンテナンスが必要になる。

脱毛クリーム・脱毛ワックス

刃を使わずに髭を処理できるのが、脱毛クリームや脱毛ワックスのメリット。

しかしクリームの場合は薬剤による肌への刺激、ワックスの場合ははがす際の摩擦などによりダメージが生じる可能性も高い。敏感肌の場合は、基本的に避けた方が無難。

家庭用脱毛器

刃よる直接的な肌へのダメージを少なくし、カミソリ負けのリスクを減らせる家庭用脱毛器。定期的に使用すれば、剃毛の回数を減らすことができる。

クリニックに行かず自宅で手軽に使用できるため、初期の購入費用はかかるものの長期的に見ればコストを抑えられる可能性も。

ただしクリニックでの施術に比べると出力が弱いため、毛質や色によっては満足できるまで繰り返し使用する必要がある。さらに毛周期を意識しながら照射する必要があるほか、肌荒れや色素沈着のリスクを避けるために日焼けした直後の照射を控えるなど、正しい自己判断力が求められる。

髭脱毛

クリニックやサロンでの髭脱毛のメリットは、たしかな脱毛効果が期待できること。日々のシェービングをする回数が減り、シェービングによる肌負担もほとんどなくなる。

ただし、一定期間サロンやクリニックに通い続ける必要があり、費用がかさむことが多い。照射による肌への影響や痛みも考慮すべき点として挙げられる。

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4.髭を抜くのが楽しくてやめられないときの対処法

ここでは、髭を抜く癖が楽しくてやめられないときの対処法を紹介。

ストレスケアをして癖の原因を除く

受験、仕事、人間関係のストレスが抜毛衝動の引き金となることが多い。

日々のストレスを管理し、リラックスできる時間を作ることが大切。瞑想や深呼吸、ヨガなどを取り入れるのもおすすめ。

別の行動に置き換える

髭を抜きたいという衝動を感じたときには、ほかの行動に置き換える方法も有効。具体的には、ストレスボールを握る、ジグソーパズルをするなどの方法がある。

脱毛して髭が少ない状態にする

クリニックやサロンで脱毛し、髭をなくしてしまうのもひとつの方法。定期的に通うことで、美容のモチベーションも維持しやすくなる。

また、費用を抑えたい人は家庭用脱毛器もおすすめ。永久脱毛の効果はないが、髭を薄くすることは可能。

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5.髭を抜くことに関するQ&A

Q.髭を抜くのと剃るのはどっちがいい?

A.カミソリを使うと肌の表面が傷つき、髭を抜くと肌を引っ張ることでより大きなダメージを肌に与えることがあります。どちらも気を付ける必要がありますが、比較的肌への負担が少ないのは剃る方法だといえるでしょう。

とはいえ、剃る場合でも正しい方法を守り、その後の肌のケアをしっかりと行うことが大切です。

Q.髭を抜くと濃くなる?

A.髭を抜く行為自体が直接的に髭が濃くなる原因ではなく、誤解です。

髭が濃く見える原因のひとつとして、毛根から生えてきた新しい髭の先端が太く見えることが考えらえます。

Q.髭を抜いた後に色素沈着した肌は自然に治る?

A.肌がダメージを受けた際、過剰に生成されたメラニンが肌表面に蓄積すると色素沈着が生じます。

色素が沈着した古い角質は、肌の新陳代謝に伴い垢となって剥がれ落ちるのが自然な流れ。しかしターンオーバーの乱れなどにより肌に沈着したまま消えないケースもあり、「治る」かどうかは個人差があります。

Q.髭を抜いた後のアフターケアと肌を守るコツは?

A.髭を抜いた後の肌はとくに敏感になっています。抜いた部分は乾燥しやすくなるので、保湿力が高い化粧水や乳液で肌を潤しましょう。

自分の肌に合わない成分や、物理的な刺激を与えやすいスクラブ入りの洗顔料は避けるのが無難です。洗顔時の摩擦にも気をつけ、日焼け対策も年間通してしっかりと行いましょう。

Q.髭を抜いたときに根本についている白い塊って何?

髭を抜いたときに根本についている白い塊は、「毛根鞘(もうこんしょう)」と呼ばれています。これは毛穴の深部にある毛根の一部であり、毛が成長する際に栄養を供給する重要な役割があります。

毛根鞘が見えるということは、毛が毛根から丸ごと引き抜かれたということを意味します。

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※記事は2024年3月21日(木)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります

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