【肝斑治療におすすめのクリニック5選】皮膚科医に聞いたクリニック選びのポイントも解説!

顔全体のくすみや、老けて見えてしまう原因にもなる肝斑。治療してきれいな肌を取り戻したいけれど、どのクリニックに通えばいいのかわからず悩んでいる人も多いのでは? そこで今回は、肝斑治療に対応しているクリニックのおすすめ5選をご紹介。自分に合うクリニック選びのポイントや、施術後の注意点についても解説するので、ぜひ参考にしてみて。

更新日:2023/05/01

お話を聞いたのは・・・

やさしい美容皮膚科・皮フ科 秋葉原院 宇井千穂先生

<プロフィール>
1969年生まれ。1990年準ミス日本受賞。全日空客室乗務員を経て、北里大学医学部を卒業し、現在、皮膚科医、美容皮膚科医として、秋葉原駅近くにある「やさしい美容皮膚科・皮フ科 秋葉原院」の院長を勤めている。 シミ治療をはじめとしたアンチエイジングを得意とする医療を提供。皮膚科医としては、本「薬に頼らずアトピーを治す方法」を出版するなど、アトピー性皮膚炎やニキビなどを中心とした皮膚疾患を診察している。娘を先天性異常である18トリソミーで亡くしていることから、ダウン症などの患者さんを取り巻く環境も考え、偏見をもたれやすい疾患に対しての活動も行う。web雑誌での連載やサプリメント、化粧品の監修など、多方面で活躍中。

<クリニック>
やさしい美容皮膚科・皮フ科 秋葉原院

<著書>
薬に頼らずアトピーを治す方法」(アチーブメント出版)2021/4/1
18トリソミー はるの」(かもがわ出版)2014/9/23

<SNS>
Instagram:@yasashiibiyouhifuka
Twitter:@yasasii58255899

1.そもそも肝斑とは?どんな場合に治療するのがおすすめ?

肝斑とはシミの一種のこと。一般的に、頬骨の上や頬を中心に、顔の両側に左右対称のほぼ同じ形、大きさで現れる薄茶色の色素斑を指すが、顔の両側以外にも頬や鼻、あごなどに広がることも。そばかすなどほかのシミと比べて輪郭がわかりにくく、比較的広い範囲にぼんやり見えるのが特徴。

肝斑ができる原因は明確化されていないものの、妊娠やピルの服用をきっかけにできやすいことから、女性ホルモンバランスの変動が密接に関係しているといわれている。また、紫外線やマッサージのやり過ぎ、日常的に肌を触ってしまうクセなどの物理的刺激によってメラニンが過剰に生成され、色素が沈着することが原因である場合も。症状が見られるのは主に30~40歳代で、閉経とともに沈着してしまうことも。

クリニックでの肝斑治療は、紫外線対策などのケアをしているのに薄くならず気になる人や、自分では判断がつかない場合におすすめ。気になる症状や肌の状態に合わせたさまざまな治療法があるので、ドクターに相談しながら自分に合う方法を見つけよう。

2.肝斑治療クリニックの選び方のポイント

肝斑治療といっても、クリニックによって行っている治療法やかかる費用はさまざま。より効果的な治療を受けるためにも、自分に合うクリニックを選ぶためのチェックポイントを抑えておこう。

治療前のカウンセリングやアフターケアが充実しているか

適切な治療を受けたいなら、事前のカウンセリングを丁寧に行ってくれるかどうかを確認しよう。肝斑はほかのシミとの区別がつきにくく、素人目では判断が難しいもの。肝斑とほかのシミとでは適した治療内容が異なるため、医師の診察を受け、アドバイスにきちんと耳を傾けることが何よりも大切。

初回カウンセリングが無料のクリニックもあるので、実際に話を聞きながら比較するのもおすすめ。治療の内容や価格を比べるのはもちろん、医師が患者と向き合う姿勢や院内の雰囲気もチェックしてみて。

また、治療の内容によっては、副作用をともなう場合も。万が一に備えて、アフターケアが充実しているかも確認しておくと安心。

自分の悩みに合った治療法に対応しているか

肝斑治療には、症状や悩みに合わせてさまざまなアプローチ方法がある。適した治療法は実際の症状や個人によって異なるため、自分で判断したり、ネットで得た情報だけを鵜?みにしたりせず、医師の診察を受けた上で慎重に選ぶようにして。

