【専門家監修】寝汗で起きる原因と対策|寝汗対策グッズの選び方も
睡眠時、多量の寝汗で起きてしまった経験がある人は少なくないはず。汗は体温調節のために自然にかくもので、一晩でコップ一杯程度かくのが普通。しかし何らかの要因で寝汗の量が増えると、睡眠不足やストレスにつながる可能性もある。そこで本記事では、イシハラクリニック・石原新菜先生監修のもと、寝汗の原因と対策を解説。寝汗対策グッズの選び方も紹介するので、快適な睡眠を手に入れるための参考にしてみて。
更新日:2024/09/11
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今回お話を聞いたのは・・・
石原新菜さん
医師・イシハラクリニック副院長
クリニックで漢方薬を中心に、食事や生活の指導を行う二児の母。
講演、テレビ、ラジオ、執筆活動と幅広く活躍中。著書は13万部を超えるベストセラーとなった『病気にならない蒸し生姜健康法』をはじめ、『「体を温める」と子どもは病気にならない』、『研修医ニーナの731日』など70冊以上。監修した書籍を含めると100冊を超え、韓国、香港、台湾、ベトナムでも翻訳され出版されている。
【所属】
ヒポクラティック・サナトリウム副施設長
健康ソムリエ理事
ロングライフラボ理事
日本内科学会会員
日本東洋医学会会員
日本温泉気候物理医学会会員
1.寝汗とは?
寝汗には、体内の熱を放散して体温を調節することで、深い眠りを促す役割がある。寝ている間に暑さのせいで汗が出るのは、体を冷やそうとする体の自然な反応。健康な人の場合、寝ているときにコップ一杯程度の汗をかくと言われている。
しかしストレスや睡眠不足、疲れなどにより自律神経が乱れて体温調節がうまくいかないと、寝汗が多くなることも。ほかに甲状腺の病気や感染症、がんなどの疾患が原因で寝汗が多くなることもある。
2.寝汗で起きるのは異常?
生理現象以上に大量の寝汗をかくことを東洋医学では「盗汗」と呼び、体の不調を知らせるひとつのサインとして考えられている。原因は自律神経やホルモンバランスの乱れ、ストレス、疾患などが多く、放っておくと風邪や肌トラブル、寝具のニオイやカビの原因になることも。
暑い環境で寝汗をかくぶんには問題ないが、疲れが溜まっていたり寝不足が続いていたりと、思い当たる原因があるなら改善しよう。寝汗とあわせて咳、動悸などの症状がある場合は内科を受診して。
3.寝汗の原因
ひどい寝汗はさまざまな要因によって引き起こされる。当てはまるものがないかチェックしてみて。
環境要因
寝汗は室温や湿度、寝具の素材など、環境要因によって引き起こされることも多い。以下を参考に、快適な睡眠環境を整えよう。
室温と湿度
室温と湿度が高い環境では寝汗が多くなるため、適切な温度を保つことが大切。冬なら室温18~22℃、夏なら室温25~28℃を目安にしよう。湿度は季節を問わず50~60%に保つとよい。
寝具やパジャマの素材
寝具やパジャマの素材も寝汗の一因に。吸収性と速乾性に優れた素材なら、必要以上の寝汗をかきにくい。冬でも分厚すぎる素材は避け、ある程度通気性が確保されているものを選ぼう。
身体的要因
寝汗には、ホルモンバランスの乱れや自律神経の不調などが関係している場合も。自分の体調や生活習慣を見直してみて。
ホルモンバランスの乱れ
ホルモンバランスが崩れると自律神経が乱れ、寝汗をかきやすくなる。ストレスや過労などによってホルモンバランスが崩れると、体温調節機能に影響が及んで寝汗の量が増える。
ライフステージにおけるホルモンバランスの変化が自律神経のはたらきを不安定にし、寝汗をかきやすくなることも。とくに女性は生理、妊娠、更年期などでホルモンバランスが崩れやすい。
ストレスや精神的要因
過度なストレスがあると、交感神経と副交感神経がうまく切り替えられずに自律神経が乱れ、大量の寝汗をかくことがある。精神的な不安や緊張が続くと体がリラックスできず、睡眠の質も低下しやすい。ストレスの発散やリラクゼーションを取り入れ、自律神経のバランスを整えよう。
疾患
ひどい寝汗の原因として、睡眠時無呼吸症候群も考えられる。睡眠中に繰り返し無呼吸状態になる病気で、体が酸素不足になることで寝汗をかきやすくなる。
とくに肥満の人は、睡眠時無呼吸症候群になりやすい。肥満でなくても、顎が小さい、喉のあたりが狭いなど、頭蓋骨や顔の骨の構造、咽頭の広さも関係する。いびきや無呼吸、日中の眠気、疲れが取れない、頭がぼーっとするなどの症状がある場合は、医療機関に相談しよう。
放置すると高血圧や心臓循環障害、脳血管障害などにつながるリスクも。ほかに、甲状腺機能亢進症や膠原病などの内分泌疾患、悪性腫瘍(がん)、感染症、多汗症なども寝汗の原因となる可能性がある。
過剰なアルコール摂取
アルコールを摂取すると体内でアセトアルデヒドという物質が発生し、肝臓などによって分解され、汗や尿として体外に排出される。しかし、アルコールの過剰摂取によりアセトアルデヒドが大量に発生すると、分解のために寝汗が多くなることがある。
薬の副作用
抗うつ剤や解熱鎮痛剤など、発汗の副作用がある薬の副作用で寝汗が多くなることも。薬を服用しているときに異常な寝汗をかく場合は、医師に相談してみて。
4.寝汗の対策方法
寝汗にはさまざまな原因があるなかで、すぐにできる対策方法を紹介。
睡眠環境の見直し
寝汗で悩んでいる人は、まず睡眠環境を見直してみて。
適切な室温と湿度の維持
睡眠時はエアコンを使用し、適切な室温と湿度を保とう。室温は夏場なら25~28℃、冬場なら18~22℃に設定するとよい。湿度は季節を問わず50~60%を維持することで、快適な睡眠環境を作れる。
寝汗の程度に応じてエアコンのタイマー機能を利用するのもおすすめ。サーキュレーターや扇風機を補助的に使えば、室内の温度を均一にしたり、体の表面温度を下げたりするのに役立つ。
通気性のよい寝具、パジャマを選ぶ
寝汗対策には、吸水性と吸放湿性に優れたパジャマがおすすめ。保温性と速乾性に優れたシルクのほか、コットンやリネンなどの素材も肌触りがよく、快適に過ごしやすい。冬にしがちな重ね着は、発汗量が増えて蒸れやすいので注意して。
シーツは、リネンやレーヨンを使用したガーゼ生地が最適で、合成繊維は避けたほうが無難。マットレスも空気が通り抜ける構造のものが理想で、通気性が低いウレタンやラテックス素材、ポケットコイル式は避けよう。
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SIXPAD リカバリーウェア
9900円(Tops:オーバーサイズTシャツ)
汗をかいてもすばやく乾く。接触冷感機能で夏でも快適な着心地
高純度セラミックを練り込んだ特殊繊維「Mediculation®」を使用した「リカバリーウェア」。特殊繊維の配合量が豊富なほど効果を感じやすいことに着目し、約310g/㎡の目付量で仕上げている。この生地によって体から放出される遠赤外線(体温)を輻射し、血行を促す。
吸水速乾性とストレッチ性に優れているのも特徴。汗をかいてもすぐに乾くため肌触りがよく、動きをサポートする。肌の熱を逃がす接触冷感機能(※)が備わっており、暑い夏でも涼しく、快適に過ごせそう。
性別を問わないシンプルなデザインで、スポーツから日常生活まで幅広いシーンで着られる。オーバーサイズTシャツ、ポロシャツ、パーカーなど豊富な種類があるので、好みの一着が見つかるはず。夏でも快適に着られるリカバリーウェアを探している人は試してみて。
(※)該当商品:オーバーサイズTシャツ、ポロシャツ、ハーフパンツ
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リカバリーウェアスリープ
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着るだけで筋肉の疲れにアプローチ。オーバーシルエットで締め付け感なし
シックスパッド「リカバリーウェアスリープ」は、トレーニングからコンディショニングまでトータルサポートする。高純度セラミックを練り込んだ独自の特殊繊維「Mediculation®」を使用し、着るだけで体から放出される遠赤外線(体温)を輻射。血行を促進して筋肉のハリ・コリを和らげる。
肌触りと着心地にもこだわり、上質でなめらかな素材を使用することでスムーズな入眠をサポート。締め付け感のないゆったりとしたオーバーシルエットで、寝返りを打ちやすく、リラックスした睡眠時間を過ごせそう。ロゴはあえて刺繍加工せず、肌に触れないように配慮されている。
ブラックとベージュの2色展開で、サイズはS~LLまで幅広くラインナップ。また、半袖トップスとハーフ丈パンツの春・夏モデルも登場しており、寝汗をかきやすい季節にうってつけ。ぜひ「リカバリーウェアスリープ」で心地よい眠りを手に入れてみて。
ライフスタイルの改善
寝汗を抑えるためには、ライフスタイルの改善も重要。ストレスや生活習慣の乱れが気になっている人は参考にしてみて。
ストレス管理
過度なストレスは自律神経を乱し、寝汗を引き起こす。まずはストレスを溜めこまないように意識して。
お風呂にゆっくりと浸かる、音楽を聴く、アロマオイルを使う、適度な運動をするなど、自分に合ったリラックス法を見つけよう。ストレスが重度の場合は、無理せず医療機関に相談して。
規則正しい生活習慣
生活習慣の乱れは、自律神経にも影響を及ぼす。早寝早起きを心がけて日光を浴びることで、就寝時にメラトニンが分泌されやすくなり、スムーズな入眠につながる。軽いジョギングや散歩などの有酸素運動、入浴も効果的。
医療機関の受診
大量の寝汗は体の不調を知らせるサイン。放置すると深刻な問題に発展することもあるので、寝汗の症状が数日続いたら早めに医療機関を受診しよう。原因が分からず何科にすべきか迷った場合は、まず内科を受診してみて。
5.寝汗対策グッズの選び方
寝汗に悩む人にとって、適切な寝具やパジャマを選ぶことは大切。快適な睡眠を手に入れるための、具体的な選び方を見ていこう。
着心地がよく吸湿性の高いパジャマを選ぶ
寝汗による不快感を軽減しやすい素材は、汗を吸収しやすく蒸れにくい、吸湿性の高いシルクやコットン、リネンなど。反対に、吸湿性が低いポリエステルやアクリルなどの合成繊維はなるべく避けたい。
また、締め付け感が少ないゆったりとしたサイズを選ぶのもポイント。熱が逃げやすい前開きデザインも、快適な睡眠に役立つ。
通気性がよく洗濯できる寝具を選ぶ
パジャマと同様、寝具も熱や湿気がこもりにいシルクやコットン、リネンなどの素材を選んで。布団カバーや枕カバー、シーツに寝汗が染み込むとカビやダニ、ニオイの原因になるため、洗濯機で洗えるものを選ぶと手入れが楽に。抗菌防臭効果つきなら、より清潔さを保ちやすくなる。
夏なら接触冷感素材のものがおすすめ
暑さで寝苦しさを感じる季節には、接触冷感のマットや枕カバーがおすすめ。熱伝導や熱拡散率が高い化学繊維で作られていて、体の熱を吸い取って拡散することでひんやり感を得られる。
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6.寝汗に関するQ&A
最後に、寝汗にまつわるさまざまな疑問に回答。
Q.子供の寝汗がひどいのは病気?
A.子供は体温や代謝が高いため、寝汗をよくかくのが普通です。寝汗がひどいと心配になりますが、必ずしも病気とは限りません。寝汗に加えて、風邪を引いていないのに食欲がないなどの違和感が見られる場合は、小児科を受診しましょう。
Q.子供の寝汗の対策方法は?
A.まずは適切な室温と湿度を保ち、快適な環境を作りましょう。こまめな水分補給や着替えを行うことも大切。とくに寝汗がひどい場合は、汗取りパッドやタオルを使用するのも手です。
Q.妊娠中に寝汗がひどいのは病気?
A.妊娠中は、ホルモンバランスの乱れや基礎体温の上昇により、寝汗をかきやすくなります。安定期になれば落ち着くことがほとんどですが、症状が続くようであればかかりつけの産婦人科を受診してください。