掛け布団おすすめ11選 暖かい冬用やオールシーズン使えるものも!素材の特徴も解説

掛け布団選びは、快適な睡眠環境づくりの基本。素材ごとの特性を理解し、季節やライフスタイルに合わせて選ぶことで、睡眠の質の向上が期待できる。この記事では、素材別に掛け布団の特徴をわかりやすく解説し、選び方のポイントを紹介。オールシーズン使えるものや暖かいものなど、おすすめの掛け布団もピックアップしたので、自分に合ったアイテムを見つける参考にして。

更新日:2025/06/18

今回お話を聞いたのは・・・

睡眠改善インストラクター 鍛治恵さん

寝具メーカーの社内研究所で睡眠文化の調査・研究業務に携わるかたわら、2006年に睡眠改善インストラクターの資格を取得。2009年に独立した後、睡眠改善インストラクターとして、講演活動やコラム執筆、ラジオ番組などを通じて、生活習慣でできるよりよい睡眠について情報発信を行なっている。また、対面やオンラインによる睡眠の個人相談にも対応している。睡眠改善インストラクターとしての著書に『ぐっすり。:明日のパフォーマンスを全開にする快眠処方箋60』(新潮社)(現在、Kindle版のみ)

日本睡眠学会正会員
睡眠改善インストラクター
漢方養生アドバイザー(R)
鍛治恵オフィシャルサイト

1.【素材別】掛け布団の種類

掛け布団は、中わたの素材によって特徴が異なる。まずは素材ごとの特徴を理解して、自分にぴったりのものを見つけよう。ここでは、一般的に中わたの素材に使用されることが多い、5つの素材を紹介する。

羽毛(ダウン)布団:軽量で蒸れにくく暖かい

羽毛布団とは、中わたに水鳥の羽毛を50%以上使用している布団のこと。軽量で暖かく、保温性と吸放湿性に優れているのが特徴で、冬用の掛け布団として人気が高い。
デメリットは価格が高い点。商品によって品質の差も大きいので、ハイグレードなものがほしい人はダウンの使用率が高いものを選ぶのがおすすめ。

ポリエステル布団:衛生的で軽い。洗えるものも多くリーズナブル

ポリエステル布団は合成繊維で作られた掛け布団で、軽量で価格も手頃なのが魅力。ホコリが出にくく、抗菌防臭や防ダニなどの加工を施した商品も多いため、衛生的に使いやすい点も特徴のひとつ。洗濯機で洗えるものが多く、お手入れもしやすい。
ただし、羽毛布団と比較すると、保温性や吸放湿性に物足りなさを感じる場合も。寝汗をかきやすい人は蒸れが気になる可能性がある。

木綿(コットン)布団:通気性がよく暖かい。打ち直しで繰り返し使える

木綿布団は中わたに綿を使用した布団で、日本の伝統的な寝具としても親しまれている。保温性に優れ、通気性や吸湿性も高い。また、打ち直しができるため長く使えるのも特徴。
しかし、吸湿性が高い分湿気で蒸れやすく、定期的な天日干しが欠かせない。また、重みを感じる布団のため、好みに合わせて選ぼう。

羊毛(ウール)布団:蒸れにくく暖かいのに羽毛より安め

羊毛布団はウールを中わたに使用した掛け布団で、保温性と吸湿性のバランスがよい。羊毛の特徴である独特のちぢれにより、弾力性が高く、布団がヘタリにくいのも特徴。価格は羽毛布団より安い傾向にあるので、高コスパで暖かいものを求める人に合う。
ただし、湿気がある状態で放置しておくと臭いが出やすいため、きちんと天日干しをする必要がある。羽毛より重く感じやすいのも難点。

真綿(シルク)布団:軽くて暖かく、身体にフィットする

真綿布団は、蚕の繭から作られるシルクを中わたに使用している。非常に軽く、吸放湿性と保温性が高い。柔軟性もあるので、中わたが身体のラインにフィットしやすく、寝冷えを抑えられるのもポイント。
一方、価格が高額なうえ天日干しできないのがデメリット。基本的に水洗いも不可のため、お手入れの際は専門のクリーニングを利用するとよい。