費用や立地面から、継続して通いやすいクリニックであるか

肝斑は1回の治療で改善することはほとんどなく、何度か通ってくり返し治療を受ける必要がある。そのため、1回あたりの治療費が高額すぎると継続した治療が難しいので、トータルでかかる費用を予算内に収められるか事前に確認しておこう。

また、通院しにくい場所にあるクリニックだと、続けて通うのが面倒になってしまう場合も。時間をかけずに通院したいなら、自宅や勤務先などから近い立地のクリニックを選ぶのがおすすめ。複数の店舗を展開する大手クリニックなどは、忙しい人や、引っ越し・転勤があっても治療を続けやすい。

3.読者が選んだ肝斑治療クリニック5選

肝斑治療の経験者65人に行ったアンケート調査からわかった、人気の肝斑治療クリニック5選をご紹介。以下の5項目から評価が高かったクリニックをピックアップしたので、料金プランなども参考に自分にあったクリニックを見つけよう。

・料金の満足度
・施術の満足度
・接客の満足度
・雰囲気の満足度
・予約の取りやすさ

OZmall調べ:2022/6/7~2022/6/28、回答数932人

品川美容外科

経験豊富な医師による丁寧なカウンセリングで、自分に合う治療法が見つかる

QスイッチYAGレーザーやレーザートーニングといった各種レーザー治療に加え、ピーリングや内服薬、外用薬による肝斑治療も受けられるクリニック。幅広い選択肢の中から、自分の症状に合う治療方法を見つけられる。

クリニック全体の症例数が約1000万件と豊富。カウンセリングを重視しており、患者の「こうなりたい」という希望から、仕上がりやダウンタイムまで配慮し、適した治療を提案してくれる。カウンセリングは無料なので、まずは気軽に相談してみて。

施術後のアフターケアや診察を無料で受けられるから、ホームケアや治療後の経過で気になることがあっても安心。肝斑のケアに効果的なクリーム、サプリメントなども扱っているので、治療から予防までをトータルでカバーしたいなら要チェック。

予約方法WEB、電話
クリニック数17院
来院頻度レーザートーニングであれば1週間に1回
無料カウンセリング-
オンライン診療-

品川スキンクリニック

多種多様なレーザー治療を実施。短期間で高い効果を得たい人に

都内に14院(※)のネットワークを持つクリニック。美容皮膚科ならではの幅広い治療法がそろっているため、まずは自分の症状に合う治療を見つけたい、と考える人におすすめ。カウンセリングや施術後のアフターケア、診察が無料なので、気軽に通いやすいのもポイント。
※2022年7月現在

機械を用いるレーザー治療には、部分的な肝斑治療に適したQスイッチYAGレーザー、Qスイッチルビーレーザーがあり、より短期間での治療をめざせる。根深いシミに効果のあるレーザートーニングでは、頬のみを税込み2700円の低価格で受けられるメニューもあるため、無理なく継続できそう。

また内服薬による治療はもちろん、皮膚へトラネキサム酸、ビタミンC美容液成分を導入するパール美肌や、肌ダメージに配慮したコラーゲンピーリングもラインナップ。保湿クリームや日焼け止めといった商品も充実しているので、治療後のホームケアに役立てて。

予約方法WEB、電話
クリニック数14院
来院頻度レーザートーニングであれば1週間に1回
無料カウンセリング-
オンライン診療-

湘南美容外科クリニック

豊富な症例をもとにドクターが適切な治療を提案。初めての治療でも通いやすい

2021年度の来院者数が308万人を超える、大手美容クリニック。経験豊富なドクターがしっかり見極めて診断するから、症状に合った治療を選択できる。カウンセリング料や診察料が不要なので、治療を受けようかどうか迷っている人も気軽に相談しやすい。

レーザートーニングのメニューは全顔以外に頬のみのメニューがあり、気になる箇所だけをお得に治療することも可能。サリチル酸によるケミカルピーリングを1回税込み4950円で受けられるなど、大手ならではのリーズナブルな価格設定を実現している。

WEBやメールでの予約も受け付けているので、忙しくて電話する時間が取れないときでもアポイントを取りやすい。ドクターに聞けなかった内容は専任のカウンセラーにも相談ができ、治療に関する疑問を事前に解消できる。初めての肝斑治療で不安が大きい人も、思い切って相談してみては。

