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人気の葉酸サプリメントのおすすめ9選!ドラッグストアで買える市販品などもご紹介!

赤ちゃんの健やかな成長に欠かせない葉酸。妊活や妊娠中に葉酸サプリを摂りたいと考えていても、FANCLやディアナチュラなど数多くのメーカーから販売されており、どれを選べばいいのか迷ってしまう人も多いのでは。そんな人のために、今回は編集部おすすめの葉酸サプリ9選を紹介。また、栄養士の神原李奈さんに聞いた葉酸サプリの選び方も紹介するので、ぜひ参考にして自分にぴったりの葉酸サプリを見つけてみて。

更新日:2024/12/26

今回お話を聞いたのは・・・栄養士・食育栄養インストラクター 神原 李奈さん

株式会社Luce・健康検定協会所属、栄養士・食育栄養インストラクター。日系航空会社の客室乗務員として4年間勤務。不規則な食生活から健康と食の強い結びつきを実感し、食の世界に興味を持つ。退職後、大手料理教室の講師の経験を経て、得意だったパン作りを活かし、自宅パン教室を開く。食についてより深く学び、仕事の幅を広げたいと思い、栄養士養成専門学校に入学し、栄養士免許を取得。現在は、外資系航空会社で客室乗務員をしながら、栄養士として、さまざまなメディアで健康や食に関する情報発信や、栄養指導を行っている。

1.編集部おすすめの人気葉酸サプリ9選

※紹介するアイテムは編集部がセレクトしたものです。監修者が効果・効能などを保障、推奨するものではありません。

商品画像
商品名 ベルタ葉酸サプリ メルミー葉酸サプリ ママニック 葉酸サプリ ノコア葉酸+DHA/EPA かんでおいしい葉酸タブレットCaプラス 葉酸+鉄 ベルタ葉酸マカプラス Mama Lula 葉酸&鉄プラス 葉酸×鉄・カルシウム
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葉酸の量 480μg 400μg 400μg 480μg 400μg 400μg 400μg 480μg 480μg
目安摂取量 1.6g 1.6g 1.4g 2.2g 2g 1g 1.4g - -
栄養素 酵母葉酸・鉄分・カルシウム・ビタミン・ミネラル・アミノ酸47種類・ 葉酸・鉄・カルシウム・亜鉛・マグネシウム・ビタミンB1・B2・B6・B12・C・D・E・パントテン酸・銅など 葉酸・鉄分・カルシウム・ビタミンC・B1・B2・B6・B12・ビオチン・ビオチン・ナイアシン・パントテンなど 葉酸・DHA/EPA・鉄分・カルシウム・レシチン・ラクトフェリン・ココナッツオイル・ビタミンE・D・など 鉄・カルシウム・ビタミンB6・B12・葉酸・D 鉄・葉酸・ビタミンB1・B2・ナイアシン・ビタミンB6・B12・パントテン酸 酵母葉酸・マカ・イソフラボン・和漢食材・ビタミン類29種・その他112種・アミノ酸18種類など 葉酸・鉄・亜鉛・ベータカロテン・ビタミンD・B1・B2・B6・C・カルシウム・マグネシウム・乳酸菌 葉酸・鉄・カルシウム・乳酸菌・ビタミンC・B1・B6・B12・D
1g当たりの金額 41.25円(税込) 62.0円(税込) 37.6円(税込) 63.9円(税込) 17.7円(税込) 22.5円(税込) 166.7円(税込) - -
使用可能期間 30日分 30日分 約1ヶ月分 約28日分 30日分 2ヶ月分 30日分 30日分 20日分

ベルタ

ベルタ葉酸サプリ

48.0g(400mg×120粒) 1980円(初回価格)

おすすめポイント

・効率性を考え、「酵母葉酸」を100%使用
・葉酸以外の栄養素や美容成分も配合
・カルシウムでコーティングした、小粒の飲みやすい錠剤

「ベルタ葉酸サプリ」には、酵母にモノグルタミン酸型葉酸を含有させて発酵・培養した「酵母葉酸」を配合している。モノグルタミン酸型葉酸単体よりも体内に長くとどまり、吸収率もアップ。1日の目安量4粒で、妊婦に推奨されている480㎍(※)の葉酸を効率よく補える。

