毛穴の開きが気になるときのおすすめスキンケアは?専門家に聞いたポイントを紹介

肌の状態によって目立ちやすくなる、毛穴の開きや黒ずみ。とくに頬や鼻に毛穴の悩みを抱えている人は多いはず。そこで今回は、日本メイクアップ技術検定協会の芦田貴子さんさんに聞いた開き毛穴の原因や、毛穴ケアにおすすめなスキンケアのポイントについて詳しく解説。自分に合うホームケアがわからず悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみて。

更新日:2024/07/26

今回お話を聞いたのは・・・

「日本メイクアップ技術検定協会」芦田貴子さん

美容学校や美容関連企業にて、数多くのメイクアップ教育に従事。美容師としてサロンワークのほか、各種撮影等を担当するなど幅広く活動している。日本メイクアップ技術検定協会では、理事として検定試験、教育運営のほか、資格取得者の就業支援やメイクアップ関連企業の採用サポートを担当している。

日本メイクアップ技術検定協会

1.開き毛穴とは?どんな特徴がある?

そもそも開き毛穴とは?

開き毛穴とは、さまざまな要因で毛穴が広がり、目立ってしまっている状態。開いたままの毛穴に汚れが溜まると、黒ずみやブツブツ感が気になりやすい。ベースメイクが毛穴落ちしたり、メイクで十分にカバーできなかったりと悩みの原因に。

頬や鼻、額などの部位で目立ちやすい

毛穴の開きが目立つのは、主に頬、鼻、眉間、額などの部位。頬は加齢などが原因で肌の弾力が損なわれると、毛穴が縦長に広がり大きく見えてしまうことがある。鼻から額にかけてのTゾーンと呼ばれる部位は、顔の中でも皮脂腺が多く、毛穴が目立ちやすい。

同じ開いた状態の毛穴でも、部位や肌質によっていろいろな原因が考えられる。毛穴目立ちにアプローチしたいなら、まずは原因を把握したうえで、適切なスキンケアを取り入れることが大切。

2.毛穴の開きを引き起こす、主な5つの原因

開き毛穴の原因として主に考えられる、5つのポイントを紹介。開き毛穴の原因は必ずしもひとつとは限らず、複数の原因が重なって起こることも多いので、自分に当てはまる状態をしっかりチェックして。

皮脂が過剰分泌されている

もともと皮脂の分泌が多い脂性肌の人や、10~20代の皮脂分泌が活発な年代では、とくに原因として考えられるポイント。ホルモンバランスの変化などによって皮脂が必要以上に分泌されると、毛穴の開きにつながることがある。

肌の乾燥を防ぐために一定量は必要な皮脂でも、過剰に分泌されると毛穴を詰まらせ、押し広げてしまう原因に。また、本来皮脂や汗を分泌するために開く毛穴が、過剰分泌によって常に開いた状態になることも。

毛穴汚れが蓄積している

皮脂や古い角質による汚れが毛穴に蓄積されると、毛穴が押し広げられ目立ちやすくなる。毛穴に詰まった角栓が空気に触れて酸化し、黒くなって余計に目立つことも。また、メイクをしっかり落としきれず肌に残ることも、毛穴詰まりにつながる。

肌が乾燥している

脂性肌だけでなく、乾燥しやすい肌でも毛穴の開きは起こりうる。乾燥した状態が続くと、肌を守るために皮脂の過剰分泌が促され、毛穴の開きを引き起こす。

普段から粉吹きしやすい、テカリやベタつきが気にならないのに毛穴が目立つ、といった場合は乾燥が原因かも。とくに年齢を重ねた40代以降の肌は、水分キープ力の低下によりキメが乱れ、毛穴が目立ちやすい。

加齢による肌のたるみ

年齢とともに毛穴が目立つようになった場合は、肌のたるみが原因として考えられる。肌にあるコラーゲンやエラスチンが加齢によって減少すると、肌の弾力が損なわれ、毛穴が下方に伸びて大きく見えることも。

たるみ毛穴は楕円状に広がる特徴があるので、毛穴の形をチェックしてみよう。中でも鼻の横あたりの頬部分は、たるみによる毛穴目立ちが起こりやすい。

紫外線や摩擦などの外的刺激

紫外線は、シミやそばかすだけでなく毛穴にも影響する。肌が紫外線を浴びると、ターンオーバーの乱れによりキメが損なわれ、毛穴目立ちの原因に。さらに、肌のバリア機能を低下させることで乾燥による毛穴の開きにつながる恐れもある。

また、肌に加わる摩擦も原因のひとつ。摩擦による肌ダメージから守るために角質層が厚くなると、キメが乱れて毛穴の開きが目立ちやすい。

生活習慣の乱れやストレス

偏った食生活やストレスの蓄積が、皮脂の過剰分泌による毛穴の開きを引き起こすことも。さらに、十分な睡眠がとれないことでホルモンバランスが乱れ、皮脂の分泌量を増加させることがある。きちんとスキンケアをしているはずなのに毛穴目立ちが気になる人は、日々の生活も振り返ってみよう。

