化粧品原料メーカー「一丸ファルコス」とは?編集部が取材して分かった特徴を紹介

一丸ファルコスは、天然素材を使った化粧品原料を手がけるメーカー。化粧品原料開発のパイオニアとして、自然由来の化粧品原料や健康食品原料の企画から、研究開発、薬事対応、販売までを一貫して行っている。そんな一丸ファルコスに化粧品原料の開発、製造の依頼を検討している企業も多いのでは。そこで本記事では、編集部が直接取材して分かった、一丸ファルコスの特徴や強みをご紹介。気になる方はぜひチェックしてみて。

更新日:2023/03/31

1.天然素材の研究開発に注力し、受賞経験も豊富

天然素材を使った化粧品原料を手がけるメーカーの一丸ファルコス。最先端の美容成分を植物や動物から抽出し、機能性成分などの開発に取り組んでいる。天然成分にこだわった化粧品を検討中なら、ぜひチェックして。

たとえば、メラニンの表皮への取り込みを抑制するプルーン分解物「クレアージュ」や、炎症を引き起こす酵素を抑制するヒメフウロエキス「プリンセスケア」、角質細胞一つ一つにハリを与えて肌の透明感を導くチンピエキス「マンダリンクリア」などを開発。独自の成分は、化粧品アワードの「BSB Innovation Award」や「in-cosmetics ASIA」などで、国際的な賞を数多く受賞している。

2.60年にわたって化粧品原料開発を手がけてきた、歴史ある企業

創業1919年、1960年代からプラセンタエキスを発売するなど、一丸ファルコスは美容成分にいち早く注目してきた。化粧品原料開発のパイオニアとして、60年以上も研究を続けている。

天然素材は、工業製品のように画一的に製品化できないのが難点。しかしこれまで蓄積してきたノウハウを活かし、天然素材を安定的に抽出するよう試みている。実績あるメーカーと安心してものづくりがしたい企業におすすめ。

さらに、化粧品原料の企画、研究、開発、薬事、販売をワンストップで行っているのも強み。各部門で皮膚生理学の理論を学び、それに裏付けされた原料を自社で一貫して手がけている。発注するメーカーにとっては、窓口を一本化できるのも嬉しいところ。

担当者からのコメント

原料開発の依頼だけでなく、約300種類と豊富な一般在庫品の販売も行っています。基本的には化粧品の開発や製造に関わる企業が多いですが、化粧品販売元への機能性成分情報の提供やコンセプト、企画のご相談にも対応しています。

3.独自の成分が多数。オリジナリティのある製品をめざすなら注目して

独自の有用成分を数多く展開しているのも、一丸ファルコスの魅力。まだ市場に存在しないものをめざして開発しているので、オリジナリティのある製品を作りたいメーカーとの相性がよさそう。

たとえば、ヘアケア製品に配合する「グロスフィリン」は、漆黒のヘアケア素材としてヘアサロン向けのプロ用製品を中心に根強い人気のある「ヘマチン」を主成分とした機能性原料。パーマネントやウェーブ、ブリーチ処理によるダメージ毛の改善、加齢毛のハリ回復など実効性が感じられるとして、これまで多くのヘアケア製品に配合されている。同社が30年以上前に製品化し、ヘアケア向け「ヘマチン」はほぼ1社で供給している。今なお研究は続けられ、エタノールフリーの新製品発売や、これまで難しかったコンディショナーへの配合処方の開発などを行なっている。

ほかには、皮下脂肪細胞の増殖が期待できるアルニカ花エキス「アデプルン」も。加齢により肌の皮下脂肪層がボリュームダウンしてきた人を、ぷるんとしたハリのある肌へ導く。メラニンを運ぶキネシンの働きを抑制する「シンデレラケア」などの原料も幅広く応用できそう。

担当者からのコメント

一丸ファルコスの全従業員の約25%である約30人が、開発部5部門に属している研究開発型企業です。開発部門ごとに大学と共同研究を実施しており、大学の柔軟な発想を活かして、大手メーカーに対抗できる技術開発が可能になっています。

4.製品ラインナップが豊富で、あらゆる機能の原料がそろっている

一丸ファルコスの製品ラインナップは豊富なので、幅広い商品展開をめざしているメーカーにおすすめ。植物や果実エキス、ハーブ、生薬などの植物系素材をはじめ、プラセンタやケラチンなどの動物系素材も扱っている。さらには乳酸菌、酵母エキス、クロレラなど微生物由来の原料も。

いろいろな部位や、あらゆる機能に対応した原料があるのも魅力。保湿や美白、毛穴、UV対策などの肌ケアはもちろん、ダメージヘアの補修、育毛、口腔ケアなどに適した素材もある。スキンケアに留まらず、さまざまな領域の製品を作りたいなら注目して。

そのうえ天然由来の国産着色素材も取り扱っている。見映えのために着色料を使いたいが合成素材は避けたい、と考えているメーカーにぴったり。

担当者からのコメント

天然に対する消費者ニーズの多さから、一丸ファルコスでは創業時より天然由来の成分に着目して開発を行ってきました。開発において追求しているのは、成分の有効性とストーリー性の両方が優れていることです。例えば、「アロエエキスベラ宮古島」の原料になる保水効果が高いアロエは、宮古島特有の珊瑚礁から出来た土壌のおかげで育つため、利益の一部をサンゴ礁保護活動へ還元して循環させる活動を10 年前から実施しています。

5.品質管理や知財管理などのシステムも充実

もちろん品質管理にも注力しているので、上質な原料にこだわる企業も取り入れやすい。一丸ファルコスでは、化粧品のロットごとに試験成績書を発行している。この成績書には純度、におい、比重、pHなどの検査結果が記され、質が一目瞭然。管理者が承認したロットのみが出荷される。

また、トレーサビリティの要求にも対応可能。検査結果を一括で管理するシステムを構築しているので、証明書をスピーディに発行できる。

さらに、一丸ファルコスには知財管理部門があり、製品化のための薬事申請や特許出願、商標登録、国内外での各種規制対応など、自社で迅速に対応していて、国内だけでなく越境ECも視野に入れている企業は要チェック。

6.読者の疑問を解決!一丸ファルコスに関するQ&Aを担当者が回答

ヒアリングは電話でも対応してもらえる?

お電話でのヒアリングはもちろん、対面もしくはZoom、Teamsでのご相談も可能です。遠方からでもお問い合わせください。

相談の際に用意しておくことはある?

使用したい原料やコンセプトなどの具体的なイメージがあれば、よりスムーズにご提案しやすくなります。お客様の要望を伺って一緒に形作っていくことができるので、新規で化粧品業界に参入する企業さまからのご相談も大歓迎です。

原料の販売だけで、化粧品のOEMはできない?

基本的には原料販売のみで、化粧品 OEM の対応はしておりません。各 OEM メーカー様へ、弊社原料をご指定の上、ご相談ください。OEMの依頼先や充填、梱包委託先のご紹介も承っています。

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※記事は2023年3月31日(金)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります

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