2.掛け布団の選び方

掛け布団を選ぶ際は、サイズや価格帯だけでなく、使用するシーズンや機能にも注目して選ぶとよい。掛け布団の選び方のポイントをまとめたので参考にして。

季節に合わせて選ぶ

快適な睡眠環境を整えるためにも、掛け布団は季節ごとに適した素材や厚みを選ぶことが大切。秋冬の寒い時期は、羽毛や羊毛など保温性の高い素材を選び、中わたの量が多い「本掛け」をチョイスするとよい。

一方で春夏などの暑い時期は、通気性の優れた綿や、お手入れのしやすいポリエステルなどの素材がおすすめ。中わたの量が少ない「肌掛け」を用意しよう。

ただし、収納スペースが少ない場合やオールシーズン使いたい場合は、中わた量を調整できる2枚合わせタイプや、中わたに調温機能があるものなどがおすすめ。

専門家のアドバイス

睡眠改善インストラクター 鍛治恵さん

快適に眠るため、近年では夏の就寝時にエアコンを使うことが常識となってきています。布団やパジャマといった寝具を選ぶ際も、エアコンを使用することを考慮し、睡眠環境全体として快適になっているかどうかがポイントになります。

具体的に言うと、エアコンを付けっ放しにして寝る真夏にこそ冬用の羽毛布団を使ったり、半袖短パンではなく長袖長パンツのパジャマを着たりする場合もあります。「冬用の布団をオールシーズン使う」とまでいかなくても、従来の使用方法にはこだわりすぎなくてよいでしょう。

汗を放湿し、寝床内の温度を保てるものを選ぶ

掛け布団を選ぶうえで大切なのは、睡眠中に身体から出る汗(水分)を放湿する機能。また、寝床内の温度を快適に保つ機能があるかどうかも、掛け布団の重要な役割。水分や寝床内にこもった熱を逃がすためには、吸放湿性の高い素材を使った掛け布団を選ぼう。

3.掛け布団のおすすめ11選|洗える掛け布団や冬用、オールシーズン用も

※紹介するアイテムは編集部がセレクトしたものです。監修者が効果・効能などを保証、推奨するものではありません。

ブレインスリープ

コンフォーター オールシーズンズ

19800円~

宇宙服のために開発された調温素材で、オールシーズン快適な寝心地を

ブレインスリープ「コンフォーター」シリーズの中でも、オールシーズン使えるアイテム。宇宙服のために開発された、繊維に直径20~30ミクロのマイクロカプセルが組み込まれた調温素材を使用している。布団内の温度を適度に保ち、いつでも快適な寝心地に。

リバーシブル仕様で、季節に応じて肌側の面を切り替えられるのも嬉しい。片面には桃のように薄く起毛したピーチスキン加工を施し、もう片面には冷感生地を使用している。カバーを掛けずに使うのがおすすめ。

洗濯機で丸洗いできるので、気軽に洗えて清潔さをキープしやすい。使わないときはコンパクトにたためて軽量なのも魅力。サイズはシングル、セミダブル、ダブル、クイーンの4種類を展開している。

西川

SEVENDAYS 掛け布団

9350円~(Amazon)

もっちり触感とフィット感で暖かく眠れる。防ダニ・抗菌防臭機能付き

西川と東レが共同開発した、軽量でもっちりした質感の掛け布団。使用している東レのわたは、繊維の中にある空洞が空気をたっぷり含む構造になっており、もちもちした触感を実現した。保温性も高く、暖かく眠りたい人にうってつけ。

ダニを通さない生地を使用していてダニや細菌の繁殖を抑制できるうえ、抗菌防臭機能も。また、羽毛布団よりもホコリが出にくい繊維を使用し、洗濯機で丸洗いもできるため、衛生的に使いたい人に向いている。

身体のラインにフィットしやすいキルト生地で、寝冷えを防げるのもポイント。サイズはシングル、セミダブル、ダブル、クイーン、キングの5種を揃えている。清潔さをキープしながら暖かく寝たいなら、一度検討してみては。

ニトリ

温度調整 掛け布団

7990円~

独自技術の「温度調整わた」使用。快適な温度で1年中気持ちよく眠れる

布団内を快適な温度帯の28~32℃に保とうとする力が強い、独自の「温度調整わた」を使用。夏はわたが熱を吸収して涼しく、冬は熱を放出して暖かく眠れる。

中わたには防ダニ加工を施し、抗菌防臭機能によって嫌な臭いも抑制可能。また、洗濯機で丸洗いでき、軽量なので楽に干しやすい。

布団の表面にはピーチスキン加工を施し、なめらかで心地よい風合い。サイズはシングル、セミダブル、ダブル、クイーンの4種類を展開している。オールシーズン使える掛け布団を探しているならチェックしてみて。

