保健室ウィーク_手・足

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なかなかネイルサロンに行けなくてケアできない、手洗いのしすぎで爪や指先がカサカサ・・・。そんな理由から爪のトラブルに悩んだりしていない? 爪のケアは技術や道具などが必要で難しそうな印象があるけれど、ちょっとしたコツをつかめばセルフケアができるのだとか。この機会に、爪のケアについて見直してみて。

更新日:2020/05/19

爪トラブル

深爪、巻き爪、二枚爪、割れ爪など、爪のトラブルにはいろいろあるもの。実は、こうした爪のトラブルは爪の切り方が関係していることが多いと話すのは、ネイリストの杉本舞美さん。

「爪は表面部分の背爪(トッププレート)、その下の中間爪(ミドルプレート)、一番下の腹爪(アンダープレート)の3層構造になっています。そのため、爪を切るときの衝撃や乾燥などによって背爪や中間爪がはがれることがあり、二枚爪や割れ爪などが起こるのです」(杉本さん)
こうして爪が割れたり欠けたりすると、深爪や巻き爪にもつながるのだとか。

「爪が割れたり欠けたりしたことがきっかけで、爪をいじったりかんだりする癖が生まれ、爪がどんどん短くなって深爪になってしまいます。また、多くの方が巻き爪と思っている症状も、実は深爪によって爪のサイドが食い込んで痛んでいるケースが多いのです」(杉本さん)

ネイルケアのポイントは?

深爪はスカルプチュアなどのサロンケアや、ヤスリを使ったセルフケアで改善

深爪はスカルプチュアなどのサロンケアや、ヤスリを使ったセルフケアで改善

爪のトラブルの中でも多いのが深爪。爪は先端の白い部分の「爪先(そうせん)」とピンクの部分の「爪床(そうしょう)」に分かれていて、爪を切るときは爪先だけを切るもの。ところが爪床まで切ってしまい、爪床が本来の長さよりも短くなっている状態が深爪なのだそう。
「深爪になると、指先の手荒れやひび割れ、爪の剥離、指先や爪の変形などにつながることもあり、短い爪が指に食い込んで痛みを伴うケースも見られます」(杉本さん)

いじり癖やかみ癖による深爪の場合、サロンではアクリル素材のスカルプチュア(人工爪)やジェルネイルで美しく見せつつ保護してくれるのだそう。そもそもいじったりかんだりする癖は指先のささくれや爪のがたつきが気になることが原因なので、爪をきれいに整えてスカルプチュアやジェルネイルで保護すれば、多くの人は自然といじり癖やかみ癖がなくなるのだとか。

また、セルフケアによる深爪のお手入れも決して難しくないと、杉本さん。
「うっかりいじったりかんだりしないように、爪のがたつきを見つけたらすぐに爪用のヤスリで整えることを習慣にしてください。ヤスリはできれば携帯するといいでしょう。また、爪専用の美容液でしっかりと保湿すると割れたり欠けたりしにくくなるので、爪ががたつきにくくなり、深爪を防ぐことができます」(杉本さん)

横幅が広い「男爪」を細長く美しく見せるには?

横幅が広い「男爪」を細長く美しく見せるには?

爪に関しては「男爪」で悩んでいる人もいるかも。男爪とは縦の長さ(爪床の長さ)が短く横幅が広い爪のことで、指先が太く見えてしまうことが多い。男爪は持って生まれた爪の形であり個性のひとつなので、決して気にする必要はないのだけれど、やはりネイル映えする細長い爪に憧れてしまうかも。

「男爪の形自体を変えることは難しいのですが、ネイルデザインで細く見せることは可能です。サロンではフレンチネイルでフレンチラインの幅を細くしたり、グラデーションの幅を細くしたりしてシャープな印象に仕上げています。形はオーバル(サイドがシェイプされていて先端が丸い形)かポイント(オーバルよりもさらに先端が細くとがった形)にするといいでしょう。スカルプチュアで爪の形を整えることもおすすめです」(杉本さん)