予約方法WEB、電話
クリニック数94院
来院頻度
無料カウンセリング-
オンライン診療-

水の森美容外科

点滴での治療を検討している人に。顔だけでなく全身の美肌効果が期待できる

メラニン抑制作用があるとされるグルタチオンを主成分に使用した、「白玉点滴」を受けられるのが特徴。シミや肝斑以外に、日焼けや地黒の肌にも悩んでいる人にはうってつけ。血液を通して成分が広がっていくから、顔だけでなく全身の肌への効果が期待できる。

定期的に通院して点滴を受けたい、という人のために、1回あたりの費用を抑えられる5回コースや10回コースもラインナップ。通院頻度や求める効果に合わせて、シングル、ダブル、トリプルの3種類から主成分の配合濃度を選択できる。

カウンセリングやアフターケアは、回数に制限がなく無料で受けられる。カウンセリング時間を30分間と長く設けているため、自分の悩みや要望をしっかり伝えやすい。疑問や不安がある場合はメールでの相談も受け付けているので、カウンセリングを受けようか迷っているなら利用してみては。

予約方法WEB、電話
クリニック数5院
来院頻度週1回または月2回
無料カウンセリングあり
オンライン診療-

TCB東京中央美容外科

都内を中心に全国でクリニックを展開。肌に負担をかけない治療を求めるならおすすめ

東京都内だけで18カ所、全国で72カ所(※)ものクリニックを展開している大手の美容外科。どの院の立地も最寄り駅からのアクセスを重視しており、無理なく通い続けられるのが魅力。
※2022年7月現在

肝斑治療では、トラネキサム酸の内服療法や、外用薬によるトレチノイン・ハイドロキノン療法をメインに実施。ピーリングでは皮膚の表面を傷つけにくいコラーゲンピールを導入するなど、肌へのダメージに配慮した治療にこだわっている。肝斑治療をしながら、潤いのある素肌をめざしたい人にはぴったり。

無料カウンセリングでは、ドクターの診察前に、専任の美容カウンセラーへ悩みや治療の疑問点などを相談できる。シミ、肝斑への効果が期待できるイオン導入や、比較的短時間での治療をめざせるピコレーザーなど幅広いメニューをそろえているので、十分に相談した上で適した治療法を見つけよう。

予約方法WEB、電話、LINE
クリニック数90院
来院頻度
無料カウンセリング-
オンライン診療-

4.オズモールで予約ができる肝斑治療クリニック

銀座周辺エリアのクリニック

LETICIA CLINIC(銀座)

美容施術に特化した専門医が施術を担当してくれるこちらのクリニック。肝斑に効果的なピコトーニングのプランでは、専門医が痛みややけどのリスクを低減しながら、丁寧にアプローチしてくれるので肌全体のトーンアップも効果できる。基礎化粧品の貸し出しがあるのも嬉しい。

シミ、くすみ、美白に導く ピコレーザートーニング(全顔)/13200円

やさしい美容皮膚科・皮フ科秋葉原院(秋葉原)

1人ひとりの肌状態から適切な治療方法を提案してくれるこちらのクリニック。担当医師は、皮膚科医、美容皮膚科医として活躍しているので、肌が敏感な人も安心して相談できるところが魅力。白玉点滴のプランは倍量でお試しできるので、内側から美白をめざせる。

透明感のある肌へ導く 白玉点滴W(1200mg)/5000円

CHRISTINA CLINIC 銀座(東銀座)

スキンケアと医療を融合させた美容クリニック。こだわりのエステティック製品を用いてアフターケアも丁寧に行ってくれる。肝斑や小じわなどエイジングサインに悩んでいるなら、肌の真皮層に働きかけるマッサージピールを体験してみて。古い角質をケアして生まれ変わった白い肌へ。

小じわ・たるみ・くすみなどのエイジングサインをケア マッサージピール(全顔)/12000円

5.肝斑治療に必要な期間やダウンタイムはどれくらい?

肝斑治療の方法によって、必要な治療期間やダウンタイムが異なるため、カウンセリングの段階で確認し、無理のないスケジュールで治療を受けるようにしよう。

また、実際の症状によって通う回数や要する期間は異なり、効果の表れ方にも個人差があるので、焦らず自分に合った治療を続けるようにして。

ピーリング

2~3週間に1回、約半年間で10回程度の治療を行う場合が多い。治療後は赤みやカサつきが出ることもあるが、通常であれば1~2日ほどのダウンタイムで落ち着く。

レーザートーニング、ピコレーザー

1~2週間に1回のペースで5回ほど治療を受けると、徐々に効果を実感できるようになる。低出力レーザーによる治療なのでダウンタイムが数時間で済む場合が多く、治療当日からメイクや入浴が可能。

