福利厚生 利用してる?使わない理由は? 正社員に聞いた法定外福利厚生アンケートVol.2

福利厚生 利用してる?使わない理由は? 正社員に聞いた法定外福利厚生アンケートVol.2

更新日:2024/10/04

福利厚生に対する“利用しているサービス・使わない理由”など、正社員のアンケート結果を集計。OZmallでは現在企業で働いている方に対し、「働き方や福利厚生について」のアンケートを実施し、約500名の回答から正社員・正規職員に絞り集計した。法定外福利厚生をよく利用している人は11.2%。約半数があまり利用していない現状、また「利用しない理由」が見えてきました。

福利厚生とは?

福利厚生は「法定福利厚生」と「法定外福利厚生」の2種類

福利厚生は「法定福利厚生」と「法定外福利厚生」の2種類。
法定福利厚生は、労働基準法や社会保険法に基づき、企業が必ず提供しなければならないもので、健康保険、厚生年金、雇用保険などが含まれる。これらは従業員の基本的な生活保障を目的としている。
一方、法定外福利厚生は企業が自主的に導入するもので、育児支援、社員旅行、リフレッシュルーム、懇親会の費用負担、クラブ活動などが含まれ、社員の生活や仕事の質を向上させる取り組みのひとつ。義務ではなく、企業の裁量で内容や充実度が異なり、従業員の満足度やロイヤリティ向上につながるため、多くの企業が積極的に取り入れている。

アンケート:福利厚生使っていますか?

よく利用している人は11.2%。約半数があまり使っていない現状

全体的な回答の割合で『はい』は47.5%。内訳として「はい、よく使っている(11.2%)」「はい、ときどき使っている(36.3%)」。なかでも最も多かったのは「はい、ときどき使っている(36.3%)」。主に宿泊予約や映画の割引、食事や施設の補助券として活用しているコメントが多く見られた。

一方で、「いいえ」の回答は19.2%。「使ったことがある(30.1%) 」という過去利用者を含めると現在“利用していない”率は約半数の49.8%となっている。

※このアンケートでの福利厚生は「法定外福利厚生」をさしています

アンケート:利用していない人、その理由は?

使わない理由の半数が「使いたいサービスがない」

上の設問で『いいえ』を選択した方に利用しない理由を聞いたところ、回答の半数50%が「使いたいサービスがない」という結果に。

また18.4%の「よくわからない」も含めて、利用していない人の68.4%が既存の福利厚生サービスに対して魅力のあるサービスではないと感じているようだ。

アンケート:あなたの会社に法定外福利厚生はありますか?
~企業の従業員数による違い~

【従業員数500名以上】の企業 76.1%が「はい」

従業員数500名以上の企業で、法定外福利厚生がある企業の割合は75%以上。「聞いたことがある・よく知らない」という回答もある中で、高い割合となっている。

コメントの中にはベネフィット・ステーションや福利厚生倶楽部などの福利厚生サービスのほか、いくつかの選択肢から自由に福利厚生サービスが選べるカフェテリアプラン、保養所や社内でのマッサージ利用、ランチ補助などのコメントも。

【従業員数100名未満】の企業 36.4%が「はい」

逆に、従業員数100名未満の企業では、法法定外福利厚生があるかの問いに『なし』の回答が多く約半数の47%となっている。従業員数500名以上の企業と比較すると、『はい』の割合は36.4%と半数弱となった。

コメントの中には福利厚生サービスのほか、オフィスおかんなどの食事補助サービスも。

利用している福利厚生サービスは?

