人気のトラネキサム酸化粧水おすすめ7選!高濃度のほうがいい?監修者が解説

シミやそばかすだけでなく、肌荒れの予防などにも効果が期待できる「トラネキサム酸」。しかし、トラネキサム酸配合のスキンケアアイテムは数多くあるため、どれを選べばよいか迷っている人も多いのでは? そこで本記事では、編集部が選んだおすすめのトラネキサム酸配合化粧水や、選び方のポイントなどを解説。ぜひ購入時の参考にして。

※この記事での「美白」とは、メラニン生成の生成を抑えシミ・そばかすを防ぐこと

更新日:2024/10/30

今回お話を聞いたのは・・・

Skin Care Shopミキルーチェ 江黒 ひろ美

東京薬科大学薬学部卒業後、薬剤師としてミキ薬局に勤務。現在、薬局併設のスキンケアショップにて肌悩み相談や肌質に適したスキンケアアドバイスを行う。

日本コスメティック協会スキンケアマイスター・コスメマイスターを取得。東京薬科大学薬学部生化学教室、佐藤隆教授とスキンケアに関する共同研究も行っている。

Skin Care Shop Mikiluce

1.トラネキサム酸とは?効果も解説

トラネキサム酸は、医薬品成分としても知られる美容成分のひとつ。美白有効成分として配合されている製品には、メラニンの生成を抑えてシミ・そばかすを防ぐ効果が期待できる。

また、肌への刺激が引き金となり起こる「炎症」を鎮める作用や、肌荒れを防ぐ作用も。肌は敏感だけれど美白が気になるという人は、ぜひ注目してみて。

2.ほかの美白成分との違い

トラネキサム酸は美白有効成分の中でも比較的刺激が少なく、敏感肌でも試しやすい。肌荒れを防ぐ効果があるため、デリケートな肌を労わりながらスキンケアができる。

また、トラネキサム酸と同じくシミを予防する効果がある「ビタミンC」とは作用する部分が異なるため、しっかり美白ケアをしたいなら併用もおすすめ。

3.トラネキサム酸化粧水の選び方

トラネキサム酸以外の配合成分をチェック

「グリチルリチン酸2K」などの肌荒れを防ぐ成分

肌荒れを効果的に防ぎたいなら、「グリチルリチン酸2K」などの有効成分が配合されているかチェックしよう。ニキビができやすい場合は、ニキビを防ぐ効能をうたっている医薬部外品も要チェック。

ただし、必ずしも上記の成分すべてが同じ商品に配合されていればいいというわけではない。とくに「リンゴ酸」や「グリコール酸」は酸が強く安定性を乱す可能性があるので、別の商品(角質ケアアイテムなど)を使って補助するのも一手。

「ビタミンC誘導体」などその他の美白有効成分

「トラネキサム酸」にも美白効果があるが、さらに効率よくケアしたいならその他の美白有効成分も含まれているものを選ぶとよい。

中でも「ビタミンC誘導体」は、肌のキメを整える効果なども期待できるおすすめの成分。ただし肌質によっては刺激になったり、乾燥を引き起こしたりすることもあるので、事前にパッチテストを行おう。

肌に潤いを与える保湿成分

乾燥しやすい肌に使うなら、保湿成分を豊富に含むものがおすすめ。肌の潤いを保つ「セラミド」「グリセリン」「ヒアルロン酸」などは、乾燥によるダメージから肌を守る働きが期待できる。

とくに乾燥が気になる季節や環境では、スキンケアにおける保湿が欠かせない。複数の保湿成分がバランスよく配合されている化粧水を選ぶと、肌の潤いをより長く保てる。

好みのテクスチャーかどうか

自分に合う化粧水がほしいなら、テクスチャーも重要なポイント。さっぱりから重めまでさまざまな種類があるが、使用感の好みで選ぼう。トライアルセットを購入し、使用感を試してみるのもおすすめ。

続けやすい価格かどうか

化粧水は毎日使うものなので、価格も重要なポイント。高価なものが必ずしもいいとは限らず、プチプラでも肌を健やかに保つ効果が期待できる商品は多い。自分の予算をふまえて、無理なく使い続けられるものをチョイスしよう。

