人気のビタミンC誘導体パックおすすめ4選。選び方や注意点も解説
さまざまな美容効果が期待できる、ビタミンC誘導体。スキンケアに取り入れて、肌を整えたいと考える人も多いのでは? そこで今回は、ビタミンC誘導体を配合したスキンケア製品の中でも、集中ケアに効果的なパックをピックアップ。人気のおすすめアイテム4選のほか、東京医薬看護専門学校の小谷純さんに聞いた選び方や注意点も解説するので、ぜひ参考にしてみて。
更新日:2024/10/23
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今回お話を聞いたのは・・・
東京医薬看護専門学校 スキンケアアドバイザー科 担任 小谷純
化粧品の処方開発、製造、企画を学ぶ専門学校卒業後、外資系スキンケアブランドの美容部員として6年間勤務。現在は東京医薬看護専門学校 スキンケアアドバイザー科 専任教員として、1人ひとりにあったスキンケア方法・化粧品選びなどの正しいアドバイスや提案を行うスキンケアのスペシャリストを養成している。
1.ビタミンC誘導体とは?
「ビタミンC」と「ビタミンC誘導体」の違い
ビタミンC誘導体は、ビタミンC分子の一部を変化させ、安定性を高めたもの。純粋なビタミンCに比べて劣化しにくく、浸透性に優れているため、スキンケアアイテムに多く用いられる。肌に存在する酵素によってビタミンCに変換され、効果を発揮するのが特徴。
両者とも異なる性質を持つので、どちらのほうがいいとは言い切れない。それぞれの特徴を理解したうえで、求めるポイントに合うものを選ぶのがおすすめ。
ビタミンC誘導体に期待できる美容効果
ビタミンC誘導体には、コラーゲンの生成をサポートし、肌にハリを与える作用がある。年齢を重ねたことによる肌トラブルや、乾燥が気になる人におすすめ。
有効成分として配合された医薬部外品の場合は、シミ、そばかすの予防効果が期待できる。また、皮脂のバランスを整える働きを持つので、ニキビを防ぎたいときにも効果的。
ビタミンC誘導体の種類
ビタミンC誘導体は、大きく分けて3つのタイプに分けられる。それぞれに特性や効果が異なるので、あらかじめ認識しておこう。
水溶性ビタミンC誘導体
水溶性ビタミンC誘導体は、水に溶けやすい特性を持ち、化粧水や美容液といった液体タイプの製品に多く使われる。角質層への浸透性が高く、効果を発揮しやすい。成分名では、「アスコルビルリン酸Na(APS)」や「リン酸アスコルビルMg(APM)」などが挙げられる。
皮脂のバランスを整える働きを持つため、脂性肌や混合肌にもおすすめ。性質上、肌質によってはピリッとした刺激を感じることがあるので、初めて使用する前にはパッチテストを行って。
脂溶性ビタミンC誘導体
油に溶けやすい脂溶性ビタミンC誘導体は、肌に長く留まる特性があり、持続的な効果が期待できる。肌なじみがよく刺激が少ないため、多くの人にとって使いやすい。
さまざまな肌タイプで使えるが、特に乾燥肌や敏感肌におすすめ。成分名では、「テトラへキシルデカン酸アスコルビル(VCIP)」や「パルムチン酸アスコルビル」と表示される。
両親媒性ビタミンC誘導体
両親媒性ビタミンC誘導体は、水と油の両方に溶ける性質を持っていて、バランスのよいケアが期待できる。代表的な成分例は、「パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na(APPS)」など。
角層の奥までしっかり浸透し、高い保湿効果を発揮するのが特徴。乾燥肌や、トラブルが多い肌の人におすすめ。ただし配合量に制限があるため、高濃度での使用は難しい。
2.ビタミンC誘導体パックの選び方
ビタミンC誘導体パックを選ぶときに注目したい、2つのポイントを紹介。自分にぴったりなアイテムを見つけるための参考にして。
パックのタイプは使いやすさやライフスタイルに合わせて選ぶ
同じパックと呼ばれるアイテムにも、さまざまなタイプがある。自分のライフスタイルや好みを考慮し、使いやすいものを選ぼう。
シートタイプ
シートパックは、顔にそのまま貼りつけてはがすだけの手軽さが魅力。忙しくてスキンケアに時間をかけられない人でも使いやすい。
塗って洗い流すタイプ
塗った後に洗い流すタイプのパックは、肌のケアをしっかりしたいときにおすすめ。肌に密着しやすく、高いスキンケア効果を実感できる。使用後は肌をやさしく洗い流し、保湿することを忘れずに。
塗ってはがすタイプ
塗ってはがすタイプは、クリームやジェルを肌に塗り、固まってからはがすもの。肌の表面の古い角質や汚れを取り除くのに役立つ。ただし、使いすぎると肌に負担をかける恐れがあるので、使用頻度には注意が必要。
塗って洗い流さないタイプ(スリーピングパック)
スリーピングパックは、夜のスキンケアにおすすめなアイテム。寝ている間に肌の潤いを保ち、翌朝の肌の調子を整える助けとなる。特別な日の前夜など、じっくり肌をケアしたいときに使ってみて。
ケアしたい肌悩みをふまえ、ビタミンC誘導体以外の美容成分にも注目
自分の肌悩みへ効果的にアプローチするには、ビタミンC誘導体以外の成分も重要。たとえば乾燥が気になるなら、「ヒアルロン酸」「コラーゲン」などの保湿成分を豊富に含むか確認して。年齢肌(※1)対策には、肌にハリを与える働きがある「ナイアシンアミド」「レチノール」などがおすすめ。
※1 年齢に応じた肌
