髪の毛のハリ、コシとは?シャンプーやトリートメントで変わる?なくなる原因や対策を解説
年々増していく、髪の毛のハリ、コシにまつわる悩み。髪の毛のハリ、コシがほしいと思っているなら、原因を知って賢く対策することが大切。意外と日頃の習慣や、ケア法に見落としてるポイントがあるかも。今回は、人気美容師の大川宏美さん監修のもと、原因から対策、さらにボリュームアップにおすすめのシャンプーまで詳しく解説。髪の毛のハリ、コシをケアするための参考にしてみよう。
更新日:2024/09/26
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今回お話を聞いたのは・・・
Hair Make CULMINE 美容師 大川 宏美さん
髪の“美しさ”を第一に考えたヘアデザインと、高いシャンプー技術、スパのようなリラックス空間で人気の、東京銀座の美容室「Hair Make CULMINE(ヘアー メイク クルミネ)」。
そんな同サロンの代表であり、トップスタイリスト。ヘアケアのアドバイスはもちろん、1人ひとりに合わせた、自宅でのお手入れがラクで再現性の高いスタイル得意とする。
また、ヘアケアマイスターの資格や、「エステシモ」認定のスパニストの資格も所有しており、スタイリスト歴も28年のまさに「髪のプロ」として活躍している。
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1.そもそも髪のハリ、コシとは?意味と定義
「髪の毛のハリ、コシ」とはよく聞くものの、実は意味がよくわかっていないという人もいるのでは?おさらいも兼ねて、はじめにその意味をあらためて確認しておこう。
「ハリ」とは、毛髪を引っ張ったときに細くなりながら伸びた後、切れずに耐えられる「強度」のこと。「コシ」とは、髪の毛に力を加えたときに長さや体積が変化し、力を除くと元に戻る「弾性」のことを指す。
それぞれの意味は異なるが、いずれも健康的な髪の毛を保つために欠かせない。どちらかが欠けてしまうと、髪のツヤやボリュームも減少してしまう。
髪をスタイリングした後、生え際から細かい毛が出ててくるようならハリやコシが低下している可能性あり。また、抜けた髪を引っ張ってすぐに切れてしまう場合は、ハリがなくなり始めているサイン。コシを確認するには、髪をくるんと丸めてから元に戻してみて。すぐに戻るようならコシがあり、戻るまで時間がかかるようならコシが減っていると考えることができる。
2.髪のハリ、コシがなくなる原因
髪の毛のハリとコシがなくなる原因は多岐にわたる。代表的な原因を解説するので、自分がどれに当てはまるかチェックしてみて。
2-1.髪の内部脂質が減ることによる、髪の空洞化
髪は海苔巻きのような構造をしており、外側の海苔に当たる部分が「キューティクル」、具に当たる部分(芯)が「メデュラ」、ごはんに当たる部分が「コルテックス」と呼ばれている。
健康な髪の内部(=コルテックス)には脂質や水分がしっかり詰まっており、「髪密度」が高い状態。髪の内部脂質・水分はドライヤーの熱や紫外線、ヘアカラーなどの外的要因で失われていくが、加齢とともにもともと脂質・水分が少ない状態で生えてくることが増えると言われている。髪内部の脂質と水分が減ると髪が空洞化し、ハリ、コシを感じにくい髪へと変化してしまう。
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※年齢に応じたお手入れ
2-2.ホルモンバランスの変化
女性の場合、妊娠や出産、更年期などにホルモンバランスが乱れ、髪の成長を促す女性ホルモンの一種・エストロゲンの分泌量が減り、髪の毛のハリ、コシの低下が顕著になることも多い。
男性は、女性のようにホルモンバランスが大きく乱れるライフイベントはないものの、ホルモンバランスの乱れ自体は女性よりも早く現れる傾向がある。ホルモンバランスが乱れれば髪の毛のハリ、コシ低下につながるため、30代などの早いうちから対策をしておくとよい。
2-3.生活習慣の乱れによる血行不良
運動不足やバランスの偏った食事、質の悪い睡眠といった生活習慣の乱れは、血行を悪くする原因に。頭皮に栄養が届きにくくなって硬くなり、健康的な髪の毛の成長を妨げてしまう。