アイリスオーヤマ

シンサレート掛け布団

3980円~

断熱性の高い特殊素材で暖かい空気を閉じ込める。リバーシブル仕様も嬉しい

マイクロファイバー繊維で作った、断熱性の高い素材の「シンサレート」を使用。細かな繊維に暖かい空気を閉じ込め、薄くて軽いのに暖かく眠れる。

リバーシブル仕様で、片面は暖かいフランネル、もう片面はやさしい肌触りのピーチスキン。フランネル生地の面には抗菌防臭加工も施している。室温や好みに合わせて使い分けてみて。

10kg以上用の洗濯機なら丸洗いも可能。サイズはシングル、セミダブル、ダブルの3種類で、カラー展開は豊富な6色から選べる。寒がりな人や、就寝中に暖房をつけたくない人には特におすすめ。

クモリ

薄掛け布団

2380円~(Amazon)

ふんわり軽く、ほどよい暖かさの合い掛け布団。春夏秋におすすめ

春夏秋に向いている、ほどよい暖かさで寝冷えを防げる合い掛け布団。中わたの量を一般的な掛け布団の半分ほどに抑えており、ふわっと軽い。掛けていても重く感じない、薄手の布団を求めている人にぴったり。

中わたの50%には、テイジンの防ダニ・抗菌防臭機能のある「マイティトップII」を使用している。ホコリが出にくい素材で、アレルギーが気になる人にもうってつけ。

サイズはシングル、セミダブル、ダブル、クイーンの4種で、カラーはホワイトとグレーから選べる。生地はピーチスキン加工が施され、触り心地がなめらかなのも魅力的。

マルコー

木綿わた 和風掛け布団

4380円(楽天)

国産木綿わたを使用した、日本の気候にぴったりの和風布団

中わたに、天然素材である国産の木綿わたを50%使用している。木綿わたは吸湿性と保温性に優れ、湿度が高くて寒暖差がある日本の気候にマッチ。畳の上で寝ているなど、寝汗が床に染みないか心配な人にも適している。

扱いやすいよう、中わたには弾力性のあるポリエステルわたをブレンド。重たい木綿わたと軽いポリエステルわたを混ぜることで、身体にフィットするような適度な重たさを実現。ボリュームがあるのに、上げ下ろししやすい重量にも仕上げている。

シングルロングのサイズで、カラーはアイボリーやブルーなど5色を用意。日本らしい伝統と使いやすさを両立した、昔懐かしい布団がほしい人は検討してみて。

TEIJIN

マイティトップ(R)2 ad eco使用 ふっくら掛布団

7499円~

ふっくらしていて軽く、圧迫感が少ない。防ダニ・抗菌防臭機能付き

テイジンが自社素材を使用して作った、日本製寝具シリーズの掛け布団。防ダニ・抗菌防臭機能がある中わた「マイティトップ(R)2」を使用し、衛生的に使える。側生地も高密度な仕様で、ダニが侵入しにくい作りに仕上げた。

軽量の秘密は、中わたの繊維の中心が空洞になっていること。ふっくらしているのに寝ているときの圧迫感が少なく、毎日の上げ下ろしもしやすい。

サイズはシングル、セミダブル、ダブルの3つから選べる。ふわふわな質感と機能性を兼ね備えた、オールシーズン使える掛け布団がほしい人におすすめ。

タンスのゲン

ハマる、寝心地。“まさに、沼” 掛け布団

5999円~

とろりとしたニット生地と、もっちり弾力のあるわたが気持ちいい!

