【医師監修】吸水ショーツで生理をラクに、快適に過ごす

生理中をラクに過ごすためのグッズが続々登場している昨今。吸水サニタリーショーツ(吸水ショーツ)もそのひとつ。生理中の経血漏れの不安を軽減してくれるこのグッズについて、産婦人科医の宋美玄先生に聞いてみた。

更新日:2022/08/19

今回お話を聞いたのは・・・産婦人科医 宋美玄先生

丸の内の森レディースクリニック院長、一般社団法人ウィメンズヘルスリテラシー協会代表理事

産婦人科専門医・医学博士。大阪大学医学部医学科卒業。丸の内の森レディースクリニックの院長として周産期医療、女性医療に従事する傍ら、テレビ、書籍、雑誌などで情報発信を行い、産婦人科医の視点から社会問題の解決とヘルスリテラシーの向上を目指して活動中。主な著書に、ベストセラーとなった「女医が教える本当に気持ちいいセックス」がある。

吸水ショーツとは? 仕組みを解説

吸水ショーツとは、ショーツのマチやヒップの部分に、ナプキンのように液体を吸収してくれる「吸水体」を備えたショーツのこと。
水分を吸収する「吸水体」、吸収した水分がしみ出ないようにする「防水加工生地」、濡れた水分による不快感を軽減する「速乾メッシュ生地」などの複数の生地が重なった構造で、水分をしっかり吸収し、漏らさない工夫が。
人によっては、着用時にごわつきや不快感を覚えることがあるかも。でも、生理中でも経血の漏れを気にせず過ごせることにメリットを感じる人は多いそう。

ユニクロやGUでも販売され、
一気にメジャーに!

吸水ショーツ自体は以前から販売されていたものの、1枚5000円前後する価格帯のものが多く、当初はなかなか普及が進まず……。その後、徐々に低価格帯のものが登場するようになったことや、2021年にはユニクロやGUからも発売されたことなどをきっかけに、一気に広がった印象が。

防災グッズにもおすすめ

災害時は生理用品がじゅうぶんに使えないことも。そんな時には、吸水ショーツを用意しておくと便利かも。吸水ショーツを生理用品の補助的に使うことで、非常時の不安を軽減する効果も期待できる。防災グッズとして吸水ショーツを準備しておく人も増えているのだとか。

生理の時の経血の量はどれくらい?

生理の時に経血漏れが気になったり、吸水ショーツの利用を考えたりするという人は、もしかすると経血の量が多い可能性が。まずは平均的な経血の量を知ってみて。

1周期あたりの経血の量は平均40ml前後

月経は1周期あたり3~7日間持続し、その間に平均して40ml前後の出血があるのだとか。ただし、それはあくまで平均で個人差が大きい。少ない場合で20ml、多い場合で140mlの間であれば正常の範囲内とされていて、これより少ないと過少月経、多いと過多月経とよばれる。

経血の量が多いと感じたら、婦人科に相談を

月経量の異常は、女性が体の異常に気づくサインのひとつ。なかには病気が隠れているなど、治療が必要なケースがあることも。正確に月経量を測ることは難しいものの、「何か変だな」「いつもと違うな」と感じたときは、婦人科を受診してみて。

吸水ショーツQ&A

これから初めて吸水ショーツを使おうと考えている人が気になる疑問をまとめました。

初めて吸水ショーツを使うときのポイントは?

休日など、一日家にいられるときにスタートしてみるのがポイント。
まずはお休みの日など、家でゆっくり過ごせるときに使って様子をみては。履いたときの感触や肌の様子などを確認しながら、ナプキンやタンポン、月経カップなどのアイテムと一緒に補助的に使ってみると、自分に合っているかどうかが見えてくるはず。いろいろ試して、自分なりのベストな使い方を見つけてみて。

吸水ショーツの洗い方は?

水またはぬるま湯ですすぎ洗いしてからネットに入れて洗濯機、が一般的。
ケア方法はメーカーによって多少異なるものの、水またはぬるま湯ですすぎ洗いをした後、洗濯機で洗う方法を推奨しているところが多い。洗濯機で洗う場合は、ネットに入れるのを忘れずに。

サイズ選びが難しいって本当?

メーカーによってまちまち。クチコミを見てサイズ選びをするのがおすすめ。
漏れを防ぐためにも、吸水ショーツはなるべくぴったりサイズを選びたいところ。でも、吸水体部分に厚みがあったり、メーカーごとに多少の違いがあったりするため、サイズ選びが難しいという声も。サイズについては体型などによる個人差が大きく、一概には言えないけれど、クチコミなどから「大きめ」「小さめ」といった傾向を判断し、サイズ選びの参考にしてみて。メーカーによっては無料で返品を受け付けてくれるところもあるので、その点も参考に。

編集部が選ぶ、おすすめの吸水ショーツ7選

編集部が選んだ(※)おすすめの吸水ショーツをご紹介。特徴や魅力、吸水量などを参考に、お気に入りの一着を見つけてみて。

※紹介するアイテムは編集部がセレクトしたものです。監修の医師が効果・効能などを保障、推奨するものではありません。

Be-A(ベア)

ウルトラ ヘビー&ナイト ショーツ 多い日用 夜用 150ml

8690円

業界最高クラス150mlの吸水量

クラウドファンディングで1億円以上を集めた「ベア シグネチャー ショーツ」よりも30ml多い、150mlの吸水量(※)を実現した吸水ショーツ。100回の洗濯にも耐えられるという機能も魅力的。

※公的検査機関による試験

Bambody

サニタリーショーツ 量が多い日用

1290円

フィット感のよいデザインで、後ろ側の伝いモレもしっかりガード

30mlの吸収力があり、後ろ側の伝いモレもしっかりガード。バレエ用品専門店が考案したフィット感のよいデザインで、スポーツなどで活発に動く方にもおすすめ。

fran de lingerie(フランデランジェリー)

レディース 吸水サニタリーショーツ 昼用

2970円

レース素材が優雅で着回しやすいデザインが魅力

背面のレース素材が優雅で着回しやすいデザイン。ストレッチレースの一枚仕立ては通気性もよく、伸縮性も抜群で、ズレにくく、軽い履き心地が◎。吸水力は安心の30ml。

ムーンパンツ

デイタイム ブラックレース

5280円

バックスタイルのレースで、ブルーな気分もあがる

台湾で生まれた吸水パンツ「ムーンパンツ」。バックのレースで圧迫感のない、優しい履き心地を楽しめるのがポイント。

グンゼ

Tuche(トゥシェ)cherish moon(チェリッシュムーン)吸水型サニタリーショーツ

4180円

締め付けが少なく、ブルーな日も快適

50mlと安心の吸水量。8層構造でも薄く、ハンモックマチ設計で伝い漏れしにくいデザインと、切りっぱなしでもほつれないカットオフレースで締め付けが少なく、ブルーな日も快適に過ごせること間違いなし。

NaturaMoon(ナチュラムーン)

オーガニックコットン 吸水ショーツ

4620円

オーガニックコットン使用。お腹とおしりをすっぽりと包み込む深穿きタイプで安心

独自の7層構造で、ショーツ本体が、55mlの水分をしっかり吸収。生地には伸縮性のあるオーガニックコットンストレッチ素材を使用していて、むくみがちな体への締めつけもなし。おなかとおしりを包み込む、深穿きタイプで安心感も。

Lily&Cleo

サニタリーショーツ 吸水型

1990円

3XLまで対応の吸水サニタリーショーツ

仰向けでもうつ伏せでも、360℃しっかりガード。プレミアムコットンを多く使用していて、一日中快適。通気性、快適性、伸縮性を備え、ウエストバンドは肌に食い込みにくい設計に。吸水量は30ml。

まとめ

吸水ショーツを使いはじめて「快適に過ごせるようになった」という人は少なくないそう。サイズ選びなどに多少の不安はあるものの、うまく使って、不快感を軽減してみて。
なお、生理の経血の量や不快感は、低用量ピルなどで月経そのものをコントロールしたほうがよいことも。吸水ショーツを補助的に使いつつ、婦人科にも上手に頼って、不快な症状をラクにしていこう。

WRITTING/NAOE YAMAMOTO

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※記事は2022年8月19日(金)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります

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