またタバコに含まれるニコチンや、ストレスも血行の収縮につながる。さらに、アルコールの分解には髪の毛の主成分となるケラチンの材料になるアミノ酸が大量に消費されるので、過度な飲酒にも注意が必要。心当たりが多いほど、その影響を疑ってみよう。
2-4.外部からのダメージ
紫外線やヘアカラー、ブリーチ、パーマ、ドライヤーやヘアアイロンの熱、摩擦などの物理的なダメージも、髪の毛のハリ、コシを低下させる一因。外的ダメージによって髪の毛のもっとも外側にあるキューティクルが傷つくと、毛髪内部の栄養が流出して傷んでしまう。濡れた髪のキューティクルは非常にはがれやすいため、髪が濡れたままブラシやくしでとかすことも大きなダメージにつながる。
2-5.不適切なヘアケア
髪の毛や頭皮に合ったシャンプー・トリートメントを使っていない、必要以上にゴシゴシと洗っているなど、ヘアケアのアイテムや方法が不適切な可能性もゼロではない。何年も同じシャンプーやトリートメントを使っていたり、何も考えずに洗っていたりしたら、今一度見直すタイミングかも。
また、お風呂上がりのタオルドライが不十分だったり、すぐにドライヤーで乾かさずに濡れた状態で放置したり、長時間ドライヤーを当てたりと、アウトバスのケア方法にも落とし穴が。ロングヘアの人がやりがちな、髪が濡れたままの状態でのブラッシングやコーミングにも要注意。思い当たる節がないか、日々の習慣を振り返ってみて。
3.【対策】髪の毛にハリ、コシを与えるケア方法
前述の原因を踏まえ、ハリ、コシのある髪の毛をめざすために取り入れたい対策を見ていこう。
3-1.生活習慣を整える
髪の毛のハリ、コシ不足につながる血行不良やホルモンバランスの乱れを正すためには、身体の内側からアプローチする必要がある。
食事は栄養バランスに気を付けつつ、髪の毛をつくる元になるタンパク質、髪の毛の成長を助ける亜鉛やビタミンB群などを積極的に補うのがおすすめ。また運動は、血行をよくするだけでなくストレス解消の効果も期待できる。苦手な人もストレッチから始めたり、なるべく階段を使うようにしたりと、できることから始めてみよう。
寝ている間には成長ホルモンが分泌されるので、睡眠も大切に。単に長時間取ればいいというわけでなく、起きたときに熟睡感のある「質のよい睡眠」が理想。スマホの使い方や寝る前数時間の過ごし方を見直し、快適な睡眠環境を整えて。
そしてストレスをためすぎないようにすること、ためてしまっても自分なりの解消法を持っておくことが大切。お酒やたばこはほどほどにして、心も身体も健康的な状態をめざそう。
3-2.紫外線対策を行う
紫外線は、髪の毛のキューティクルや頭皮にダメージを与える。紫外線は365日地上に降り注いでいるので、晴れた日や春夏に限らず毎日の対策が必要。日傘や帽子、UVカットスプレーなどをうまく活用して。
3-3.白髪染めやカラーやパーマはなるべく美容院で行う
髪のハリやコシと同時に白髪が気になっている場合、月に1回などの高頻度で染めることも多いはず。ハリやコシの低下を防ぐためには必要以上に染めないことが大切だが、市販品でのセルフカラーでは根元だけをきれいに染めるのはなかなか難しい。髪に余計なダメージを与えずに染めるためには、できる限り美容院に任せるのが望ましい。
また、髪のためにはカラー後アルカリ性に傾いた頭皮を弱酸性に戻すことが大切。美容院ではヘッドスパなどで対応できるが、これも自宅では難しい。髪と頭皮のことを考え、常にセルフカラーをしている人は美容院でのメンテナンスも視野に入れて。ホームケアのコツなども教えてもらえて一石二鳥。
3-4.シャンプーやトリートメントの選び方を見直す
トリートメントばかりに気が向きがちだが、同時にシャンプーも見直すことが大切。
洗浄成分が強すぎると頭皮と髪が乾燥してしまうため、シャンプーはアミノ酸系がおすすめ。ハリとコシ対策のためには、シャンプー・トリートメントともにケラチンタンパクが配合されているものが望ましい。またエイジングケア※や保湿のためには、ビタミンB6が含まれているものも適している。※年齢に応じたお手入れ
