低反発マットレスおすすめ7選!デメリット、選び方、高反発マットレスとの違いも

低反発マットレスは、体に密着しやすく体圧分散性に優れ、快適な寝心地を実現するのが特徴。しかし、人によっては逆に寝心地が悪くなったり、寝起きの快適さに影響を与えたりしてしまうことも。そこで今回は、低反発マットレスのメリットやデメリット、選び方のほか、低反発マットレスおすすめ7選をご紹介。併せて洗濯方法や捨て方も解説するので、自分に合ったマットレスを選択して睡眠の質を向上させよう。

更新日:2023/11/28

今回お話を聞いたのは・・・

睡眠セラピスト 松本美栄(まつもとみえ)さん

睡眠デトックス・姿勢美矯正サロン「プロスパービューティー」オーナー。一般社団法人 濃縮睡眠協会 代表理事。自らの実体験をもとに、疲れを解消し日中のパフォーマンスを上げる睡眠法の研究をはじめ睡眠の効率を極限まで高めるメソッド「濃縮睡眠R」を開発。経営者や士業など、多忙を極めるビジネスパーソンやアスリートなどの間で評判になる。「睡眠の変化から人生の豊かさをより感じられる人を増やす」ことを目標にサロンでの施術・カウンセリングや座学の提供のほか、メディアへの出演も行っており、これまでに延べ6000人以上の睡眠に関する悩みを解決。著書に、「誰でも疲れない体が手に入る 濃縮睡眠メソッド」(かんき出版)、「パフォーマンスを劇的に変える!快眠習慣」(自由国民社)がある。

睡眠デトックス・姿勢美矯正サロン プロスパービューティー ウェブサイト
一般社団法人濃縮睡眠協会 ウェブサイト

1.低反発マットレスとは?

低反発マットレスとは、力をかけるとゆっくり沈み込み、離れるとゆっくり元に戻る反発力の低いマットレスのこと。
主な素材は低反発ウレタンフォーム。もともとはNASA(アメリカ航空宇宙局)が宇宙飛行士のために開発した素材で、衝撃を吸収しやすいのが特徴。マットレスだけではなくさまざまなクッション材として使用されている。

体のカーブに沿って形が変わるため、ぴったりフィットして包み込まれるような寝心地を得られるのが魅力的。その体によくフィットする特徴から、体圧分散性も抜群。特定の部位に負担がかからないから、睡眠姿勢が整いやすい。

2.低反発マットレス、高反発マットレスはどう違う?

低反発マットレスが体に合わせて変形し、楽な寝心地を得られるのに対し、高反発マットレスは沈み込みが少なく適度に反発を感じる寝心地。体をしっかりと支えて、理想的な睡眠姿勢を維持できるのが特徴。
高反発マットレスは反発力があるため、寝返りをしやすいのもポイント。低反発マットレスと比べてへたりにくく耐久性も高い。

その一方で、人によっては反発が強く寝心地が悪いと感じてしまうことも。さらに通気性がよいことから、冬は寒く感じてしまう場合もあるかも。
低反発マットレスはやわらかい寝心地を好み、睡眠姿勢が不安定になりやすい人に適している。高反発マットレスは寝返りがしにくく寝苦しさを感じている人や、沈み込みが深くなりがちな普通体型の人、体重が重い人におすすめ。

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3.低反発マットレスのメリットとデメリット

3-1.低反発マットレスのメリット

体にフィットしやすい

低反発マットレスは反発力が低くやわらかいため、体によくフィットするのがメリット。体の凹凸にぴったり沿うから睡眠中の姿勢が安定し、やわらかいのに体を支えられている感覚で、寝返りの回数を減らしてくれる。
体にぴったりフィットすることから、熱を逃しにくく冬でも温かく感じられるのも嬉しい。もっちりとしたやわらかい寝心地が好みの人におすすめ。

体圧分散性が高い

低反発マットレスは体に合わせて沈み込むため、体勢が安定しやすい。寝転がってしばらくすれば包み込まれるような寝心地になるから、入眠時の気持ちよさは抜群。不要な寝返りを減らし、寝つきがよくなることも。

さらに、ほどよい反発力で体圧を分散することから、腰や背中など局所に負担がかかりにくい。体の一部に負担がかかる状態が長く続くと、筋肉の緊張や疲労の蓄積により、起床時の体の痛みにつながることもある。睡眠の質の向上には、局所に負担が集中するのを避けることが大切。

