反り腰はぽっこりお腹や腰痛の原因に!骨格調整のプロに聞いた治し方やセルフチェック方法とは?

反り腰はぽっこりお腹や腰痛の原因に!骨格調整のプロに聞いた治し方やセルフチェック方法とは?

放っておくと、ぽっこりお腹や腰痛の原因にもなる反り腰。そんな反り腰の原因やセルフチェック方法、治し方やケア方法などを、骨格調整のプロである、小顔・美容調整サロン「FORME 表参道」の佐藤玲奈さんに聞きました。エクササイズや筋トレを日々に取り入れたり、骨格調整や整体で根本から改善をめざしたり。反り腰を治して、心地よく毎日を過ごせる健やかな体を取り戻そう。

更新日:2021/06/18

反り腰とは?

反り腰の状態とは

反り腰とは、骨盤が前傾し腰が前に反っている状態のこと。本来、人間の背骨は真っ直ぐなわけではなく、歩くときの衝撃を和らげるために緩やかなS字カーブを描いている。

骨盤が前に傾くことで、このS字カーブが極端になってしまう。女性に多く見られ、内臓を支えるインナーマッスルの筋力が低下することや、ハイヒールを履いて歩くときにバランスを取るために腰を反らせる姿勢が原因になることも。

姿勢が崩れることによって肋骨や内臓が下がり、腰に大きな負担をかけているため腰痛に繋がったり、太っているわけではないのに下腹だけ出るポッコリお腹になったりする可能性もある。

また、プロポーションが悪くなるのはもちろん、骨盤のゆがみからくる血行不良や基礎代謝の低下、痩せにくい体質になるなど、さまざまな不調が引き起こされる。

反り腰の原因

■筋肉の衰え
インナーマッスルの筋力が低下することも原因のひとつ。インナーマッスルは内臓を支えているため、力が弱まるとより反り腰を悪化させてしまうことになりかねない。反り腰を予防するには、体幹を鍛える筋トレを日々に取り入れることも大切に。

■座り方
椅子に座る際、浅く腰掛けると骨盤が前に傾いてしまう。その状態を続けていると、反り腰を引き起こす。長時間のデスクワークの際はとくに姿勢が崩れがちになるから、椅子には深く腰掛け、骨盤を立てる正しい座り方を心がけよう。

■体型の変化
太ったり、妊娠したりすることよって以前よりもお腹が出ると、自然と腰が反るようになる。このような体型の変化も、反り腰の原因に。太らないように運動をしたり、マタニティベルトを活用したり、なるべく正しい姿勢をキープできるように努めて。

■ヒールの高い靴を履く
ハイヒールを履いて歩く際、バランスを取るために腰を反らせる姿勢が反り腰の原因になることもある。毎日ヒールの高い靴を履くのではなく、フラットシューズに変えたり、通勤は運動靴にしたりするのがおすすめ。

あなたは反り腰?セルフチェック

自宅で簡単にできる、反り腰のチェック方法をご紹介。まず、床や沈まないベッドに仰向けで寝る。次に、骨盤の少し上あたりにこぶし1個分が入るかどうかをチェックしよう。簡単に入ると、反り腰である証拠。こぶし1個分は入らず、手のひらがぎりぎり入るくらいの隙間なら、あなたの体は正常な状態ということ。チェック方法を実践して、自身の状態と照らし合わせてみて。

反り腰の改善・治療法

エクササイズ

自宅でできるエクササイズをご紹介。まず、床や沈まないベッドに仰向けで寝る。膝を立て、かかと同士はくっつけた状態でつま先を少し開く。肩と膝が一直線になるように腰を浮かせる。このときにお尻が沈まないように注意して、この状態を30秒キープする。これを1日2セットすることで、お腹周りのインナーマッスルが鍛えられる。

筋トレ

場所や器具を使わずにいつでもできる筋トレがこちら。ドローインという呼吸法で、腹筋の奥のインナーマッスルを刺激する。まず、肩幅に足を開いて立ち、おへその下で手を組む。この状態で鼻から3秒かけて息を吸う。その後、口から細く長く息を吐ききる。最後にお腹に力が入るのを感じられれば、正しくできている証拠。1日に20~30回、好きなタイミングで行おう。

整体

整体とは、背骨や骨盤のズレを調整して筋肉の疲労・コリをほぐすもの。骨のズレや、筋肉の疲労やこりが改善されると血流もよくなるため、体調を整えることが期待できる。1回で変化を感じられることも多いけれど、反り腰はくせづいている姿勢によって日常生活で元に戻ってしまうため、2週間に一度、3~5回通うといい。ゆがみが減って安定してきたら、月1回程度メンテナンスに通って。

骨格調整

骨格調整とは体のバランスを整えるために筋肉に行う施術のこと。反り腰に対しては、開いた骨盤を締めて体の土台を作ったり、肋骨の位置をリセットしたりして整えていく。1回で変化を感じられることが多いが、日常生活で元に戻りがちな反り腰を改善するために、最初のうちは2、3週間に一度、3~5回通うのがおすすめ。ゆがみが減って安定してきたら、月1回程度メンテナンスを。

反り腰の予防法

正しい椅子の座り方をする

浅く腰掛けると骨盤が前傾してしまうので、椅子を使う場合は深く座って骨盤を立てる方法を意識して。まず、座ったときにお尻の下に手を入れてゴリゴリと左右の手にあたる骨=坐骨を、座面に対して垂直に置く。このとき、骨盤の上に肩と耳が位置しているのが正しい姿勢となる。長時間のデスクワークの際はとくに姿勢が崩れがちになるから、正しい座り方を心がけよう。

適度な運動で日頃から柔軟する&筋肉を使う

内臓を支えるインナーマッスルの筋力が低下することも、反り腰の原因のひとつ。そこで、インナーマッスルを鍛える筋トレやエクササイズをしたり、日常生活に軽い運動を取り入れたり、ストレッチしたりすることを心がけよう。一因になりうるハイヒールを脱いで、たまには運動靴で過ごしてみるのもおすすめ。

反り腰にまつわるQ&A

反り腰はどのくらいの期間で治りますか?

整体や骨格調整で施術を受けると、1回で変化を感じられることが多いです。ただ、反り腰は日常生活で元に戻りやすいため、ゆがみが減って安定してくるまでは2、3週間に一度、3~5回通うのがおすすめです。その後は月1回程度、メンテナンスをするといい状態をキープしやすくなります。

反り腰と猫背は関係していますか?

はい、密接な関係があります。反り腰は「反り腰猫背」とも呼ばれ、猫背の一種です。本来、緩やかなS字カーブを描いている背骨が崩れて、背中が丸くなった状態が一般的な猫背、カーブが極端になった状態が反り腰です。 猫背を詳しく見る

お話をお伺いしたのは、佐藤玲奈さん

小顔・美容調整サロン「FORME 表参道」のセラピストであり、AEA上級認定エステティシャン、AJESTHE認定エステティシャンの資格を持つ。肩こりや首こりからくる頭痛の改善を得意とし、骨格調整が初めての人もなるべくリラックスでき、悩みを相談しやすい接客を心がけている。

WRITING/NOZOMI SUZUKI

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※記事は2021年6月18日(金)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります

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