【女性向け】ボリュームアップにおすすめのシャンプー
シャンプーの基本の選び方はこちらをチェック
髪の広がりが気になるならこちらもチェック
3-5.アイテムの使い方やケア方法をアップデート
シャンプーとトリートメントを選びなおしたら、使い方や前後のケア方法も見直そう。
シャンプーの前にはまずコーミング(もしくはブラッシング)をして髪の毛の絡まりをほどき、38度程度のぬるま湯でしっかり予洗いを。シャンプーはいきなり頭にのせず、手のひらで軽く泡立てから頭皮にのせて指の腹で揉みこむように洗おう。念入りにすすぎ、コンディショナーやトリートメントを頭皮につかないように髪の毛になじませ、同じようにしっかりすすいだら終了。
髪を濡れた状態で放置するほどキューティクルが傷み、雑菌が繁殖してにおいの原因にもなる。お風呂から上がったら早めに乾かすことを意識しよう。髪の毛をタオルでやさしく挟み込み、しっかりと水気を抑える。タオルドライ後は流さないトリートメントやヘアオイルをつけ、髪の根元から頭皮、中間、毛先の順でドライヤーを当てて乾かそう。髪の毛を軽く引っ張るようにテンションをかけて乾かすとツヤが出やすく、ハネや広がりを抑えられる。最後には上から下に向かってドライヤーを当てると、キューティクルの目がそろってきれいな上がりに。
ただし、濡れた髪をコームやブラシでとかしてしまうとキューティクルがはがれ、ハリやコシの低下につながってしまうので控えて。ドライヤー前から乾かしている最中にかけては手櫛で絡まりをほどく程度にとどめ、コーミングやブラッシングは完全に乾いてからにしよう。
3-6.頭皮ケアを取り入れる
頭皮をマッサージすることで血行を促したり、顔の肌と同じように保湿を心がけたりと、髪の毛を育てる土壌になる頭皮のケアにも力を入れよう。
抜け毛予防もしたいなら育毛剤でもいいが、はじめは頭皮用美容液でも十分。お風呂上がりなどの清潔な頭皮に塗布し、ついでにマッサージを行うようにすれば習慣化もしやすい。
4.【編集部おすすめ】人気のボリュームアップシャンプー8選
※紹介するアイテムは編集部がセレクトしたものです。監修者が効果・効能などを保障、推奨するものではありません。
花王
セグレタ シャンプー うねる髪もまとまる
430mL 728(Amazon)円
年齢を重ねた大人の髪をケアし、笑顔になれる時間を
髪の内部脂質は、年齢やダメージとともに失われがち。そんな潤いが失われて空洞状態になってしまった髪に「セラミドS(※)」が浸透・補修して、内部脂質の働きを補う。
うねる髪を表面と内部からダブルケアすることで、するんとなめらかにまとまる。さらに髪と地肌の美容液成分として、6種のエキス(ローズヒップ、ザクロ、バラ、ローヤルゼリー、ダイズ、ユーカリ)、リンゴ酸を配合。(つや付与・保湿)
香りはハーバルブーケで、瑞々しく香る柚子花やハーバルリーフ、シダーウッドの香りなど、おだやかな気分に満たされる、上質な香りをブレンド。
※ビスメトキシプロピルアミドイソドコサン(補修)
販売名:セグレタシャンプーUa
マテリアルアームズ
マテリノート エイジングケア プライムシャンプー
300ml 3292円
やさしく洗い上げて髪の根元からボリューム感アップ
地肌環境を整えながら、頭皮を健やかな状態に導くエイジングケア※シャンプー。髪がゴワついてまとまらなかったり、髪が細くなってきて分け目が目立ってきたりといった、髪トラブルで悩むの人は必見。根元からふんわりと立ち上がるような、ボリューム感のある髪をめざせる。
肌にやさしい弱酸性のアミノ酸系洗浄成分を配合。泡立ちがよいため、おだやかながらもさっぱりとした洗い心地を楽しめる。
キューティクル保護成分も配合し、すでに生えている髪のバリア機能をサポート。立ち上がりをよくし、ボリューム感あふれる髪をかなえる。髪と地肌をエイジングケア※して、鏡を見るたびに自信を持てる自分をめざそう。
※エイジングケアとは、年齢に応じたケアのこと
I-ne
ボタニスト ボタニカルシャンプーバウンシーボリューム
490ml 1540円
厳選された植物由来成分が、髪全体をしなやかに洗い上げる