3.人気のビタミンC誘導体パック4選
グライド・エンタープライズ
ルルルン『ハイドラ V マスク』
7枚入り 770円
たっぷりの美容成分で、肌悩みに全方位からアプローチ
整肌成分「浸透型ビタミンC誘導体(※3)」「持続型ビタミンC誘導体(※4)」などをはじめとする、ビタミン成分を多彩に配合。
乾燥による毛穴、肌荒れ、ハリ不足、くすみといった肌悩みにアプローチ。肌荒れ防止成分も含まれているので、健やかな肌をめざせる。
HIFUからインスピレーションを受けて開発されたシートを採用。エッセンスや美容成分をたっぷり含んだシートで、潤いに満ちた若々しい印象の肌を手に入れよう。
※3 ミリスチル3-グリセリルアスコルビン酸、浸透とは角質層まで
※4 アスコルビルグルコシド
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エーキューブアソシエーション
ナチュボーテ フェイシャルエッセンスマスクシート
28ml(1枚) 220円
竹炭入りの黒シートが、毛穴汚れを吸着
ヒアルロン酸(保湿)、コエンザイムQ10(整肌)など、10種類から肌質や悩み、理想の祖上がりに合わせて選べるシートマスクセット。それぞれ個包装されているため持ち歩きやすく、旅行や出張にも活躍する。
なかでも黄色いパッケージの「ビタミン」には、肌引き締め成分「ビタミンC誘導体」を配合し、荒れにくい健やかな肌へ。ほかにも肌荒れ防止成分「ツボクサエキス(センテラアジアチカ)」などの多彩な美容成分を配合し、肌の水分保持力を助ける。
竹炭入りの黒シートを採用し、毛穴汚れや不要な角質を吸着。厚みのあるシートには美容液がたっぷり含まれており、額から顎までくまなく覆える。
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アンレーベル
先行導入シートマスク
3枚入り 990円
超高圧技術を用いたシートマスク。潤いのあるなめらか肌へ
潤いを与えてなめらかな肌に導くシートマスク。水深1万メートルの圧力に相当する、100MPaの超高圧技術を用いて開発された。
超高圧処理された「ビタミンC誘導体(※2)」を配合。角質層の隅々まで浸透し、ハリとツヤを与えて毛穴が目立ちにくい肌をめざす。
洗顔後、シートマスクを顔全体に密着させるだけで潤いを補給。特に乾燥が気になるときは、手のひらで温めると効果的。
※2 テトラヘキシルデカン酸アスコルビル(保湿)
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ロート製薬
メラノCC 集中対策マスク
280ml(28枚) 990(Amazon)円
紫外線を浴びてしまった肌に、潤いをしっかり補給
「ビタミンC」「ビタミンE誘導体」を潤い成分として配合。美容液が角質層までぐんぐん浸透し、肌に潤いを与える。
さらに、「グレープフルーツ果実エキス」「レモン果実エキス」も潤い成分としてプラス。紫外線を浴びてしまった肌をケアしたいときにも役立つ。
美容液をたっぷり含んだ植物由来のシートが、肌にピタッと密着して保湿。柑橘系の爽やかな香りで、心までリフレッシュできる。
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4.パックを使う際の注意点
シートタイプは長時間パックしない
シートタイプのフェイスパックは手軽に使えるアイテムだが、長時間の使用は避けたほうがよい。必要以上長く肌に留めてしまうと、逆に肌の水分が奪われることもある。アイテムごとの使用時間を守り、超えないように注意して。
入浴しながらのシートパックは避ける
入浴中にシートパックを使うと、汗をかいてパックの成分が肌に浸透しにくくなる恐れがある。また、シャワーや浴槽のお湯が顔にかかり、洗い流してしまうことも。シートパックは、お風呂上がりの肌が落ち着いたタイミングで使うのがおすすめ。
敏感肌の人はパッチテストを行う
敏感肌の人は新しいスキンケア製品を使用する前に、パッチテストを行うのがおすすめ。肌の目立たない部分に少量を塗り、時間を置いて反応がないか確認しよう。肌に異常が見られた場合は、すぐに使用を注意して。
5.ビタミンC誘導体パックに関するQ&A
敏感肌でも毎日パックしていい?
肌が敏感になっているときは、水分でさえ肌への刺激になることがあります。パックの種類や使い方によっては肌に負担となることもあるので、パックの使用を控えるのが無難です。また、ピリッとした刺激を感じた場合も、使用間隔を空けましょう。
ビタミンC誘導体パックで毛穴ケアはできる?
ビタミンC誘導体には皮脂のバランスを整える作用があるので、毛穴が目立ちやすい人にもおすすめです。パックによって水分を補給しながら、肌を引き締めて清潔に保てます。ただし、乾燥肌の人はパック後に乾燥してしまうこともあるので、乳液やクリームでしっかり蓋をしましょう。
美白(※4)ケアで気をつけるポイントは?
スキンケアでは、肌を擦らないことを徹底しよう。強く擦ると、肌の防御機能を担うメラニン色素が反応しやすい。拭き取りクレンジングを洗い流すタイプに変えるなど、洗顔から仕上げのパックまで、肌への摩擦を避けるよう意識して。
※4 メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