葉酸以外にも、13種類のビタミン、14種類のミネラル、必須アミノ酸を含む20種類のアミノ酸、DHAやEPA、ラクトフェリン、鉄分23.2mg、カルシウム264mgを配合。オーガニック原料にこだわって緑黄色野菜を18種類、淡色野菜4種類、芋1種類もバランスよく配合し、妊娠中の栄養管理をアシストする。

ほか、ツバメの巣、コラーゲン、ヒアルロン酸、珊瑚カルシウム、黒酢もろみといった、美容をサポートする成分も5種類プラス。さらに錠剤はカルシウムでコーティングし、9mmと小さめのサイズに設計することで、デリケートな時期でも飲みやすいように配慮している。

※妊娠中期~後期の女性の場合。成人の推奨量240μg+240μg。

メルミー

メルミー葉酸サプリ

120粒 2980円(初回価格)

おすすめポイント

・産婦人科医と栄養管理士が監修&配合を行っている
・妊娠初期から授乳期まで、幅広い期間に対応可能
・全成分の原産国と最終加工国を開示。毎日気兼ねなく飲める

産婦人科医と栄養管理士が細かく計算し、配合を行った「メルミー葉酸サプリ」。妊娠初期から授乳期までの間で大切になる、17種類の栄養素が含まれている。さらにβ-グルカンや5億個の乳酸菌といったサポート成分もプラス。

厚生労働省が定めた基準に適合した栄養機能食品なので、豊富な栄養素を摂取できる。無添加にこだわっており、香料や着色料、保存料などは使用していない。また、すべての成分の原産国と最終加工国を開示し、安全性にも配慮している。

定期便ならお得に購入できるうえ、回数縛りは一切なし。全国送料無料で利用できるので、地域を問わず気軽に注文しやすい。産後も飲めるサプリを探している人や、添加物が気になる人におすすめ。

レバンテ

ママニック 葉酸サプリ

124粒 1620円(初回価格)

おすすめポイント

・ママの健康と未来の赤ちゃんを応援。栄養バランスと品質にこだわった葉酸サプリ
・吸収率のよいモノグルタミン酸型葉酸を配合
・食事だけでは不足しがちな栄養をまとめて補給。美容までサポート

管理栄養士監修のもと、妊活中から必要な栄養素を補えるようにとつくられたサプリメント。とくに妊娠初期(10週以前)における胎児のコンディションを維持するために、栄養補助食品における1日400μgの摂取が厚生労働省から推奨されている葉酸。ママニックの葉酸サプリには、1日あたりの摂取推奨量(目安)の4粒に、吸収率のよいモノグルタミン酸型葉酸400μgが含まれている。

着色料、香料、人工甘味料、保存料、膨張剤、トランス脂肪酸は無添加なうえ、葉酸以外の栄養素も多彩に配合。日常生活で不足しがちな鉄分、カルシウムのほか、23種類のビタミン、ミネラル・アミノ酸をバランスよくブレンドした。

さらに、根菜類を中心に国産の野菜を8種類プラス。ほかにもツバメの巣やヒアルロン酸、ライチ種子などの美容成分も8つ配合し、健康だけでなく美容までサポートしてくれる。

フューチャーゲート

ノコア葉酸+DHA/EPA

84粒×2袋 3980円(初回価格)

おすすめポイント

・補いづらい葉酸、DHA/EPAを同時に摂れる
・健康をサポートするその他の成分も豊富
・無味・無臭で飲み込みやすい、小粒のソフトカプセル

葉酸だけでなく、DHAとEPAも同時に補えるサプリメント。厚生労働省により、モノグルタミン酸型葉酸は妊娠1カ月以上前から授乳期まで、必須脂肪酸(オメガ3)のDHAとEPAは、妊娠から授乳期にかけての摂取が推奨されている。

体への吸収効率を考えたモノグルタミン酸型の葉酸を480μg、DHA/EPAを300mg、それぞれ
1日目安量6粒あたりに配合。普段の食生活で不足しがちな栄養を、効率よく摂ることができる。

ほかにも、ラクトフェリンやレシチン、鉄分やカルシウム、マルチビタミン&ミネラルなど、妊活中から授乳中にまで嬉しい成分をぎゅっと凝縮。ソフトカプセルは小粒で無味・無臭だから、つるんと飲み込みやすい。1日6粒を目安に、こまめに飲み続けることを習慣にしてみて。

pigeon

かんでおいしい葉酸タブレットCaプラス

60g(60粒) 1062円(Amazon)