敏感肌は、シンプルな成分配合のものをチョイス

敏感肌の人が使うなら、できるだけシンプルな成分構成の化粧水がおすすめ。

無添加やフリー処方について、成分の合う・合わないに個人差があるので「○○が入っていないから肌にやさしい」とは断言しにくい。自分に合わない成分を把握し、なるべく避けるように努めよう。事前には必ずパッチテストを行い、調子が悪いなら使用を控えて。

4.【編集部おすすめ】人気のトラネキサム酸化粧水7選

※「美白」とはメラニンの生成を抑えてシミ・そばかすを防ぐこと、「アレルギーテスト済」はすべての人にアレルギーが起きないわけではありません

ORBIS

オルビスユー 7日間体験セット

980円/洗顔料14g、化粧水20mL、保湿液9g

年齢肌(※2)の悩みを多角的にサポートし、ふっくら潤う肌へ

美白有効成分「トラネキサム酸」が、気になるシミを予防。さらに、オルビス独自の保湿成分「GLルートブースター(※3)」が角層の水分、油分を保ち、ハリとツヤを与える。

年齢を重ねた肌の悩みに、さまざまな角度からアプローチ。角層に潤いを与えてふっくら整えた状態を、水分の蒸散を防ぐ「ハイドロストック成分(※4)」により、長時間キープする。 

肌にのせるとじゅわっと染み渡る、軽やかなテクスチャー。無香料タイプなので、香りに敏感な人でも使いやすい。

※2 年齢を重ねた肌
※3 メマツヨイグサ抽出液、スイカズラエキス(保湿)
※4 (エイコサン二酸/テトラデカン二酸)デカグリセリル液(保湿)

内容量
180ml
保湿成分
メマツヨイグサ抽出液、スイカズラエキス、(エイコサン二酸/テトラデカン二酸)デカグリセリル液など
美白有効成分
トラネキサム酸
整肌成分
-
アレルギーテスト済

体験レビュー

オルビス ユードット7日間体験セット|体験レビュー

20代/乾燥肌

4.0
良かった点

かなりとろみの強いテクスチャー。オルビス最高峰の保湿力とうたっているだけあって、使用後のしっとり感、もっちりを実感することができた。乾燥小じわが気になる私には嬉しい使用感。

改善して欲しい点

化粧水と乳液の中間のようなとろみの強いテクスチャーで、お肌の上にのっかてしまうような感じがする。ゆっくり時間をかけてお肌に馴染ませる必要があるため、スキンケアを時短で済ませたい人には不向き。ベタつきが気になるので春夏の使用は避けたい。

よかった口コミをもっと見る

ロート製薬

肌ラボ 白潤プレミアム 薬用浸透美白化粧水

170ml 990円(Amazon)

ダブルの有効成分が肌にアプローチ

美白有効成分として「トラネキサム酸」を配合した薬用化粧水。メラニンの生成を抑え、気になるシミやそばかすを防ぐ。さらに、2種のヒアルロン酸「加水分解ヒアルロン酸」「ヒアルロン酸Na-2」を潤い成分もとして配合し、しっとりした肌触りに。

ほか、肌荒れやニキビを防ぐ「グリチルリチン酸2K」も有効成分として配合している。

肌にすっとなじんでベタつきにくいテクスチャー。健康な素肌と同じ弱酸性で、無香料、無着色、鉱物油フリー、アルコール(エタノール)フリー、パラベンフリー。

内容量
170ml
保湿成分
加水分解ヒアルロン酸、ヒアルロン酸Na-2など
美白有効成分
トラネキサム酸
整肌成分
-
アレルギーテスト済

WHITH WHITE

夜用化粧水

200ml 2400円

夜の肌を整え、美白をめざすスペシャルケア

寝ている間のケアで翌朝の肌に自信をつける、夜用の化粧水。有効成分「トラネキサム酸」がメラニンの生成を抑制し、シミ、ソバカスの予防に効果を発揮する。

さらに、保湿効果の高い「セラミド(ステアロイルフィトスフィンゴシン)」を配合。肌本来のバリア機能をサポートし、無防備になりがちな夜間の肌を乾燥による肌トラブルから守る。

上品なフローラルの香りは、就寝前のリラックスタイムにぴったり。仕上がりがベタつきにくいので、さらっとした肌触りをキープできる。ワンタッチキャップを採用するなど、使い勝手のよさにもこだわっている。

内容量
200ml
保湿成分
ステアロイルフィトスフィンゴシン、水溶性コラーゲン液-4、加水分解ヒアルロン酸、ヒアルロン酸Naなど
美白有効成分
トラネキサム酸
整肌成分
-
アレルギーテスト済