ボタニカルの恵みをたっぷり詰め込み、ハリ、コシのある仕上がりをかなえるシャンプー。潤い感のある指通りのよい髪やボリューム感のある髪にしたい人や、猫っ毛、ペタリ髪の人にうってつけ。
毎日使うことを考え、シリコン、合成着色料、サルフェート、パラベンはフリー。洗浄成分はアミノ酸系で、やさしくしなやかに洗い上げる。地肌に潤いをプラスできるのも嬉しい。
洗い心地はさっぱりとした印象。泡はもっちりとしていて、頭全体をやさしく包み込む。同シリーズのトリートメントと組み合わせて使えば、より魅力を実感しやすい。
花王
セグレタ 1本で仕上がるシャンプー
360ml 790(Amazon)円
髪のケアはこれ1本!手軽にオールインワンケア
シャンプー、リンス、トリートメントの役割を果たし、これ1本で髪をトータルケア。シャンプーをしてドライヤーをするだけで、トップがふっくらと仕上がる。立ち上げキープ成分が含まれているため、日中もふっくら感が持続。
まとまり仕上げ成分により、毛先がするっとまとまる。ツヤ付与、保湿の美容液成分も配合し、華やかなツヤ髪をキープ。短めの髪でもまとまりやすく、手軽にボリューム感アップをかなえる。
使用後の特別なケアも必要なく、シャンプー後はドライヤーと手櫛だけのお手軽ケア。1本あたりの価格も買い求めやすく、忙しい毎日でもヘアケアを諦めたくない人におすすめ。
ルーティー
シャンプー&トリートメント モイスト
500ml×2本 9350(Amazon)円
細く柔らかい髪でもボリューム感をアップできる
天然由来のアミノ酸成分を配合し、使うほどにヘアケアができるシャンプー。指通りなめらかなふんわりとした髪をめざせるスムースタイプと、髪のうねりを抑えてまとまりやすくするモイストタイプの2種類を展開。なりたい髪に合わせて選べるため、自分にぴったりのものを見つけやすい。
髪内部に水分を閉じ込めつつ、保湿成分「ゴールデンホホバオイル」によりツヤを育む仕組み。シャンプーの濃密泡が不要な汚れを落とし、トリートメントの美容成分がキューティクルを整える。仕上がりだけでなく使い心地にもこだわり、ラウリル流酸Na、パレス流酸Naを始めとする12種類の成分※は不使用。
細く柔らかい髪にもハリ、コシをプラスし、ボリューム感あふれるふんわり髪に。敏感肌の人でも使いやすく、クセの少ないフローラルムスクの香りが毎日のお風呂時間を華やかに彩る。
※ラウリル流酸Na、ラウレス流酸Na、パレス流酸Na、ラウレス-3酢酸Na、DEA、MEA、パラベン、カリ石ケン素地、オレフィン(C14-16)スルホン酸、サルフェート、紫外線吸収材、合成着色料
花王
サクセス シャンプー ボリュームアップタイプ
350ml 973(Amazon)円
夕方のペタンコ髪を解消!ボリューム感が長く続く
汚れを落とすシャンプーの役割に、毛量感を目立たせるボリュームアップ処方をプラス。髪1本1本が根元から立ち上がり、夕方までボリューム感をキープさせる。耐湿型のボリュームアップ成分を採用し、汗や湿気の多い日にも心強い。
洗浄力に優れていて、ペタンコ髪の原因となる頭皮あぶらをすっきりオフ。そのあとに髪同士を束ねて、根元からしっかりと立ち上がらせる。コーティングによるスタイリング効果も期待でき、温度、湿度の変化によるペタンコ髪を防げる。
別途リンスを用意する必要がなく、面倒な手間を減らせるのが嬉しい。買い求めやすい価格なので気軽に試して、1日を通して自信を持てるボリューム感をめざそう。
マテリアルアームズ
ケラチン補修 アミノミックスPPTプロ
300ml 5280円
コーティングで誤魔化さずに美しい髪をめざす
どうしようもなく傷んでしまった髪や、枝毛、切れ毛の増加などで困っている人は、サロンの技術を取り入れて開発されたこちらの商品をチェックして。サロンクオリティのヘアケアを自宅で手軽に実践でき、過度なコーティングで誤魔化さずに美しい髪をめざせ、る。
ダメージケアをかなえる秘密は、配合されている毛髪補修成分「加水分解ケラチン」。髪の毛と同じケラチン成分が内部組織に染み渡り、毛髪内部のケラチン密度をアップさせる。
ノンオイル処方で、サラサラでベタつきにくい快適な使い心地。ヒートプロテイン機能でドライヤーの熱によるダメージを低減しつつ、より自然な光沢を生み出す。ヘアカラーやパーマが長持ちしやすくなるので、お気に入りの髪型を長く楽しめる。