おすすめポイント

・葉酸に加えて鉄、ビタミンB群、カルシウムを一度に摂取できる
・3つの味がアソートされていて、毎日飲んでも飽きにくい
・お菓子のような感覚で食べられるタブレットタイプ

1日の摂取目安量である2粒で、葉酸400μgが摂取できる。2021年の「たまひよ赤ちゃんグッズ大賞」では、葉酸サプリ部門で1位を獲得。鉄やビタミンB群だけでなく、妊娠期に不足しやすいカルシウムも含まれている。

直径約15mmのタブレットタイプなので、錠剤が苦手な人にもおすすめ。1袋に青りんご、グレープフルーツ、ヨーグルトの3つの味が入っていて、おやつ感覚で食べられる。フレーバーを味わいながら栄養が摂れるので飲み続けやすい。

原材料と配合にこだわっているうえ、保存料は無添加なので、毎日でも気兼ねなく飲める。ストロベリー、ブルーベリー、ヨーグルトのアソートも販売されているので、好みに合わせて選んでみて。

beanstalk

葉酸+鉄

60粒 1350円

おすすめポイント

・1日の目安量は1粒でOK。毎日の負担にならず続けやすい
・噛んでも舐めても食べられるチュアブル錠を採用
・すっきりとしたレモン味で、同時に気分転換ができる

自然食品に含まれる葉酸に比べて、生体利用効率が高いプテロイルモノグルタミン酸型の葉酸を使用している。1粒あたりに葉酸400μgと鉄13mgが含まれており、妊娠期の女性が不足しやすい栄養素を手軽に補給できる。

6種類のビタミンB群も配合し、必要な栄養素をまとめて摂れるのが魅力。1日の摂取目安量はたった1粒なので、仕事や家事の合間でもサッと飲むことができる。爽やかなレモン風味で、気分もリフレッシュできそう。

直径15mmのチュアブル錠で、噛んだり舐めたり好きな食べ方ができる。袋には開閉式のジッパーが付いており、保管や持ち歩きに便利。1袋にたっぷり2カ月分入っているため、継続して使いたい人はぜひ検討してみて。

BELTA

ベルタ葉酸マカプラス

90粒 6980円(通常価格)

おすすめポイント

・男性にも必要な栄養素を配合し、夫婦で一緒に飲める
・和漢食材やビタミンを使用。希少な国産マカもたっぷり
・13種類の添加物がフリー。国内のGMP認定工場で製造

妊活、妊娠中の女性の健康を維持するために、豊富な栄養素をバランスよく配合している。
酵母に取り込んで発酵と培養をした、モノグルタミン酸型の葉酸を400μg含有。吸収率が高いと言われるアグリコン型のイソフラボンも加えている。

さらに、高麗人参をはじめとした11種類の和漢食材や、29種類のビタミンを贅沢に使用。亜鉛やカルニチン、希少で栄養価の高い国産マカもたっぷり入っており、男性も一緒に飲めるように作られている。

香料、着色料、保存料など13種類が無添加なのもポイント。GMP認定の国内工場で製造され、放射能濃度検査や残留農薬試験を行っている。形状や大きさ、臭いにこだわったソフトカプセルを採用し、サプリが苦手な人でも飲み込みやすい。

FANCL

Mama Lula 葉酸&鉄プラス

120粒 1500円

おすすめポイント

・ダブルの乳酸菌により、出産後のデリケートな時期まで使える
・生体利用率が高いモノグルタミン酸型の葉酸を480μg配合
・無駄を省いた処方設計で、お財布にやさしい価格を実現

配合成分や摂取量にこだわり、妊娠中はもちろん、妊娠前と授乳期にも使える葉酸サプリ。モノグルタミン酸型の葉酸を、たっぷり480μg配合している。さらに赤ちゃんの成長に関わる鉄を8.0mg含有し、女性の体に必要な栄養素をしっかり補給。

ヒト由来の乳酸菌と植物性乳酸菌をダブルで使用しており、デリケートな時期の健康維持にも役立つ。必要な成分だけを適正量で配合しているため、品質のよさと無理なく続けられる価格を両立している。