小林製薬

メンズケシミン化粧水

160ml 1320円

男性のシミ対策に。独自の複合成分でさっぱり潤う

男性特有の濃く根が深いシミを防ぐ1本。有効成分の「トラネキサム酸」がメラニンの生成を抑え、シミ、そばかすを防ぐ。

さらに、肌荒れを防ぐ効果が期待できる「グリチルリチン酸ジカリウム」も有効成分として配合。「ウコンエキス」「オウゴンエキス」を複合させた独自の保湿成分も加え、美白ケアをしながら潤いもしっかりプラスできる。

お得な詰め替えタイプがあり、環境に配慮しつつコストを抑えながら続けやすい。洗顔や髭剃り後のスキンケアルーティンに取り入れてみて。

内容量
160ml
保湿成分
オウゴンエキス、ウコンエキスなど
美白有効成分
トラネキサム酸
整肌成分
-
アレルギーテスト済

トランシーノ

薬用ホワイトニングクリアローションEX

150ml 2430(Amazon)円

美容成分がなじみやすい、柔らかな肌に整える

美白も保湿も重視したい人におすすめの薬用ローション。肌を柔らかく整え、美容液がなじみやすい状態に導く。

美白有効成分の「トラネキサム酸」が、メラニンの生成を抑えてシミ、そばかすを予防。美容成分の浸透(※5)をサポートする成分が含まれているから、肌悩みにしっかりアプローチできる。

保湿成分として「角質層リファイン成分EX(※6)」「透明感サポート成分EX(※7)」「潤い浸透ケア成分(※8)」などを配合。肌にすっとなじむ使い心地なので、保湿はしたいけれどベタつきが苦手な人にはぴったり。

※5 角質層まで
※6 トレハロース硫酸Na、ポリメタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン液、ヒキオコシエキス-1 
※7 アキレアS(セイヨウノコギリソウエキス)、クワエキス、パンテテインスルホン酸Ca 
※8 マヨラナエキス

内容量
150ml
保湿成分
シクロヘキサンジカルボン酸ビスエトキシジグリコール、トレハロース硫酸Na、ポリメタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン液、ヒキオコシエキス-1、アキレアS(セイヨウノコギリソウエキス)、クワエキス、パンテテインスルホン酸Ca、ヒメフウロエキス、セイヨウナシ果汁発酵液、マヨラナエキスなど
美白有効成分
トラネキサム酸
整肌成分
-
アレルギーテスト済

美人ぬか

純米美白化粧水

130ml 1430円

お米の恵みで潤いケアも。肌質や年齢を問わずに使いやすい

美白有効成分「トラネキサム酸」配合で、メラニンの生成を抑えシミ、そばかすを予防。さらに、有効成分の浸透(※5)をサポートする保湿成分「アクアコンディショニング成分(シクロヘキサンジカルボン酸ビスエトキシジグリコール)」を配合することで、より効率のよいケアを実現している。 

ほかにも、純米に含まれる「コウノトリ米ぬかエキス」「米ぬかセラミド(米ぬかスフィンゴ糖脂質)」「ヒアルロン酸」などを保湿成分として採用し、潤いに満ちた肌へ。

無香料、無着色、無鉱物油、弱酸性。肌質や年齢を問わずに使いやすい使用感や、手に取りやすい価格も魅力。

※5 角質層まで

内容量
130ml
保湿成分
シクロヘキサンジカルボン酸ビスエトキシジグリコール、コウノトリ米ぬかエキス、米ぬかスフィンゴ糖脂質、ヒアルロン酸、米糠抽出物加水分解液A、米抽出物加水分解液Vなど
美白有効成分
トラネキサム酸
整肌成分
-
アレルギーテスト済

ブライトエイジ

リフトホワイト ローションモイスト

120ml 5500円

2つの有効成分と保湿成分が、年齢を重ねた肌にアプローチ

保湿とブースターの2役をこなす1本。「トラネキサム酸」と「グリチルリチン酸2K」、ダブルの有効成分を配合。メラニンの生成を抑えてシミ・そばかすを防ぎ、肌荒れ予防にもアプローチする。

