おいしい美活習慣Vol.015　1日1回の「パクチー」習慣【基礎知識編】

そろそろ「なんとなく食べる」は卒業。体によくて身近な食材の、栄養素や効果的な食べ方をプロが分かりやすくレクチャーします。「OZ美活レポーター」の読者たちと学びながら、“未来のきれい”を作る食の活動を始めませんか？

更新日：2017/03/21

1日1回の「パクチー」習慣で、美肌力を底上げ

鮮烈な香りが印象的なパクチーが最近、大ブームに！　ドレッシングやカップ麺など、さまざまな商品も登場中。その理由は、独特の香りだけでなく、栄養素も豊富なこと。「β-カロテンやビタミンC、カリウムなど、緑黄色野菜に匹敵するほど栄養素の宝庫。なかでもβ-カロテンは肌の粘膜を強くし、ビタミンCはコラーゲンの生成を助けるなど、美肌作りに欠かせない食材です」（管理栄養士・浅尾貴子さん）。それでは、美肌のために1日に必要なのは？　「緑黄色野菜は1日120gほど摂ることが推奨されているので、1日に1回パクチーをいつもの食事にプラス。麺やサラダなどにパクチーを10～30gトッピングすれば、手軽に美肌によい栄養素を補給できます」（浅尾さん）。紫外線の強くなってくるこの時期にパクチーを取り入れて、肌をダメージから守り、美肌をサポートする強い味方にしてみては？

パクチーDATA

【1日の摂取量】
カロリーも少なく、注意したい成分も含まれないので、摂り過ぎはあまり気にしなくてOK。ただお店で買うと1束約100g位。1回で使い切るのは難しいので、こまめに食事にプラスしよう。

【栄養素】
皮膚の新陳代謝を高め、乾燥肌対策のサポートもするβ-カロテンが豊富。美肌の強い味方ビタミンC、B1、B2のほか、むくみを解消するカリウム、栄養素の働きを助けるマグネシウム、鉄分などのミネラルも豊富。
《パクチー100gに含まれる栄養素》
エネルギー 29kcal・カリウム 760㎎・カルシウム 100㎎・ビタミンB1 0.12㎎・ビタミンB2 0.21㎎・ビタミンC 96㎎・β-カロテン 4000μg・マグネシウム30㎎・鉄 3.4㎎
（エスビー食品調べ）

【保存方法】
ジッパー付きの密封タイプの野菜保存袋がおすすめ。ビタミンCは減るが、刻んで冷凍するのも可能。美肌の味方のβ-カロテンなどの栄養素は冷凍しても残るので余ったらおすすめ

読者のパクチーの疑問Q&A

Q.一緒に食べるとパワーアップする食材ってやっぱり麺類？

A.ビタミンEが豊富な食材が◎

麺類などにトッピングする印象があるけれど、美肌にはビタミンEと一緒に摂るのが◎。でもパクチーのβ-カロテンは体の中でビタミンAに変化。美肌を作るビタミンA・C・Eは一緒に摂ると効果が高まるので、ビタミンA、Cを含むパクチーとビタミンE豊富なオリーブ油や魚卵、カボチャと一緒に取って。

Q.やっぱり、朝食で食べるといいの？

A.生食でも朝だけがいいとは限らない

生野菜やフルーツは朝と思っている人が多いよう。でもパクチーに豊富なビタミンCは、一度に大量に摂っても体内に貯蔵できない。3食いつでもよいので、小分けにして摂るのが効果的。また、抗酸化力が高いので、夜食に食べるのも1日のストレスや疲労のサポートに◎。

Q.パクチーの旬は夏って思うけど・・・？

A.本当は3～6月が旬

タイなど暑い国で食べられるイメージのせいか誤解している人も多数。旬は3～6月。ただ最近はハウス栽培などで季節に関係なく食べられ、栄養価も変わらないので気にしすぎなくてOK。夏は葉が弱りやすいので注意。

Q.パクチーがむくみ対策にいいってホント？

A.あまり知られていないむくみ解消力

実は知られていなかったようだけど、パクチーにはダイエットの味方になるむくみ解消力がある。塩分排出を助けるカリウムが豊富なうえ、独特の風味で調味料の使用を抑えられ、減塩効果も。

Q.煮込んじゃダメなんですよね？

A.摂りたい栄養素によって使い分けよう

生で食べる習慣があるので煮込んで食べない人が多いよう。確かに生だとビタミンCが壊れず摂取できるので◎。ただ加熱してもβ-カロテンなどほかの栄養素は残るので、食感が硬い茎や根は、炒めたり煮込んでもOK。

◆パクチーの先生
（左）浅尾貴子さん
フードコンサルタント、女子栄養大学栄養学部専任講師。雑誌やTV等でも活躍。著書に『美人になる栄養学』（メディアファクトリー）

◆OZ美活レポーター
（中）石原彩香さん
（右）今えりさん
石原さんは乾燥、今さんは吹き出物が気になるなど、悩みアリ。美肌と美容にどういいのか、知りたい！