スキンケアの正しいやり方とは?基本ステップとアイテムごとの使い方を知って美肌をめざそう
スキンケアのやり方がいまいちわからないけれど、なかなか人には聞けない…と悩んでいる人も多いのでは。そこで今回は、基本となるスキンケアのやり方を日本メイクアップ技術検定協会の芦田貴子さんに教えていただきました。各アイテムの使い方や順番もチェックできるので、正しく理解して美肌をめざそう。
更新日:2021/12/23
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今回お話を聞いたのは・・・日本メイクアップ技術検定協会 芦田貴子さん
美容学校や美容関連企業にて、数多くのメイクアップ教育に従事。美容師としてサロンワークの他、各種撮影等を担当するなど幅広く活動している。日本メイクアップ技術検定協会では、理事として検定試験、教育運営の他、資格取得者の就業支援やメイクアップ関連企業の採用サポートを担当している。
1.スキンケアの基本のやり方
スキンケアのやり方は、製品ごとの説明に従うのが基本。とくに表記がなかったり、使い方に迷ったりしたら、この記事で紹介するやり方を参考にしてみて。
1-1.基本のステップは、落とす→与える→守る
スキンケアの基本のステップは、汚れを落とし、潤いを与え、肌を保護すること。基本的には以下の順で使う。
【スキンケアの基本ステップ】
1.クレンジング(夜のみ)
2.洗顔
3.化粧水
4.美容液
5.乳液・保湿クリーム
6.ナイトクリーム・アイクリーム(夜のみ)/日焼け止め(朝のみ)
塗る系のアイテムは、迷ったら「さらっとしたものを先に使う」のが鉄則。使用感の重いものを先に使うと肌にフタがされ、ほかのアイテムのなじみが悪くなることも。軽いテクスチャーのものから使うことを心がけよう。
1-2.朝と夜のスキンケアは、基本同じでOK
朝と夜で大きく変える必要はない。ただし、日焼け止めは太陽が出ている間だけ使えばいいので朝のみ、クレンジングとナイトクリーム・アイクリームは油分が多いので夜のみ使って。
2.アイテム別!スキンケアのやり方
以降で、流れに沿ったスキンケアのやり方をアイテムごとにご紹介。ただし先述の通り、基本的には製品ごとの使用方法に従うのが前提。手持ちのアイテムの説明を確認したうえで、ひとつのやり方として参考にしてみて。
2-1.クレンジングのやり方(夜のみ)
クレンジングには、メイクや日焼け止めといった油性の汚れを落とす役割がある。メイクをしていなくても、日焼け止めを使ったらクレンジングを使うべき(石けんで落とせるものを除く)。
使用量の目安はさくらんぼ1粒大、ポンプなら2~3プッシュ。一度手に出してから、顔の内から外に広げていく。やさしくなじませ、メイクと一体化したら洗い流して終了。ふき取りタイプもあるので、製品ごとの使い方に従って。
なおポイントメイクリムーバーを使う場合は、先に済ませておく。
2-2. 洗顔のやり方
洗顔の役割は、汗や皮脂、ほこりなど、主に水性の汚れを落とすこと。寝ている間にも汗や皮脂は分泌されているので、よほどの乾燥肌でない限り基本的には朝も使った方がよい。
適量の目安は、チューブなら2~3cm。肌と手の間で摩擦が起きないよう、十分に泡立てて。泡立てが苦手な人はネットを使うか、元から泡で出てくるタイプの洗顔料を使うのもおすすめ。
2-3.化粧水の使い方
化粧水は、肌に水分を補うための必須アイテム。使用量の目安は500円玉大。
手でもコットンでも問題ないが、メーカーによって指定がある場合も。とくに明記されていなければ、好みや肌の状態で使い分けてOK。
手で使う場合は、数回に分けてなじませるとよい。コットン使用の場合は、摩擦や毛羽立ちを防ぐためにたっぷり出すことを心がけて。
2-4.美容液の使い方
肌に必要な美容成分を、ピンポイントで角質層へ届けるアイテム。保湿、美白、エイジングケアなど、悩みに特化したものを選べる。
いろいろなタイプがあるが、化粧水と乳液の間に使うのが基本。導入美容液など、化粧水の前に使うものもある。
必ずしも使わなければいけないわけではないが、なりたい肌・現在の肌状態をイメージしてプラスしてみて。2つ以上を併用しても問題ない。ポンプタイプなら2~3プッシュが目安。
2-5.乳液・保湿クリームの使い方
化粧水や美容液で与えた潤い(水分)が蒸発しないように、油分を含む乳液もしくは保湿クリームを必ず使おう。乳液・保湿クリームのどちらかを使えばOKとしているメーカーやブランドもあるが、併用する場合は乳液の後にクリームを重ねる。
乳液は10円玉大、クリームはパール粒大が使用量の目安。ジャータイプのクリームは、衛生さを保つためにスパチュラを使って。
2-6.日焼け止めの使い方(朝のみ)
紫外線から肌を守るためには日焼け止めが欠かせない。メイクをしない日でも、日焼け止めは使うようにしよう。ただし、ベースメイクアイテムを併用する場合は、いずれかで対策できれば問題ない。
適切なSPF・PA値はシーンによって異なるので、以下を参考にしてみて。
・洗濯物など:SPF20、PA++前後
・日常生活:SPF30、PA++~+++前後
・レジャー、屋外での運動など:SPF50~50+、PA+++~++++
顔全体でクリームタイプならパール粒1個分、液状のものなら1円玉大が使用量の目安。
2-7.ナイトクリーム・アイクリームの使い方(夜のみ)
必須ではないが、夜のみ、最後の仕上げとしてナイトクリームやアイクリームをプラスしてもよい。
ナイトクリームは、通常の保湿クリームに比べてさらに油分が多いつくり。寝ている間の肌を保護して、朝まで潤いを保つ役割が期待できる。とくに乾燥が気になる人、エイジングケアをしたい人におすすめ。通常のクリームと同様、パール粒大を目安にしてみて。
目元ケアをしたいなら、アイクリームで仕上げ。朝使えるものもあるが、油分が多いので夜のみ使うのが基本。米粒大をやさしくなじませて。
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※1 年齢に応じたお手入れ
※2 肌に潤いとハリ感を与える保湿成分
※3 汚れを吸着する洗浄成分
3.全アイテム共通!注意すべきスキンケアのやり方
3-1.とにかく摩擦はNG!
摩擦は乾燥、キメの乱れなど、さまざまなトラブルのもとに。肌に負担がかかるので、間接的にシミや小じわ、たるみといった悩みにつながる可能性もある。
クレンジングや洗顔時にこすらないのはもちろん、化粧水などをなじませるときにも要注意。たたくように塗布するのも控え、とにかくやさしく、丁寧に触れることを心がけて。
3-2.使用量をケチらない
メーカーが推奨する量をきちんと使うことも大切。商品紹介として書かれているのは規定量を使った際の効能効果なので、ケチってしまうと魅力を実感しにくくなる可能性がある。
無理なく続けられる価格帯のものを選んで、惜しみなく使おう。なお、指滑りが悪いと感じたら量が少ない可能性があるので、様子を見ながら調節してみて。
3-3.スキンケア前には手を清潔に
スキンケアをする前には、必ず手を洗おう。手には雑菌がたくさん付着しているので、そのまま顔に触れてしまうとトラブルの原因になることも。
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「洗顔料」「保湿液」「美容液」が入っている7日間のトライアルセットなので、初めて購入する人でも試しやすい。
※1 角質まで
※2 成分名:プロパンジオール、PEG-75、配合目的:保湿成分
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エイジングケア(※1)と美白ケア(※2)を両立し、頬に輝く「つや玉」を演出
・エイジングケア(※1)と美白ケア(※2)を両立
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さらに美白有効成分として、化粧水と乳液には「4MSK」を、朝用の乳液には「m-トラネキサム酸」を配合。メラニンの生成を防いでシミ・そばかすを防ぎ、澄みわたる印象のハリ肌をめざせる。
