マットレスの寿命はどのくらい? 交換の合図と長持ちの方法を解説
マットレスの寿命をよく知らずに、長い期間使い続けている人もいるのでは? そこでこの記事では、マットレスの寿命の目安を素材別、メーカー別でご紹介。「ニトリ」「無印良品」など安価なメーカーと、「シモンズ」「フランスベッド」など高級メーカーの寿命の違いや、長持ちさせるコツ、処分の方法などを解説。よい状態のマットレスで快眠したい人は知っておこう。
更新日:2024/10/09
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今回お話を聞いたのは・・・
睡眠セラピスト 松本美栄(まつもとみえ)さん
睡眠デトックス・姿勢美矯正サロン「プロスパービューティー」オーナー。一般社団法人 濃縮睡眠協会 代表理事。自らの実体験をもとに、疲れを解消し日中のパフォーマンスを上げる睡眠法の研究をはじめ睡眠の効率を極限まで高めるメソッド「濃縮睡眠®」を開発。経営者や士業など、多忙を極めるビジネスパーソンやアスリートなどの間で評判になる。「睡眠の変化から人生の豊かさをより感じられる人を増やす」ことを目標にサロンでの施術・カウンセリングや座学の提供のほか、メディアへの出演も行っており、これまでに延べ6000人以上の睡眠に関する悩みを解決。著書に、「誰でも疲れない体が手に入る 濃縮睡眠メソッド」(かんき出版)、「パフォーマンスを劇的に変える!快眠習慣」(自由国民社)がある。
睡眠デトックス・姿勢美矯正サロン プロスパービューティー ウェブサイト
一般社団法人濃縮睡眠協会 ウェブサイト
1. 【種類別】マットレスの寿命
マットレスの寿命は、一般的に「5~10年程度」と言われているが、素材や種類によっても異なるもの。
・ポケットコイルマットレス:8~10年
・ボンネルコイルマットレス:6~8年
・高反発ウレタンマットレス:6~8年
・低反発ウレタンマットレス:3~5年
・ラテックスマットレス:5~10年
また、これらのマットレスに使われる素材の品質や、利用する人のお手入れ方法によっても変わってくるので、寿命はあくまでも目安として参考にしよう。
2. 【ニトリや無印良品など】安い価格帯のマットレスの寿命
3. 【高級メーカー】高い価格帯のマットレスの寿命
4. 買い替え時期をどう判断する? マットレスの寿命の目安になるサイン
4-1. マットレスの凹みが戻らない
腰とおしりのあたりに凹みがある場合は、一部に体圧が強くかかってヘタり、マットレスが劣化しているサイン。凹んだままもとに戻らない場合は、買い替えを検討してみよう。
4-2. 寝ても以前ほど疲れが取れにくい
「寝ても疲れが取れない」「起きたら体が痛い」などの不調がある場合は、マットレスの寿命が原因かも。購入直後は体にフィットしていたものが、クッション性が劣化して体に合わなくなってきている可能性がある。より深刻な不調を引き起こさないよう、新しいマットレスを購入しよう。
4-3. 柔らかく反発力がない
マットレスが以前に比べて柔らかくなり、反発力がなくなっていたら、マットレスが寿命を迎えている合図。特に「高反発ウレタン」のマットレスに起こりやすい。柔らかすぎるマットレスは、寝姿勢が乱れやすくなってしまい、快適な睡眠の妨げになる可能性も。
4-4. バネに体が当たったり、軋み音が聞こえたりする
「ポケットコイル」や「ボンネルコイル」などのマットレスで、内部から軋み音がする場合は、コイル(スプリング)が寿命を迎えているかも。そのまま使い続けると、詰め物を突き破ってバネが飛び出してくる危険性がある。バネの先端は尖っているものが多いため、身体に突き刺さって大怪我に繋がる可能性も。安全性を第一に考えるなら、早めに買い替えるのがおすすめ。
4-5. カビが生えている