宿泊予約や映画の割引、食事補助のコメントが多数

利用している人たちは、どんなサービスを利用しているのか。具体的に聞いてみました。

アンケートコメントの抜粋

【はい。よく利用している】
・ベネフィットステーションでディズニーリゾート・映画・施設補助券を利用/官公庁・公社・団体
・ベネフィットステーションで宿泊施設を割引価格で利用/その他
・ベネフィットステーション経由でオズモールを予約/その他
・ベネフィットステーションでスイーツを購入/金融
・リロクラブでレシートポイントをためてGoogleplayギフトをもらっている/金融
・WELBOXで映画館割引券、宿泊割引を利用/商社
・カフェテリアプランのポイントを旅行に充てている/その他
・フィットネスクラブの都度使用を利用/ソフトウエア・通信
・食事補助。安価で定食が注文できる/広告・出版・マスコミ
・会社のIDを使ったレストランの割引/サービス・インフラ

【はい。ときどき利用している】
・ベネフィット・ステーションで無料のイーラーニングを活用して資格取得/官公庁・公社・団体
・ベネフィットステーションでエアコンクリーニングを依頼、人間ドックを受診/官公庁・公社・団体
・ベネフィットステーションでホットペッパーグルメの予約/メーカー
・ベネフィットステーションで展覧会等のチケット購入/金融
・リロクラブでレストランや通販をお得な価格で利用/官公庁・公社・団体
・リロクラブで映画館や美術企画展の割引券を利用/商社
・リロクラブでポイントを貯めて、ポイントを食事券に引き換え/ソフトウエア・通信
・福利厚生倶楽部でカラオケや飲食店の割引・優待を利用/サービス・インフラ
・WELBOXで旅行・宿泊利用/商社
・ラフォーレ倶楽部に宿泊/広告・出版・マスコミ
・「オフィスおかん」が意外と便利で残業時によく使う/その他
・東急ハーヴェストクラブに宿泊/官公庁・公社・団体
・本の購入割引/商社
・指定業者での昼食補助/流通・小売

■調査結果についての編集部コラム

法定外福利厚生の利用状況に関しては、情報格差が影響していることも明らかになりました。当記事の読者からは、「自分で情報収集しないとあまりわからない」(こんさん)や「きちんと認識している社員の方が少ない気がします」(マリナさん)といった、情報は自ら収集する必要があり内容を十分に把握できていないという声が寄せられています。また、「全員が使うと困るから、手続きが使いづらいのかなと思うことがあります」(nanaさん)や「利用の際、総務の人に知られそうで少し抵抗ある」(カナリーナさん)といった、利用に対する不安や抵抗感を示すコメントも見受けられました。
さらに、宿泊や飲食については「ネットプランなどのほうがお得だったりするのであまり使えてない」(めさん)という、他サービスと比較してメリットを感じづらいという意見もあります。

企業としては、福利厚生の利用率を向上させるために、福利厚生に対する理解を深めてもらうための情報提供や、安心して利用できる環境づくり、そして社員のニーズに合ったサービスの提供が求められているようです。これにより、社員が福利厚生をより積極的に活用できるようになることが期待されます。

【調査概要】

調査名称:「働き方や福利厚生について」に関するアンケート
調査対象:OZmall会員(働く方限定)
調査形式:Webアンケート
調査期間:2024年6月6日~12日
回答者数:494名(女性:430名、男性:43名、未回答:21名)

福利厚生や社内コミュニケーションの課題解決に!

スターツ出版の法人向け新サービス「OZのギフトクーポン」

OZmall「OZのプレミアム予約サービス」を運営するスターツ出版では、法人向けギフトクーポンサービスを開始しました。法人向けサービスとしてご用意したのは、レストラン、ホテル、温泉、ビューティサロンなど編集部が厳選した施設を利用して“特別な体験”を贈ることができる『OZのギフトクーポン』。普段なかなか行くきっかけがなかったホテル宿泊や誕生日の食事、試してみたかったスパ体験などは忘れられない思い出に。会社からの労いを「記憶に残るギフト」としてお渡しできます。

企業風土の改革が必要と感じている
総務人事・経営企画ご担当様へ

働き方改革に注目が集まるなか多くの企業での課題が「人材の強化」。有休取得奨励、社員間コミュニケーション活性など、人事・経営課題を改善へと導く一助として『OZのギフトクーポン』をご活用ください。福利厚生の強化や従業員モチベーションの向上に、従業員への“ありがとう・おめでとう”の気持ちを“記憶に残るギフト”で。

WRITING/NAOKO ARAKAWA(OZmall)

※記事は2024年10月4日(金)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります