離乳食の準備に必要なものは?初期・中期以降にわけて紹介

母乳やミルクだけで過ごしていた赤ちゃんにとって、初めての食事となる離乳食。スムーズに離乳食をスタートさせるためには、必要なものの準備を済ませ、離乳食の始め方について知っておくことが大切。この記事では、管理栄養士の監修のもと、離乳食の準備に必要なアイテムを初期と中期以降にわけて紹介。離乳食の準備を始めるタイミングや外出先で使える便利アイテムも解説するので、離乳食を始める前にぜひチェックして。
更新日:2025/03/27
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今回お話を聞いたのは・・・管理栄養士の金丸利恵さん

「今、口にしたものがあなたの未来を作る」
毎日の食は心身の土台を整えはぐくむ重要な礎となります。管理栄養士の知識・経験に分子栄養学を取り入れ、レシピ開発、オンライン料理教室、栄養セミナー、ダイエットカウンセリングなどを行っています。
栄養的視点をもとに作った、無理なく続けられる、簡単で美味しいレシピに定評があり、幸せな未来をつくる「おうちごはん」をサポートしています。
1.離乳食の準備はいつから?
離乳食を始める適切な時期は、生後5~6カ月頃が目安とされている。しかし、赤ちゃんによって発達のペースは異なるため、成長段階に合わせて開始時期を見極めることが大切。

離乳食を始めるタイミング
赤ちゃんに次のようなサインが見られたら、離乳食を始めるタイミングと考えよう。
・1人で座れる
・食べ物に興味を示す
・だ液の量が増えてくる
・歯が生え始めた
・スプーンを嫌がらない
ただし、離乳食は赤ちゃんの反応を見ながら慎重に進めることが大切。まったく飲み込まない、激しく嫌がる、便の様子がおかしいといった変化がある場合は一度中断して。
2.離乳食を準備する前に知っておきたい前提知識
離乳食を始めるにあたり、事前に知っておきたいことがある。ここでは、離乳食に関する3つの基礎知識を解説していく。

離乳食前から一緒に食卓を囲む
赤ちゃんが食べ物に興味を持つよう、離乳食を始める前から赤ちゃんと一緒に食卓を囲むのがおすすめ。食べ物への興味をはぐくむことで、離乳食をスムーズにスタートしやすくなる。
赤ちゃんに食事の楽しさが伝わるよう、楽しい雰囲気で食事をすることも大切。食事をしている様子がしっかり見えるように、赤ちゃん用のベビーチェアに座らせてあげてみて。

与えてはいけない食品を知っておく
赤ちゃんは消化機能や免疫力が未熟なため、避けるべき食品も多い。はちみつや生卵、生魚、塩分や糖分の多い食品、アレルギーリスクの高い食品、硬い食材などは、特に注意が必要。月齢によって与えてよい食品は異なるため、こまめに調べよう。
地域の児童館や保健センターで行っている離乳食講座などに参加して、離乳食に関する知識を身に付けておくのもおすすめ。

食物アレルギーについて知っておく
離乳食をスタートするうえで、食物アレルギーのリスクを理解しておくことはとても大切。初めての食材を与える際は以下の点に注意しよう。
・新しい食材は1種類ずつ、少量から始める
・医療機関を受診しやすいよう、新しい食材は午前中に試す
・風邪気味や体調不良のときは新しい食材を避ける
アレルギー反応として、皮膚の発疹、嘔吐、下痢、呼吸困難などが現れることがある。異常を感じたら、速やかに医療機関に相談を。どこの病院を受診するかもあらかじめ決めておき、スムーズに動けるよう準備しておこう。
3.離乳食【初期】に必要な5つのアイテムと選び方
ここでは、離乳食初期(生後5~6カ月頃)に必要になるアイテムを5つ紹介。それぞれ選び方も解説するので参考にして。

お皿や離乳食用スプーン
お皿は、落としても割れにくい、プラスチック製やメラミン製、シリコン製などがおすすめ。洗いやすいか、傷がつきにくいかなど、衛生面も考えて選んで。安全性も優先するなら、BPAフリーや食品グレードのシリコンのお皿が理想。
離乳食用スプーンは、やわらかく弾力性があるシリコン製、暖かみのある木製など、好みに合わせて選ぼう。離乳食初期は大人が食べさせるため、「大人が使いやすいか」も選ぶうえでのポイントになる。