収納や持ち運びに便利

薄めの低反発マットレスであれば、圧縮したりコンパクトに折りたたんだりでき、省スペースで収納できるメリットも。三つ折りや四つ折りできるものや、収納バッグがついたりしている商品もあり、収納にスペースを取らないことが多い。コンパクトにできれば持ち運びも容易になるため、出張や合宿などにも持参可能に。出先でも普段の寝具で快適に寝られる。

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3-2.低反発マットレスのデメリット

サポート力が弱い

反発力が低いことから、高齢の人や持病がある人、体重が重い人は寝返りがしにくいかも。体が沈み込むため、人によっては寝返りの回数が減り、腰痛や目覚めの悪さを引き起こしてしまう可能性もある。

寝返りが少なすぎると肩こりなどの原因になる可能性もあるほか、快眠を妨げてしまいかねない。自分の年齢や体調、体重とマットレスが合うかどうかをしっかり確認してみて。

季節によって硬さが変わる

低反発ウレタンフォームは、気温によってやわらかさに差が出ることがある。そのため夏の時期はやわらかくても、冬になると硬くなり、体の沈み込みが小さくなる場合がある。
沈み込みが小さくなると体とのフィット感が弱まり、寝心地に影響してしまう。

耐久性が低い

低反発マットレスは反発力が低いため、高反発マットレスに比べて耐久性が低いのもデメリット。安価で質が悪いものを購入すると、1年程度でへたってしまうことも。

高品質のものでも薄めのマットレスだと、沈み込みが深くなる部分が凹んでしまい、寝心地に影響しやすい。ウレタンフォームの品質によって耐久性が異なるため、購入する際は注意してみて。

専門家のアドバイス

睡眠セラピスト 松本美栄

低反発マットレスは腰痛持ちの人に向いていないものの、組み合わせ次第では使用できます。例えば低反発マットレスをトッパーとして使い、下に沈み込みにくい素材のマットレスを選べば使えるでしょう。

4.これで失敗しない!低反発マットレスの選び方

4-1.マットレスの用途に合う「厚み」を重視して選ぶ

低反発マットレスには、そのまま床やベッドに敷いて使う単体タイプ、マットレスの上に敷いて使うトッパータイプがあり、用途によって選ぶ厚みが異なる。床やベッドに敷くなら厚みは8?10cm程度、マットレスの上に敷くなら5cm程度の厚みを目安に選んでみて。
同じ厚みでも、ウレタンフォームの品質によって寝心地が異なる場合も。適度に寝返りができて快適に眠れそうなマットレスがおすすめ。

4-2.低反発のデメリットをカバーする「構造」で選ぶ

低反発マットレスを単体で使う場合は、先述したようにサポート力が弱いデメリットがある。そのため低反発素材のみで作られたマットレスを単体で使うのは、あまりおすすめできない。
低反発マットレスのなかには、部分的にポケットコイルや反発力の高い素材を使っているマットレスもある。低反発素材のデメリットをカバーできる素材が採用されていれば、寝心地の良さと耐久性のいいとこ取りができる。

4-3.快適に使うために重要な「通気性」で選ぶ

1年中使う場合は、夏でも熱がこもりにくく、通気性に優れた低反発マットレスがおすすめ。低反発マットレスは冬でも温かいのがメリットのひとつだが、夏は蒸れが気になってしまうことがある。
暑いと寝汗をたくさんかいて睡眠を妨げてしまうほか、寝汗をそのままにしておくとマットレスにカビが発生してしまいがち。中材に加工が施されているもの、メッシュ素材のカバーを使ったものなど、通気性をよくする対策がされたマットレスを選んでみて。

4-4.マットレスの寿命に関わる「耐久性」で選ぶ

高反発マットレスに比べ、低反発マットレスは耐久性が低く寿命が短い傾向が。低反発マットレスの耐久性には、中材のウレタンフォームの密度が関係している。密度が高いほどへたりにくく耐久性に優れているため、長く使用したいなら密度の単位である「D(Density)」数が高いものを選んでみて。

4-5.スペースに合わせた「収納のしやすさ」で選ぶ

広げた状態だとどうしてもかさばってしまうのがマットレス。だからこそ、収納のしやすさも重視したいところ。
毎日干したり立てかけたりするなら三つ折りタイプ、押し入れに収納するなら薄めのトッパータイプがおすすめ。一人暮らしであまりスペースを取れない場合はもちろん、来客用としてマットレスを常備しておきたい場合なども収納のしやすさは重要。