※1 年齢に応じた潤いケア
※2 メラニンの生成を抑え、シミやそばかすを防ぐ
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伸びがよいので、バシャバシャ使わずとも充実の潤い感を得られる。手頃な価格で、丁寧なスキンケアを試してみて。
5.肌質&悩み別!スキンケアのポイント
5-1.乾燥肌、ハリ不足:とにかく保湿を重視
乾燥している肌には、言うまでもなく保湿が第一。落としすぎないクレンジング・洗顔、保湿力の高いスキンケアを選ぼう。
ハリ不足の肌や、年齢を重ねた肌にもまず潤いケアを。基本の化粧水&乳液に加えて、油分が多く含まれているクリームできちんとふたをするとよい。
5-2.脂性肌、毛穴・ニキビ悩み:しっかり落としつつ保湿も抜かりなく
皮脂やテカリが気になる肌は、毛穴やニキビの悩みも起こりがち。クレンジング・洗顔できちんと汚れを落としつつ、保湿もしっかり行おう。
油分(皮脂)は足りているのに水分が不足しているパターンも多いので、とくに水分をチャージできるものを選ぶのがおすすめ。
きちんと落として潤いを適切に補えば、キメが整って毛穴も目立ちにくくなる。ニキビを防ぎたいなら、ノンコメドジェニックの製品を選ぶのも一手。
5-3.混合肌:アイテムの使い分けも検討して
乾燥する部分、皮脂が多い部分が混在している混合肌。
乾燥する部分は高保湿なもの、テカる部分にはさっぱりしたものなど、部位によって使い分けるのもあり。
5-4.敏感肌:シンプルな成分設計、敏感肌用アイテムがイチオシ
荒れやすかったり、肌に合うものが見つけにくい敏感肌。
少しずつ試しながら分析して、苦手な成分を避けるようにしよう。どれがダメかわからない場合は、シンプルな成分設計のもの、「敏感肌用」として販売されているものを選ぶのもあり。
トライアルセットやサンプルを活用するのもおすすめ。パッチテストも忘れずに行って。
6.スキンケアのやり方にまつわるQ&A
スキンケアは、なじむまで待ったほうがいいの?すぐに重ねたほうがいい?
すぐに重ねるのではなく、ある程度待ったほうがよいとされています。しっかり肌になじんでから、次のアイテムを使いましょう。
男性のスキンケアで気を付けるべきことはある?
性別によって大きく変える必要はありませんが、男性は皮脂が多く水分が少ないため、ニキビができやすい傾向にあります。丁寧な洗顔を心がけ、しっかり保水しましょう。
また、ひげ剃りによってニキビや肌荒れが起きやすいのも男性肌の特徴。角質が削られること、そこから雑菌が入ることが原因になります。
そもそもカミソリには雑菌がたまりやすいので、清潔さを保つようにしましょう。使い捨てタイプにしたり、休日や人に会わない日はひげ剃りを控えたりするのも手です。
パック(シートマスク)の使い方は?顔に貼ったらどれくらい待つべき?
化粧水として、もしくは美容液として、はたまたどちらの役割も兼ねたものがあります。製品によって異なるので、パッケージの裏などを確認しましょう。
置く時間も製品によりますが、基本的には10分ほどが目安。あまり放置しすぎると逆に水分が奪われてしまうこともあるので、シートが乾ききる前にはがしましょう。
スキンケアは、やはりライン使いすべき?
メーカーはライン使いを想定しているので、そろえた方が魅力を実感しやすくなっています。しかし絶対ではないので、肌や好みに合わせてOK。
初めて使うときや迷った場合はラインでそろえ、一度使ってみて継続するか決めるのもアリです。
今回お話を聞いたのは・・・日本メイクアップ技術検定協会 芦田貴子さん
美容学校や美容関連企業にて、数多くのメイクアップ教育に従事。美容師としてサロンワークの他、各種撮影等を担当するなど幅広く活動している。日本メイクアップ技術検定協会では、理事として検定試験、教育運営の他、資格取得者の就業支援やメイクアップ関連企業の採用サポートを担当している。