3.毛穴目立ちが気になるときのおすすめセルフケア

毛穴の目立ちが気になるときに実践したい、6つのセルフケアを紹介。自宅で手軽に取り入れられるものばかりなので、ぜひ毎日のケアで意識してみて。

クレンジングで汚れをしっかりオフする

毛穴汚れが溜まらないようにするには、日々の丁寧なクレンジングが欠かせない。肌に皮脂汚れや古い角質、メイクなどが残ると、毛穴に蓄積して詰まりを起こす原因に。とくに夜のお手入れでは、クレンジングでその日についた汚れをしっかり落とそう。

クレンジング剤は、まず角栓が気になりやすいTゾーンを中心に指の腹でなじませる。ゴシゴシ擦らないように顔全体にもなじませ、メイクが浮き上がったらすすいで。

洗顔はぬるま湯で。丁寧なすすぎも大切

汚れをしっかり落とすには、洗顔も重要なポイント。洗顔前に蒸しタオルを肌に乗せておくと、毛穴の汚れを取り除きやすくなる。洗顔料を十分に泡立ててから、たっぷりの泡を肌の上で転がすようなイメージで洗い、ぬるま湯で丁寧にすすごう。

両手でお湯をすくって洗い流すのが基本だが、毛穴汚れに効果的なシャワーヘッドを使い、やさしい水圧で当ててすすぐのもおすすめ。ただし、通常のシャワーを直接顔に当てるのは負担が大きすぎるため控えて。

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微細な2つの泡で毛穴汚れをすっきりオフ。スキンケアができるシャワーヘッド

毛穴よりも小さな泡で汚れを落とす、洗浄力に優れ、素肌も美しくしてくれるシャワーヘッド。2種類の泡を生み出せる構造で、マイクロバブルが毛穴汚れを浮かせて落とし、さらに小さなウルトラファインバブルが毛穴の奥に入り込んだ汚れを除去する。毛穴に詰まった汚れや皮脂をすっきり洗い流したい人におすすめ。

水流は複数のモードを搭載し、使用シーンや洗いたい部位に応じて切り替えられる。一気にシャワーを浴びられるストレート、密度の高い水流が出るピュアストレート、きめ細かい霧状の水が出るミスト、水圧が高いポイントジェットの4種類が使用可能。

ストレートの水流を出した状態でシャワーヘッドを浴槽に入れれば、リラックスしながらバスタイムを楽しめるシルキーバスに。取り替えるだけで水の使用量を最大49%(※)カットできるのも魅力。毛穴汚れをきれいに洗浄し、毎日のシャワーや入浴でスキンケアがかなう。

※ミスト使用時

洗顔後はすぐに保湿する

保湿ケアは、クレンジングや洗顔と同じくらい重要。せっかくきれいに汚れを落としても、その後の保湿を怠ると皮脂の過剰分泌につながる。洗顔後の肌は毛穴が開いている状態なので、あまり時間を空けずに保湿ケアを行い、毛穴の状態を整えよう。

化粧水や美容液で肌にうるおいを与えたあと、乳液やクリームを使ってうるおいを閉じ込めるのが基本。肌がベタつきやすい人は、さっぱりした使用感でも高保湿が見込めるアイテムを使い、肌の水分と油分のバランスを整えて。脂性肌や混合肌には、肌を引き締める効果が期待できる収れん化粧水を取り入れるのもひとつの手。

バランスのとれた食事や、規則正しい生活を心がける

毛穴の開き対策では、身体の内側からのケアも意識したい。規則正しい生活を心がけ、肌の状態を整えよう。

ファストフートやスナック菓子など、油脂が多い食べ物を食べすぎると、皮脂の過剰分泌の原因になりやすい。ビタミンやミネラルを含む、栄養バランスのとれた食事を心がけ、肌を健やかに保って。また、十分な睡眠時間を確保したり、趣味や運動でストレスを発散させたりすることも大切。

紫外線対策をする

紫外線による外的ダメージを防ぐために、日頃から日焼け対策を行おう。外出前には、日焼け止めやUVカット機能付きの化粧下地を忘れずに使って。ちょっとした外出ならSPF10/PA++、軽いレジャーならSPF30/PA+++程度など、シーンに合わせて適切なSPF・PA値のものを選ぶとよい。

日焼け止めの効果をキープするためにも、長時間外出する場合は3~4時間おきに塗り直すことを忘れずに。日傘をさす、帽子やサングラスを着用するなどの対策も効果的。

表情筋のエクササイズを取り入れる

肌のたるみによる毛穴目立ちには、表情筋を鍛えるエクササイズもおすすめ。肌のハリをアップさせて、毛穴を目立ちにくくさせる効果が期待できる。

顔の筋肉の動きを意識しながら、「あ、い、う、え、お」と発音したり、「リ、フ、ト、ア、ッ、プ」と発音したりしてみよう。それぞれの表情を、5秒ほどキープしながら行うとよい。

また、頬をふくらませたりへこませたり、広角をしっかり上げて笑顔の表情を作るのも効果的。朝晩のスキンケア後に取り入れて、ハリのある肌をめざして。

4.毛穴が気になるときに注意すべき、お手入れのポイントは?