原材料の選定から製造まで、厳しい検査を実施。毎日飲み続けやすい製品作りをめざして、安全性と品質にこだわっている。

ディアナチュラ

葉酸×鉄・カルシウム

120粒 1026円

おすすめポイント

・妊娠前から授乳期まで、必要な栄養素を一度に摂れる
・乳酸菌やビタミンDなど、あると嬉しい成分もプラス
・国内工場で製造。品質と安全性にこだわった設計

ディアナチュラの「葉酸×鉄・カルシウム」は、妊娠前から授乳期にかけて必要な葉酸、鉄、カルシウムを一度に摂取できる。さらに1億個の乳酸菌や、ビタミンDなど嬉しい成分もプラス。1日の目安量である2粒あたりに、480μgの葉酸が含まれている。

毎日飲むものだからこそ、品質と安全性にこだわっているのもポイント。選りすぐりの原材料を使用し、国内工場で製造を行っている。着色料を使わずに作られているので、添加物が気になる人でも飲みやすい。

粒は飲み込みやすさを追求した設計で、無理なく続けられそう。大容量の120粒入りサイズのほか、お試しにぴったりな40粒入りサイズも販売している。妊活・妊娠中の人はもちろん、健康的な体作りをめざす人もチェックしてみて。

2.葉酸の役割とは?必要な理由と量

サプリメントについて触れる前に、まずは葉酸に期待できる効果や一日の摂取目安量などを知っておこう。

2-1.葉酸の役割

葉酸は水溶性ビタミンであるビタミンB群の一種。ビタミンB12とともに、血液や細胞の生成、代謝などに関与し、体の発育を多方面からサポートすると言われている。妊活中や妊娠中に必要といわれているのはこのため。

不足すると、貧血などのトラブルが出ることもある。特に妊娠中は、母体の葉酸が不足することによる胎児へのリスクもゼロではないため、必要な量を計算しつつきちんと補っていくことが大切。

2-2.妊活中から妊娠中、授乳期まで意識して摂ることが大切

通常の食事で不足することはあまりないが、妊娠を計画している場合を含めた出産前後の女性はとくに意識して摂ることが大切。妊活中から授乳期にかけての体の変化に伴い、葉酸が必要な理由と量にも違いがある。

妊娠初期は、胎児の体の中でも心臓や脳など、重要な部位が作られる時期。妊娠1カ月以上前から妊娠3カ月までの妊娠初期は、葉酸400μg/日付加が望ましい。葉酸を摂っておくと、胎児の神経管閉鎖障害(無脳症、二分脊椎、髄膜瘤)のリスクを低くできると言われている。

ただし、妊娠を知るのは神経管の重要な時期(受胎後28日後)よりも遅いため、妊活中から摂っておくことが大切。妊娠を計画的に考えている人はもちろん、少しでも視野に入れているなら、ぜひ積極的に摂ることを意識しよう。

妊娠の中期から後期にかけても、葉酸は胎児の健やかな成長のために欠かせない。葉酸の分解及び排泄が促進されるので、引き続きしっかり補う必要がある。

さらに出産後も、母乳を通して赤ちゃんに葉酸を届けなければいけない。また葉酸は、母乳の元になる血液の生成にも関係しているので、授乳期も継続して摂取することが大切。

2-3.葉酸の摂取目安量

具体的に摂取したほうがいいとされている葉酸の量は以下の通り。なお、成人の指標は必要量に性差はなく、葉酸の消化管での吸収率は加齢の影響を受けないとされており、男性や高齢者でも共通。

・年齢など:1日あたりの推奨量
・成人(18歳~):240μg
・妊娠を計画している女性、妊娠の可能性がある女性、妊娠初期の妊婦:食品から240μg、サプリメントなどから400μg(※1)
・妊娠中期~後期の女性:480μg(※2)
・授乳婦:340μg(※3)

※1 成人の推奨量240μgを食品で摂取+サプリメントなどから追加で400μgを摂取
※2 成人の推奨量240μg+240μg
※3 成人の推奨量240μg+100μg

3.食品から?サプリから?葉酸を摂取する方法

葉酸が健康のために必要な栄養素だということがわかったところで、次はどのように摂取すればいいのかを知っておこう。

3-1.葉酸には、食事性葉酸(天然葉酸)と合成葉酸の2種類がある

葉酸には、食材に含まれる食事性葉酸(天然葉酸)と、サプリメントなどに含まれる合成葉酸の2種類がある。

食事性葉酸は「ポリグルタミン酸型葉酸」と呼ばれ、消化の過程で「モノグルタミン酸型」に分解されることで吸収される。しかし、体内での利用効率はプテロイルモノグルタミン酸の50%ほど。