5.低反発マットレスのおすすめ7選

GOKUMIN

プレミアム低反発マットレス

10998円

やわらかさと弾力のバランスを追求。通気性にも配慮

やわらかさと適度な弾力を兼ね備えたマットレス。厚みは5cmながらも底付き感がなく、復元力も高め。体圧を分散するから、朝まで眠りを妨げにくい。

マット本体に穴あけ加工を施すことで通気性をアップ。本体の素材には竹炭を配合し、防臭、抗菌、調湿を実現している。

持ち運びや収納に便利な収納袋付き。キャンピングカーなどの車中泊に使用したり、来客用として常備したりと、活用の幅も幅広い。

マックスシェアー

低反発マットレス 8cm

7840円

じんわり包まれるやわらかさが心地いい低反発タイプ

身体を包まれているかのような心地よさが自慢の低反発マットレス。身体にゆっくりとなじんで体圧を均一に分散するから、身体に負荷がかかりにくく寝返りの回数を低減。朝までの快適な睡眠をサポートする。

厚みは、ベッドの上で敷布団として使っても底付き感が少ない8cm。

さらに開封時にウレタン特有のにおいがしないよう、手間をかけることで低減させている点にも注目。

ショップジャパン

トゥルースリーパープレミアム

16500円

オーダーメイド感覚で身体へフィットし、理想の寝姿勢をキープ

身体が心地よく沈む低反発マットレス。首や腰などに圧力がかからないように力を分散し、理想的な寝姿勢を保つ。

体温と圧力で変形し、オーダーメイドのように身体へフィットする独自の素材を使用。包み込まれるような寝心地を体感できる。

シングル、セミダブル、ダブル、クイーンの4サイズ展開。使用中の布団やベッドに敷くだけで、お休み時間をアップデートできる。

タンスのゲン

低反発マットレス 厚み8cm

6999円

床に敷いても快適。たっぷりのボリュームで身体への負担を軽減

厚み8cmの低反発マットレス。たっぷりのボリュームで、床に敷いても冷たさや底付き感が少ない。

身体のカーブに沿って沈み込み、肩や腰、背中などへの負担を軽減。

女性でも楽に持ち運べるほどの軽さも美点。使用中の布団に敷いて、ふかふかの寝心地を体感してみて。

ショップジャパン

トゥルースリーパープレミアムライト 3.5 低反発 マットレス

20589円

3.5cmの薄さを感じさせないフィット感

高性能な低反発素材「ウルトラ ヴィスコエラスティック」を100%使用し、オーダーメードのようなフィット感を実現。

寝具と身体の隙間を埋め、無理のない寝姿勢をサポート。快適な眠りへと誘い、さわやかな目覚めへと導く。

軽量タイプだから、二段ベッドなどの高い位置にも移動させやすい。

WEIMALL

低反発マットレス 4cm

5710円

包まれるような心地よさ。高コスパな低反発マットレス

厚さ4cmながら、包み込まれるような寝心地と高コスパを実現させた低反発マットレス。

包まれるような心地よさとゆっくりと沈み込む感覚に、病みつきになってしまうこと請け合い。

体圧を分散させ、無理のない寝姿勢をキープ。身体をマットレスに預けると、圧力をかけずともぴたりと密着する。

ottostyle.jp

低反発マルチマットレス 4cm

4880円

災害時の備えにも。使い方無限なマルチマットレス

ごろ寝マットとしても使える、スリムな形の低反発マルチマットレス。

1cmの低反発ウレタン、3cmの高反発ウレタンの二重構造で、深く沈みすぎずゆっくりと身体になじむ。

床の上はもちろん、キャンプ時から災害時まで活躍する優れもの。硬い場所でも底付き感なく快適に過ごせる。

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6.低反発マットレスの寿命は?

低反発マットレスの寿命は1?5年程度。商品や品質によって異なるため、一概に言うことは難しい。
基本的には、マットレスに凹みができ、通常時も戻らないようになっていたら寿命と考えてよさそう。特に腰の部分が凹んでいたら、体のためにも買い換えを検討してみて。
毎日同じ位置で寝ると、どうしても一部が凹んでしまいがち。可能なら定期的に表裏や上下を交換して使うのがおすすめ。

7.低反発マットレスの洗濯方法は?

低反発マットレスは中材がウレタンフォームなので、基本的に水洗いはできない。ウレタンフォームは水分を吸収する性質を持っているため、水洗いをするとボロボロになってしまう。同様の理由でクリーニングも適さない。
洗濯やクリーニングができないからこそ、日々のお手入れは重要。できるだけきれいに使い続けるために、マットレスの上には敷きパッドやシーツを敷いて使おう。寝汗などでマットレスが汚れるのを軽減できるはず。
そのほかには定期的に立てかけて湿気を逃がし、カビの発生も防ごう。

※記事は2023年11月28日(火)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります

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