マットレスに湿気がたまると、カビが生えてしまうことも。カビが生えたマットレスは衛生的によくなく、アレルギーを引き起こす可能性もある。広範囲に広がっていてケアが難しい場合は、マットレスの買い替えを検討しよう。
5. マットレスの寿命を伸ばすコツ
5-1. 上下、表裏をひっくり返して使う
マットレスの裏表や上下をひっくり返しながら使うと、同じ箇所に体重がかかるのを防げ、劣化の軽減が可能。2~3カ月に1回を目安に、マットレス位置のローテーションをしてみて。上下、裏表が決まっているマットレスを使用している場合は、湿気対策を行ったり、マットレスプロテクターを使用したりといった方法を検討しよう。
5-2. 陰干しで湿気対策をする
湿気対策として、定期的にマットレスを立てて陰干しを行い、湿気を逃すのがおすすめ。汗などによる素材の劣化や、カビの発生を防げるため、長く清潔に使える。できれば毎日立てるのがベストなものの、毎日行うのが難しい場合は、週に一度を目安に試してみて。
5-3. 敷きパッドなどでマットレスを保護する
「敷きパッド」「ベッドパッド」「マットレスプロテクター」などを使って、マットレスを保護するのもひとつの手。特に汗をかきやすい人は要チェック。マットレス内部まで寝汗が染み込んでしまい、生地や素材が劣化する原因にもなる。
また、マットレスの下に「すのこ」や「除湿シート」を敷くのも効果的。底面の湿気を除去できるので、カビ対策にも役立つ。
6. 寿命がきたときのマットレスの処分方法
6-1. 粗大ごみとして捨てる
なるべく費用を抑えて早めに処理したい場合は、自治体の粗大ごみに出す方法がおすすめ。コンビニなどで粗大ごみのシールを購入してマットレスに貼り、収集日に所定の場所に出しておくだけと手間もかからない。処分の費用などは地域によって異なるので、自治体のホームページで確認しよう。
6-2. マットレス購入時に、店舗に引き取ってもらう
新しいマットレスを購入するときに、いらなくなったマットレスを引き取ってくれる店舗も。自宅までスタッフが引き取りに来てくれる店舗が多いため、時間も手間もかからないのが嬉しいポイント。ただし、マットレスの購入とは別に下取り料金が発生する場合もあるので、金額を確認してからお願いしよう。
6-3. リサイクルショップに買い取ってもらう
処理費用をかけたくない場合は、リサイクルショップに買い取ってもらうのがおすすめ。しかし、マットレスの状態によっては買い取りが難しかったり、買い値がつかなかったりといった可能性も。見積もりだけなら無料で行ってくれる店舗もあるため、状態のよいものであれば一度問い合わせてみる価値あり。
7. マットレスの寿命にまつわるQ&A
Q. マットレスの寿命が来ても交換しないとどうなる?
マットレスが変形すると寝ても疲れが取れにくくなったり、カビが生えた状態のマットレスを使い続けてアレルギーなどを引き起こしたりするリスクがあります。マットレス購入時に取扱説明書を読むなどして、買い替え時期の目安を知っておきましょう。
Q. 3つ折りマットレスの寿命は?
素材によって異なりますが、「低反発ウレタン」は3〜5年程度、「高反発ウレタン」は5〜8年程度が目安です。何度も折って広げてを繰り返すと、生地が破れてしまう場合もあります。破れや凹みから体の一部が床に接触する状態なら、買い替えたほうがよいでしょう。
Q. 折りたたみマットレスの寿命は?
折りたたみマットレスは3つ折りマットレスと同様、素材によって寿命が異なります。安価なものは寿命が短い傾向にあり、2〜4年程度の商品も少なくありません。メーカー公式サイトや取扱説明書に耐用年数が記載されていれば、購入時、開封時にしっかりと確認しておきましょう。
コンパクトにして持ち運びやすいのがメリットですが、移動が多ければその分破れるリスクも高まります。破れや変形が見られたら、買い替えを検討しましょう。