一方で「モノグルタミン酸型葉酸」とも呼ばれる合成葉酸は、食物と一緒に摂取された場合、サプリメント由来の葉酸の約85%が体内に吸収される。食物なしで摂取されたときは、サプリメント中の葉酸のほぼ100%が体内に吸収される。葉酸の摂取を強化するには、サプリメントをいかにうまく活用するかがカギ。

3-2.葉酸を多く含む食材と注意点

サプリメントを取り入れるのが大切とはいえ、食事からも摂取するのが理想的。

葉酸は藻類、肉類(レバー含む)、野菜類、卵類、乳類、豆類、柑橘類などに多く含まれている。とくに枝豆(茹で)・菜の花(茹で)・グリーンアスパラ(茹で)あたりは100gあたりの含有量が多く、効率よく摂取できる。フルーツならいちごやマンゴー、さくらんぼなどがおすすめ。

ただし、レバーは葉酸だけでなくビタミンAも多く含んでいる。胎児の形態異常につながるという報告があるため、妊娠中は過剰摂取に注意しよう。

また葉酸は水溶性ビタミンなので、調理法も大事。水に溶けやすいうえに熱に弱い性質があるため、煮物やスープにしたり、電子レンジで調理したりといった工夫を取り入れてみて。食材を丸ごと取り入れられるスムージーにするのも一手だが、高速回転するタイプは熱が発生することがあるので、スロージューサーなどを活用するとよい。

なお、オレンジジュースやバナナには葉酸の効率よい吸収を妨げる化合物が含まれているので、飲み合わせや食べ合わせには要注意。

4.葉酸サプリの選び方

葉酸を効率よくしっかり摂るために活用したいサプリメント。選び方のポイントをまとめたので、参考にしてみて。

4-1.葉酸の量

まずチェックしておきたいのは葉酸の量。1日の目安摂取量あたり、どれくらいの葉酸を摂れるのか確認しよう。必要な量は体の状態によって異なるが、妊娠を計画している女性、妊娠の可能性がある女性、妊娠初期の女性は400μgがマスト。

妊娠中期~後期の女性は480μg、授乳中の女性は340μgが必要だが、いずれも食事と合算した推奨量なので、必ずしもすべてをサプリメントでまかなう必要はない。食事からも葉酸を摂ることを考えると、100~400μg入っているものを選ぶとよい。食事からどれくらいの葉酸を摂るのか、あらかじめ見積もっておくと適切なサプリを選びやすくなる。

<再掲:葉酸の摂取目安量>
・年齢など:1日あたりの推奨量
・成人(18歳~):240μg
・妊娠を計画している女性、妊娠の可能性がある女性、妊娠初期の妊婦:食品から240μg、サプリメントなどから400μg(※1)
・妊娠中期~後期の女性:480μg(※2)
・授乳婦:340μg(※3)

※1 成人の推奨量240μgを食品で摂取+サプリメントなどから追加で400μgを摂取
※2 成人の推奨量240μg+240μg
※3 成人の推奨量240μg+100μg

4-2.葉酸以外の栄養素

葉酸だけに限ったことではないが、健康のためにはさまざまな栄養素をバランスよく摂ることが大切。葉酸とともに、産前産後に意識して補いたい栄養素を以下に挙げるので、参考にしてみて。

・鉄分:女性の血液循環をサポートし、胎児に十分な血液を送る
・ビタミンD、カルシウム:からだの機能維持や調節、 胎児の骨や歯を作る
・亜鉛:胎児の体づくりや母乳の生成などに関わる
・ビタミンB12:葉酸ともに血液や細胞の生成、代謝などに関与し、体の発育を多方面から支える
・DHA:脳の発達に重要な役割を果たす。妊娠期に十分な魚介類を摂取していると、早産や低出生体重児の出産が少ないという報告も。ただし魚の種類によっては水銀を多く含むため、1週間単位で計算することが推奨されている。詳細は国から発表されている指標をチェックして

4-3.日本製のほうが必要な情報を把握しやすい

葉酸だけに限らず、サプリメントは成分名、含有量、問い合わせ先などが明確なものを選びたいところ。海外製がNGというわけではないが、日本製のほうがこれらの情報を把握しやすい。何かあった際のアフターケアも受けやすいので、心配な人は日本製を選ぶのがベター。