内服薬・外用薬

肝斑の状態に合わせ、ピーリングやレーザーなどほかの治療と内服薬を併用するクリニックも多い。

内服薬、外用薬だけで治療を行う場合、効果が表れるまでには2~6週間を要し、さらに2カ月ほど継続的な治療を行う。状態によっては、1年以上の治療が必要である場合も。

肌に負担をかけない治療法なのでダウンタイムはほとんど必要ないが、まれに副作用として胸やけや肌荒れなどが起こることも。

点滴

「白玉点滴」や「高濃度ビタミン」といった点滴を併用するのもおすすめ。点滴を受ける頻度は1週間に1回程度、肌に合うものであれば1~2か月で薄くなると考えられる。

肌に負担をかけないのでダウンタイムが必要ない点もメリット。

6.肝斑治療後に注意すべきことはある?

とくにレーザーやピーリングの治療後は肌が敏感な状態になりやすく、乾燥によってニキビや吹き出物など別のトラブルを引き起こしてしまうことも。かさぶたやカサつきが出た場合は剥がしたり擦ったりせず、自然に落ち着くのを待とう。肌の状態が安定するまでは余分な刺激を与えないよう、スクラブ系の洗顔やマッサージなどは避けるのがベター。また、普段からなるべく肌に触らないように意識してみて。

治療後は自宅でも、クリニックが勧めるアイテムなどで念入りに保湿する。紫外線の影響を受けやすくなるため、肝斑を逆に濃くしてしまわないよう、紫外線対策にも力を入れて。また内服薬や外用薬で副作用が出た場合は、すぐに使用、服用を中止し、担当の医師に相談しよう。

7.肝斑を予防するには、日頃のセルフケアも大切

肝斑のケアはクリニックによる治療だけでなく、普段の生活を見直し予防をめざすことも大切。以下のようなポイントに気を付けて、肝斑の発生や悪化を防止しよう。

生活リズムを整えて、ホルモンバランスの乱れを防ごう

肝斑は女性ホルモンのバランスの乱れが原因で発症することが多いため、予防したいなら日々の生活リズムを整えることが重要。ビタミンや抗酸化作用のあるβ-カロテンなどを含む栄養バランスのいい食事を心掛け、1日6~8時間の睡眠をしっかり取るようにしよう。

また適度な運動を取り入れると、血行や代謝がよくなり、ホルモンバランスにいい影響を与える。ヨガやストレッチなどのゆったり体を動かす運動は、寝る前のちょっとした時間にも取り入れやすいのでおすすめ。

十分な紫外線対策を行う

メラニン色素の生成を促進する紫外線は、肝斑だけでなくそばかすなどほかのシミを濃くしてしまう大きな原因に。治療で落ち着いた肝斑でも、紫外線を浴びることで再発のリスクが高まってしまう。日頃から日焼け止めや帽子、サングラスなどを活用し、十分な紫外線対策を行おう。

肌へ過剰な刺激を与えないように注意しよう

肌に合わない化粧品で刺激を与えたり、洗顔やメイク落としで肌を強く擦ったりすると、肌表面にあるバリアが破壊され肝斑ができやすい。

メイクやスキンケアをする際は、できるだけ肌にやさしい成分のものを選び、洗顔は肌への摩擦が少なく済む泡タイプなどをチョイスしよう。

タオルでゴシゴシこするのもNG。また、肌を触るクセや、過度なフェイスマッサージも、ダメージとなってしまうので注意が必要。

8.肝斑治療に関するQ&A

肝斑治療は保険適用が可能ですか?

肝斑は炎症などを引き起こさないシミであり、健康には害がないとされているため、ほとんどの場合は治療が保険適用外となります。一般的な皮膚科での治療に比べて費用が高くなるので、あらかじめ予算を決めたうえでクリニックや治療法を選ぶようにしましょう。

発症してから時間の経った肝斑でも治療はできますか?

肝斑はいつできたかはっきりわからないことがほとんど。発症当初は頬がくすんだ感じがする程度なので、色が薄いうちは肝斑だと気付かないことも。放置していると少しずつ範囲が広がり、治療の負担も大きくなってしまうため、できるだけ早めに治療することが大切ですが、日頃から保湿や紫外線対策などのケアを行い、気になる変化を見つけた場合はドクターによるチェックを受けてみてください。

WRITING/MINORI KASAI

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※記事は2023年5月1日(月)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります

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