とろりとした高密度なニット生地と、もっちりなめらかな質感のわたが特徴の、「沼る寝心地」を謳った掛け布団。二重らせん構造で空気を含みやすいわたにより、ほどよい弾力を実現した。

わたと生地のやわらかさを活かすため、縫い付ける部分を減らした「ジャンプキルト」を採用。身体に吸い付くようにフィットし、快適な寝心地をかなえた。中わたには調温・調湿機能があり、夏は蒸れにくく、冬は暖かく使える。

サイズはシングル、セミダブル、ダブルの3種類。カラーはパールグレーやミスティピンクなど落ち着いた雰囲気の4色から選べて、洗濯ネットになる収納袋も付いてくる。

Shop Japan

トゥルースリーパー ホオンテック掛け布団

19980円~

手足が冷えて寝付けない人に。特殊な中わたと構造で保温性に優れた布団

快適な寝心地を実現する「トゥルースリーパー」シリーズの、とにかく暖かい掛け布団。ボール状の中わた「ハイパー保温ボール」が暖かい空気をため込み、布団内側の立体的な構造が空気を閉じ込めることで、暖かさをキープする。

なめらかな掛け心地で身体にフィットしやすいため、隙間から冷たい空気が入るのを防ぎ、寝返りを打っても暖かさを保てる。就寝中に手足の冷たさを感じる人や、毛布を何枚も重ねて寝ている人は要チェック。

中わたは抗菌防臭加工済みで、高密度な生地がダニの侵入も防ぐ。また、洗濯機での丸洗いも可能。サイズはシングルロング、セミダブルロングを展開し、シングルロングのみイエローのカラーも用意している。

GOKUMIN

ふわとろクレープケット

7998円

しっとり感のあるレーヨン素材で乾燥対策に役立つ。肌への摩擦も少ない

側生地の上層に、吸湿性が高くしっとりした質感のレーヨン素材を採用。寝具の湿度を50%前後にキープでき、付けっ放しのエアコンによって乾燥しがちな肌をいたわることができる。なめらかで肌への摩擦が少ないのも嬉しいポイント。

中わたはマイクロファイバー繊維で作られ、丸洗いできて速乾性も高い。しっとりしていながら蒸れにくいので、さらっと使えるのが魅力的。ほどよいひんやり感もあり、特に春夏に向いているが、中掛けとして秋冬にも活躍する。

サイズはシングルで、カラーはチャコールグレーとアイボリーの2色。やわらかく肌にやさしい寝具を取り入れたい人は注目してみて。

ニトリ

ボリューム抗菌防臭防ダニ掛け布団

4990円~

抗菌・防ダニ機能で清潔に使える、ふんわりなめらかな布団

中わたの50%にテイジンの抗菌・防ダニわたを使用し、ダニ忌避効果に優れた掛け布団。防臭機能もあり、細菌の繁殖を抑えることで嫌な臭いも抑制する。丸洗いもできるので、布団をいつでも清潔に保ちたい人にぴったり。

布団の表面には薄く起毛したピーチスキン加工を施しており、やわらかさとなめらかさをかなえた。心地よい肌触りの布団で、気持ちよく眠りたい人に向いている。

ニトリが設定する「あたたかさレベル」は3で、冬に寝室で暖房を使う人や暑がりの人には特におすすめ。サイズはシングル、セミダブル、ダブルの3種類を展開している。

4.掛け布団に関するQ&A

Q. 掛け布団は重いものと軽いもの、どっちがおすすめ?

A. 一般的には、重い掛け布団より軽い布団のほうがおすすめです。掛け布団が重いと、寝返りが打ちにくいというデメリットがあります。また、重い掛け布団は厚みがあって肌添いが悪いことから、首元に隙間が空き、冬には冷えにつながりやすくなります。

しかし、重い掛け布団を長年使って慣れていると、掛け布団の重さを軽くすることで、心理的に不安感が大きくなる人もいます。掛け布団の使用感の好みには個人差があるので、自分が寝心地がよいと感じるものを選ぶとよいでしょう。

Q. 掛け布団を衛生的に保つには?

A. 布団自体を洗濯することで衛生面を保つというより、布団カバーを掛けて使い、こまめにカバーを洗濯することで清潔さをキープするのがおすすめです。

ただし、最近はカバーを使用しないタイプの掛け布団も増えています。カバーをせずに掛け布団を使う際は、家庭の洗濯機で洗えるか確認し、定期的に洗濯するとよいでしょう。

Q. 掛け布団は洗濯機で洗える?

A.「洗濯可」と表示してある薄い掛け布団以外は、家庭での洗濯は避けましょう。自宅で洗濯できない素材の掛け布団は、表示に従って専門店などでのクリーニングをおすすめします。

家庭で洗濯できる布団の場合、素材によっても洗濯時の湯温は異なります。洗濯表示を確認し、中わたの偏りに注意して、すすぎや乾燥を十分に行うことが必要です。

※記事は2025年6月18日(水)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります

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