離乳食用スタイ(エプロン)
離乳食が始まると食べこぼしが増えるため、スタイ(エプロン)も必須。食べこぼしが多いようなら、よだれ汚れを防ぐために付けているスタイとは別に、防水・撥水加工がある離乳食用のスタイを準備しよう。
小さく畳んで収納しやすいやわらかなビニール製、洗いやすくすぐに乾くシリコン製などがおすすめ。こぼれた食べ物をキャッチできるポケット付きのタイプなら、後片付けが楽になる。また、洗濯の手間を減らしたい場合は使い捨てのスタイも便利。

ベビーチェア
赤ちゃんが安全に座って食事できる環境を整えるために、ベビーチェアも必要。ハイチェア、ローチェア、クッションチェアなどのタイプがあるため、現状の食事スタイルに合う高さのベビーチェアを用意して。
そのほかにも、月齢に合うか、お手入れしやすいか、足を置く場所があるか、赤ちゃんが座るのを嫌がらないかなどを考慮して選ぼう。また、成長に合わせて高さを調整できるものなら長く使えて便利。
姿勢が悪かったり足がぶらぶらしていたりすると、体が安定せず猫背になってしまい、食道が圧迫され飲みこみにくくなることも。なるべく椅子に座り、足裏がつく状態で食べさせてあげて。

ブレンダーやすり鉢
離乳食初期は、食材をなめらかにすり潰す必要があるため、ブレンダーやすり鉢が役立つ。用途に応じて、ブレンダーとすり鉢を使い分けるのがおすすめ。
短時間でペースト状にできるブレンダーは、調理の負担を大幅に軽減できる。コードレスや充電式のものは、手軽に使えて便利。
すり鉢は、少量を丁寧につぶしたいときに重宝する。食材を少しずつすり潰せるので、赤ちゃんの食べる量に合わせやすい。

フリージングケース
離乳食を毎回作るのは大変なため、まとめて作って冷凍保存できるフリージングケースが便利。
離乳食専用のフリージングケースは、1回分の量を小分けにでき、冷凍庫から出してそのままレンジで解凍できるものが多い。製氷皿でも代用できるが、蓋を密閉できていないと劣化が早まるため注意が必要。
冷凍する場合は日付や食材名を記載し、1週間程度を目安に使い切って。レタスやキュウリなどの生野菜や、タケノコ、こんにゃく、豆腐、ニンジン、ジャガイモは食感が変わってしまうため、冷凍には不向き。
4.離乳食【中期以降】に準備する3つのアイテムと選び方
離乳食が進み、中期(生後7〜8カ月頃)以降になると、食事のスタイルや食材の形状が変化する。ここでは、中期以降に用意したいアイテムを3つ紹介。

ベビー用マグ・コップ
中期以降は、母乳やミルク以外の水分補給が増える。ベビー用のマグやコップを準備し、赤ちゃんが自分で飲めるように練習を始めよう。
倒してもこぼれにくいものや、軽量で持ちやすいものがおすすめ。また衛生面を考え、お手入れしやすいものにも注目して。ストロー飲みやコップ飲みの練習中は、一度口に入れた水をマグやコップに戻してしまう場合もあるが、中身が見える透明のものだと汚れに気づきやすい。

キッチンばさみ
包丁やまな板を使わずにカットできる、キッチンばさみを用意しておくと便利。一度に食べる量は少ない中期以降も、キッチンばさみで対応できる場合が多い。
外食時や外出先でもサッと使えるように、持ち運びケース付きのものを選ぶと衛生的。また、食洗機に対応しているものや分解できるタイプなら、お手入れが簡単で使いやすい。赤ちゃんの近くで使う場合は、先端が丸くなっていたりセーフティロックがついていたりする、安全性が高いものがおすすめ。