少量の水で緑が蘇るミロタムヌスからヒントを得た「グリセリルグルコシド液」を、保湿成分として採用。肌の保水力をサポートし、潤いを長時間持続させる。

トロッとしたローションは、肌へのせると伸びのいいテクスチャーに変化。角質層へスムーズに浸透し、乾燥やハリ不足といった年齢肌の悩みに応える。

内容量
120ml
保湿成分
グリセリルグルコシド液など
美白有効成分
トラネキサム酸
整肌成分
-
アレルギーテスト済

5.トラネキサム酸化粧水の効果を高める方法

紫外線対策をする

トラネキサム酸化粧水の効果を引き出すためには、紫外線対策が欠かせない。メラニンには、紫外線を吸収することで肌への影響を抑える役割がある。メラニン生成を抑制する成分を使うと、逆に紫外線によるダメージを受けやすくなることも。

肌荒れを防いだところで新たなダメージを受けないよう、日焼け止めを使う、帽子や日傘で直接的な紫外線を避けるなど、日々の紫外線対策を心掛けて。

インナーケアをする

肌を健やかに保つためには、外側からだけでなく内側からのケアも大切。バランスのとれた食事や十分な水分摂取などを意識することで、美しい肌づくりをめざせる。

とくに、肌のキメを整える助けになるビタミンやミネラルを含む食品は積極的に取り入れて。また、良質な睡眠をとってストレスを軽減させることも、インナーケアには欠かせない。

美白効果の期待できる美容液や乳液を併用する

美白効果をより高めたいなら、美白成分を配合した美容液や乳液の併用を。各アイテムの配合濃度には上限があるが、複数のアイテムを併用することでより多く美白成分を取り入れることが可能。

化粧水の後に美白成分が含まれる美容液や乳液を使うことで、成分を肌に効率よく取り入れやすくなる。また美容液は、化粧水に比べて有効成分が高濃度で配合されている場合が多い。

シミやそばかすの一因になる摩擦を減らす

日常的に肌が受けるあらゆる刺激は、シミやそばかすの原因となり得る。肌の健やかさを保つためには、肌への負担をできる限り軽減しよう。

紫外線対策をしっかり行う、擦る、掻くといった摩擦を減らすなど、外部からの刺激を抑えるように意識して。

夏のみではなく、年中継続して使用する

トラネキサム酸化粧水は、紫外線の影響を受けやすい夏だけでなく1年を通して使うのがおすすめ。肌は夏以外も紫外線の影響を受けるほか、乾燥などの外的要因が肌にダメージを与えることもある。

トラネキサム酸を継続的に取り入れることで肌の潤いを保ち、外部の刺激から肌を守る効果が期待できる。シミや肌荒れを予防するためにも、年間を通して取り入れて。

6.トラネキサム酸化粧水に関する質問

プチプラとデパコスの違いは?

プチプラでも成分がしっかり配合されている製品もあります。それよりもその製品が医薬部外品かどうか、また有効成分にトラネキサム酸と書かれているかをチェックしましょう。医薬部外品の有効成分としてトラネキサム酸が配合されていれば、効能効果に書かれた作用が期待できます。

トラネキサム酸化粧水でシミは消える?

トラネキサム酸には、シミを消したり、元の肌の色以上に明るしたりするような効果はありません。あくまで効果が期待できるのはシミを「防ぐ」ことなので、できてしまう前のケアが大切です。化粧水や美容液を使いつつ、日常の紫外線対策も欠かさないようにしましょう。

ビタミンCとの併用はできる?

ビタミンCとトラネキサム酸はおすすめできる組み合わせです。しかし肌の状態や使用する製品によっては刺激が出ることもあります。とくに敏感肌の場合は、併用前のパッチテストをおすすめします。また使用する際は、製品の注意書きや専門家のアドバイスを参考にしましょう。

レチノールと併用する場合の順番は?

レチノールを含む美容液やクリームと併用する場合、トラネキサム酸化粧水を先に使用し、その後にレチノールを使用するのが一般的です。製品の説明や専門家の意見を参考に、適切な順番での使用を心掛けましょう。

トラネキサム酸は高濃度なほど効果があるの?

医薬部外品において、トラネキサム酸の抗炎症効果の承認基準の濃度と美白効果の基準濃度は異なっており、濃度と効果にはある程度相関性があることが分かります。医薬部外品の濃度上限は2%ですので、美白と抗炎症両方の効果を期待して選ぶ場合は2%濃度がおすすめです。

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※記事は2024年10月30日(水)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります

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