毛穴をケアしようとして誤ったお手入れを行うと、余計に毛穴を目立たせてしまうことも。ここでは、毛穴のお手入れで注意したいセルフケアのポイントをご紹介。

必要以上の頻度で洗顔しない

毛穴が気になるからといって何度も洗顔していると、肌の乾燥を招くことも。洗顔は朝と夜の2回程度にとどめ、適度に汗や皮脂汚れを落とそう。

また、汚れをしっかり落とそうとしてゴシゴシ擦るのも避けたい。摩擦ダメージによって肌のキメが乱れ、より毛穴が目立ちやすくなる恐れがある。

熱いお湯や冷たすぎる水で洗顔しない

熱いお湯で顔を洗うと、肌の皮脂を必要以上に落としてしまい乾燥させる原因に。結果として皮脂の過剰分泌を招きやすいため、32~36℃程度のぬるま湯で洗って。

逆に冷たい水で洗った場合は、毛穴がうまく開かず汚れを落としきれないことがある。

毛穴パックやスクラブは適切な頻度を守って使う

角質を取り除くと謳う剥がすタイプの毛穴パックは、過度に使うと逆効果になる可能性がある。商品の説明書きに記載されている頻度を守って使おう。

スクラブ成分を含む洗顔も、毛穴の開きが気になるときにはあまりおすすめできない。スクラブの粒が毛穴に入り込むことで汚れをしっかり掻き出せるように思われがちだが、頻繁に使うと肌を傷つけてしまうことも。スペシャルケアとして取り入れるなら、塗るタイプのクレイパックなどを週1~2回行うのが好ましい。

角栓を無理に押し出さない

角栓を引っ張ったり押し出したりすると、毛穴の周辺に負担がかかり、トラブルを引き起こすことがある。一時的にはスッキリ感が得られても、より角栓が詰まりやすくなり毛穴目立ちを悪化させてしまうため、無理に取り除かないよう注意して。物理的に取り除いても角栓はまたすぐにできるので、違うアプローチでケアしよう。

シャワーの強い水圧を肌に当てない

洗顔時に水圧の強いシャワーですすぐと、デリケートな顔の肌に刺激となりやすい。皮脂の分泌や、水分をキープする力に影響を及ぼすことも。毛穴汚れを落としたいからといって水圧をかけすぎず、基本的にはぬるま湯を手ですくい、やさしく洗い流して。

中には、顔などのデリケートな部分にも当てやすい穏やかな水圧のモードを備えたシャワーヘッドもあるので、気になる人はチェックしてみよう。

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水流は複数のモードを搭載し、使用シーンや洗いたい部位に応じて切り替えられる。一気にシャワーを浴びられるストレート、密度の高い水流が出るピュアストレート、きめ細かい霧状の水が出るミスト、水圧が高いポイントジェットの4種類が使用可能。

ストレートの水流を出した状態でシャワーヘッドを浴槽に入れれば、リラックスしながらバスタイムを楽しめるシルキーバスに。取り替えるだけで水の使用量を最大49%(※)カットできるのも魅力。毛穴汚れをきれいに洗浄し、毎日のシャワーや入浴でスキンケアがかなう。

※ミスト使用時

5.セルフケアで悩みを解消できないときは、美容皮膚科の受診も検討して

一度開いてしまった毛穴は、セルフケアでの改善がなかなか難しい。なかなか毛穴の悩みを解消できないときは、美容皮膚科で専門的なケアを受けることも検討して。

どのような治療が合うかは、毛穴の状態や原因によって異なる。まずはカウンセリングなどで医師に相談してみよう。

6.開き毛穴のスキンケアについてよくある質問

Q.毛穴が開いているときにメイクをしてもいい?

A.肌荒れを起こしていない状態であれば、毛穴が気になるときでもメイクは可能です。化粧下地やファンデーションの塗り方を工夫することで、毛穴が目立ちにくい仕上がりをめざせます。ただし、しっかりオフしないと毛穴に汚れが溜まりやすくなるので、メイクをした日は入念にクレンジングをしましょう。

Q.季節によって適した毛穴ケア方法は変わる?

A.夏は、皮膚の温度を下げるために汗と皮脂の分泌量が増え、毛穴が開きやすい傾向があります。バリア機能が低下した肌はとくに皮脂が過剰分泌されやすくなるため、しっかり汚れを落としたうえで保湿することが大切です。冬も乾燥により肌の水分キープ力が低下し、ハリのなさから毛穴が目立ちやすくなるので、丁寧に保湿しましょう。

基本的には季節によって変えるのではなく、自分の毛穴や肌の状態を見ながら適したケアを取り入れてください。

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※記事は2024年7月26日(金)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります

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