おろし器・みじん切り器
離乳食中期以降は与える食材の形状が変わるため、すり潰すのではなく食感を残すよう調理する必要がある。おろし器やみじん切り器を活用すると、食感を調節しやすく調理の時短にもつながる。
手動タイプと電動タイプがあるが、頻繁に使う場合は電動タイプが便利。調理の負担を減らすために、使いやすさを重視して選びたい。
5.離乳食準備を楽にする便利なサービス
離乳食作りは手間がかかるため、忙しい保護者にとっては負担になりがち。ここでは、離乳食準備を楽にする便利なサービスを紹介していく。

離乳食の食材宅配サービス
すり潰したり細かく刻んだりと、時間がかかる離乳食作り。与える量が少なく、食材も少ししか使わないため、食材の管理にも手間がかかる。離乳食用の食材宅配サービスなら、調理の手間を大幅にカットできて必要なだけ注文できるため、食材を余らせてしまうこともない。
サービスによって月齢に合わせた離乳食が選べたり、添加物を極力使用せず安心して与えられる離乳食を提供していたりと、特徴はさまざま。ニーズに合わせて選ぼう。

離乳食専用アプリ
離乳食作りをサポートするアプリを活用すれば、献立作成や食材管理がスムーズに。月齢ごとのレシピや食材リスト、アレルギーの情報などが掲載されていることが多い。
またアプリだけでなく、育児情報や離乳食のレシピが掲載されているサイトも役に立つ。生協パルシステムの育児情報サイト「子育て123」では、管理栄養士や専門家が監修した離乳食のレシピを見ることができる。月齢や食材でレシピ検索できるのはもちろん、「レンジのみ」「手づかみ」といったキーワードでも検索可能。
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パルシステムなら、離乳食にぴったりのオリジナル商品がたくさん
食材宅配サービスのなかでも、パルシステムは離乳食用のオリジナル商品が豊富。原材料は産直や国産を優先し、添加物に頼らず素材のおいしさにこだわっている。
離乳食初期にぴったりの「yumyum(ヤムヤム)うらごしシリーズ」をはじめ、中期以降にも使いやすい商品から、手づかみ食べにぴったりの商品などさまざま。手数料が割引になる「ベイビー&キッズ特典」もあるため、ぜひ利用してみて。
パルシステムの育児情報サイト「子育て123」や、メンバー限定でお得情報をお届けする「yumyum club」など、子育てに役立つサービスも充実している。
6.外出先で離乳食をあげるときに役立つ便利アイテム
外食時や実家への帰省、旅行先など、自宅以外で離乳食を与える機会もある。ここでは、外出先で離乳食をあげるときに役立つ便利なアイテムを紹介。

市販のベビーフード
外出時には、常温保存できる市販のベビーフードが便利。スプーン付きのパウチタイプや瓶詰めのものを選ぶと、すぐに食べさせられる。防災用としてもおすすめなので、いくつかストックしておくと役立つ。
ベビーフードを選ぶときは、月齢にあったものを選ぶことが大切。離乳食の開始を遅らせた場合は、胃腸の成長に合わせて遅らせた分の月齢でカウントして。添加物が少ないものや、オーガニック食材を使用しているものが理想。
また、市販のベビーフードを初めて食べる場合、赤ちゃんが嫌がって食べないことも。あらかじめ自宅で、食べるかどうか確認しておくと安心。

使い捨てエプロン
外出先では洗い物ができないため、使い捨てのエプロンを活用すると便利。防水加工されているものなら、こぼしても洋服が汚れにくい。
コンパクトに折りたためるため、普段からバッグに入れておくと安心。

チェアベルト
飲食店や外出先で赤ちゃん用の椅子がない場合は、チェアベルトが活躍。大人用の椅子に取り付けることで、赤ちゃんが安定して座れる。
コンパクトで持ち運びに便利なもの、装着しやすいものなど、ニーズに合わせて選んで。
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7.まとめ

調べることや注意すべきことが多いため、離乳食のスタートを不安に感じている人も多いはず。食材を与えるタイミングやアレルギーに関する知識を身に付けて、少しずつ準備を始めよう。
離乳食のために準備するアイテムは、安全面や衛生面をチェックしながら選択を。普段からお手入れをして、清潔に保つことも大切。大切な赤ちゃんの食事タイムを楽しく過ごせるよう、紹介したアイテムやサービスを参考にして選んでみて。