ハル
kurokami スカルプ
400ml 4070円
天然由来成分100%。リンス不要のお手軽ケア
キレイな髪を育むためには、土台となる頭皮が大切であることに着目。付着した汚れを取り除くのはもちろん美容成分を与えて頭皮環境を整え、毎日使い続けることで自然でいきいきとした髪へと導く。
「ソープナッツエキス(サピンヅストリホリアツス果実エキス)」が古い角質をやわらげ、「ココイルグルタミン酸TEA」といったヤシ由来の洗浄成分が、毛穴の奥の汚れまですっきりと洗い流す。「グルタミン酸Na」などのアミノ酸を配合して潤いをプラスし、頭皮を保湿しながら健やかな状態へと導く処方。頭皮と毛髪のダブルケアが1本でできる。
コンディショニング成分が含まれており、リンスやコンディショナーは不要。泡立ちがよく、ふんわりやさしく洗い上げられる。独自ブレンドの柑橘系アロマが浴室に広がり、ちょっと贅沢なバスタイムを演出する。
5.髪の毛のハリ、コシにまつわるQ&A
最後に、髪の毛のハリ、コシにまつわる疑問に回答。気になっていたことがあったら参考にしてみて。
髪の毛にハリ、コシがないので、スタイリングがうまくいかなかったり、朝つくったスタイルがすぐに崩れたりしてしまう。男女別のスタイリングのコツは?
ハリ、コシのない髪はつぶれたり割れたりしやすいですが、まずがブローの仕方を工夫しましょう。根元(毛穴)付近は下から上に向かってドライヤーをあててボリュームを出し、仕上げには上から下に向かってブローするとキューティクルがそろいツヤが出ます。
スタイリング剤の種類は、基本的に何でも構いません。髪の長さやスタイルにもよりますが、スタイリング剤は髪をキープするセット力のあるワックスなどが良いでしょう。
また、シャンプーやインバストリートメントと同様、アウトバストリートメントには、ケラチンタンパクやビタミンB6が配合されたものを選ぶのがおすすめです。朝のスタイリングがすぐに崩れてしまうという悩みも、こういった補修成分が配合されたスタイリング剤を使うことで少しずつ対策ができます。
さらに、オイルの場合はべたつきにくいテクスチャーのものがおすすめ。重いものだとボリュームが出にくくなります。短髪の男性は、ハードワックスで髪をしっかり立ち上げるとよいでしょう。
もともとハリ、コシがない髪質でも、ケア次第で変わる?
髪質は遺伝の影響が大きく、元の髪質以上の状態にするのはなかなか難しいのが現状です。ただし、しっかりケアをしていれば年齢を重ねたときの印象が変わったり、加齢によるハリやコシの低下が起きるタイミングを遅くできる可能性はあるといえます。もともとハリ、コシがない場合はそうでない髪に比べて加齢による変化が顕著に出やすいので、地道なケアを続けてみてください。
髪の毛のハリ、コシをアップさせるためのケアに、男女の違いはある?
基本的なケア方法に違いはありませんが、男性は女性よりも皮脂量が多いことを踏まえたお手入れを心がけるとよいでしょう。
とくに夏は、皮脂量が通常に比べて3倍(女性でも2倍)も増えると言われています。アミノ酸系のシャンプーをベースにしつつ、汚れをしっかり落とすために炭酸シャンプーなどでのスペシャルケアを週に1~2回取り入れるのがおすすめです。
今回お話を聞いたのは・・・
Hair Make CULMINE 美容師 大川 宏美さん
髪の“美しさ”を第一に考えたヘアデザインと、高いシャンプー技術、スパのようなリラックス空間で人気の、東京銀座の美容室「Hair Make CULMINE(ヘアー メイク クルミネ)」。
そんな同サロンの代表であり、トップスタイリスト。ヘアケアのアドバイスはもちろん、1人ひとりに合わせた、自宅でのお手入れがラクで再現性の高いスタイル得意とする。
また、ヘアケアマイスターの資格や、「エステシモ」認定のスパニストの資格も所有しており、スタイリスト歴も28年のまさに「髪のプロ」として活躍している。
大川 宏美さん Instagram
Hair Make CULMINE Instagram
Hair Make CULMINE サロン詳細