また、故意に薬の成分を添加した「無承認無許可医薬品」と呼ばれる海外製品(個人輸入品を含む)には、健康被害の報告もある。全ての海外製品が当てはまるわけではないものの、注意点を理解したうえで選ぼう。

4-4.継続しやすい形状、価格

サプリメントは、ある程度続けて摂取することではじめて魅力がわかるもの。とくに葉酸は妊娠前から産後まできちんと補ったほうがいいことを考えると、続けやすい製品を選びたい。

形状は好みや慣れで選んで差し支えないが、カプセルタイプだと比較的においが気になりにくい。妊娠中はにおいにデリケートになることも多いので、ストレスなく続けやすいものを選んで。また、経済面でも無理なく継続できるものを見つけよう。

5.葉酸サプリを摂るときの注意点

むやみに飲むのではなく、注意点も理解しておきたい。最後に、葉酸のサプリメントを飲むときに注意したいポイントを確認しよう。

5-1.一日の摂取目安量を守る

パッケージやホームページに記載されている一日の摂取目安量は、必ず守るようにしよう。サプリメントはあくまでも食品に分類される。不足しがちな葉酸を補うことで健康をサポートするのが目的なので、多く摂取したからといって体質が変わるわけではない。

通常の食品からだけの場合、葉酸の過剰摂取による健康障害が発現したという報告は見当たらないとされている。ただしサプリメントではまた別の話。モノグルタミン酸は体内に吸収されやすいので、サプリメントから葉酸を摂る際は過剰摂取に気を付けて。

例えば、1日あたり5mg以上の摂取で神経症状が顕著になることが報告されている。また葉酸を多く摂取することで貧血症状が改善され、ビタミンB12欠乏症である悪性貧血の発見が遅れ、神経症状が出るケースも。ほかに発熱、蕁麻疹、紅斑、かゆみ、呼吸障害などの葉酸過敏症を起こすこともある。

葉酸における一日の耐用上限量は、30~64歳で1000μg、それ以外の成人で900μg。この数値を必ず守ろう。

5-2.サプリメントだけに頼りすぎない

葉酸の補給にはサプリメントが効率的とはいえ、それだけに頼り切るのはNG。

葉酸サプリや葉酸が強化された食品から十分に摂取しているからといって、食事性葉酸を含む食品を摂取しなくてよいというわけではない。他の栄養素の摂取不足につながる恐れもあるため、野菜や柑橘類、大豆など葉酸を含む食品をバランスよく摂取する食事を意識しよう。

5-3.場合によっては専門家へ相談する

サプリは薬ではなく、あくまでも足りない栄養素を補うためのもの。また葉酸以外の成分が含まれるサプリメントを併用すると、他の成分の過剰摂取のリスクがある。不安であれば、医師や薬剤師、栄養士に相談してから購入しよう。

6.葉酸サプリに関するQ&A

葉酸のサプリはいつ摂取するのがおすすめ?

サプリメントは食品なので、基本的にはいつ飲んでもOK。ただし葉酸は水溶性のビタミンなので、体にため込むことができない。こまめに摂ることで血中に葉酸が常にある状態をキープしやすくなるので、時間よりも回数が大事。過剰摂取に気を付けつつ、こまめに摂るようにしてみて。

葉酸サプリは男性も飲むべき?

指標があるわけではないが、男性の体にとっても必要な栄養素。女性と同様、不足すると貧血などのトラブルが起きる可能性もある。普段の食事や体調を振り返って葉酸が少ないと感じたら、サプリで補うのも手。

今回お話を聞いたのは・・・栄養士・食育栄養インストラクター 神原 李奈さん

株式会社Luce・健康検定協会所属、栄養士・食育栄養インストラクター。日系航空会社の客室乗務員として4年間勤務。不規則な食生活から健康と食の強い結びつきを実感し、食の世界に興味を持つ。退職後、大手料理教室の講師の経験を経て、得意だったパン作りを活かし、自宅パン教室を開く。食についてより深く学び、仕事の幅を広げたいと思い、栄養士養成専門学校に入学し、栄養士免許を取得。現在は、外資系航空会社で客室乗務員をしながら、栄養士として、さまざまなメディアで健康や食に関する情報発信や、栄養指導を行っている。

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※記事は2024年12月26日(木)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります

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