セルフケアで男爪を整える場合は、指の長さよりも5mmほど爪を長く伸ばし、ヤスリで爪の先を細く整えるといいのだそう。爪が割れないように爪専用の美容液でしっかり保湿をしておこう。また、ベースコートや爪磨きで爪表面にツヤを与えると、清潔感のある女性らしい印象がアップするはず。

足の爪のケアには気になるニオイを抑える効果も

足の爪のケアには気になるニオイを抑える効果も

足の爪のケアについては、見た目が美しくなるのはもちろんのこと、実は足のニオイ対策にもなるのだとか。
「足のニオイの原因は、爪の中の爪垢と足の裏の角質です。サロンでは足の爪をカットしたあとに爪の内側にたまった角質を専用のツールで取り除きますが、こうしたケアで足のニオイも改善されます」(杉本さん)

では、セルフケアの場合は足の爪はどのようにお手入れをすればいいの?
「まずは爪の先端を指の長さと同じになるようにまっすぐ切ります。サイドは切り落とさずにとがった部分をヤスリでなめらかにして、爪の形を四角く仕上げましょう。サイドが皮膚に食い込みにくくなり、角質がたまりにくくなります」(杉本さん)

セルフケアとサロンケアを上手に取り入れながら、美しく健康な指先をめざしてみて。

教えてくれた人

杉本舞美さん

ネイリスト。株式会社ドゥ・ネイルズ代表。ネイルケア専門店エムズネイル、エムズネイルスクール主宰。ネイル歴16年。ネイルケアとシンプルなネイルデザイン、手がきれいに見えるネイルデザインを得意とする。2014年度インターナショナルネイルコンペティション優勝ほか、国内外のネイルコンテストにて入賞経験多数。

手・足のケアに。編集部おすすめネイルサロン6選

Nail Salon M's

体をすっぽり包み込む、ゆったりサイズのリクライニングチェアをひとり占め。手・足ともにケアプランのワンランク上のスパプランがあるため、ケアとともにリラクゼーションも体験できるのが嬉しい。

aura nails

大きな窓から明るい陽光が差し込む心地よいサロン。ジェルをする前の丁寧な前処理ケアが人気で、ジェルネイルのモチがいいと評判。仕事柄普段ネイルができない人には、ハンドケアの後にポリッシュで仕上げてくれるハンドケア付きマニキュアプランがおすすめ。セルフネイルでは得られない仕上りは満足感が高いはず。

etoile 目黒店

数々のコンテストで賞を持つJNAマスターエデュケーター星野優子主宰のJNA認定、パラジェル認定サロン。実績・経験豊富なスタッフが在籍しているため、安定感のある仕上りが評判。中でもハンドケアプランはリピーターが多数おり、ケアの実力の高さがうかがえる。

ネイルサロン Arona

目白にある路面店サロン。1人ひとりへカウンセリングを大切にし、爪の健康を第一に考えた提案をしてくれる。角質ケア付きフットプランや、施術が好みで選べるハンドケアプランががおすすめ。シンプル系からニュアンス系まで幅広いデザインを楽しめるので、お気に入りのネイルと出会える。

atelier LiL

仲良し姉妹が営む、祐天寺駅近くのビューティサロン。ウォーターケアでしっかり甘皮を処理してジェルを塗布するから、持ちアップも期待できそう。ハンドトリートメント付きのケアプランで美しい手もとを目指せる。さらにマンツーマン施術で、1人ひとりの要望に沿ったオーダーメイドのアレンジもかなえてくれる。

estLivre

丁寧なカウンセリングと細部までこだわるネイルケアに定評がある横浜のプライベートサロン。シンプルながらも約300種類のカラーバリエーションで季節ごとのネイルが楽しめる。ジェルオフ付きのハンドケアプランも用意しているので、ネイルをおやすみしたい人にもぴったり。心地よい空間で理想の指先を手に入れて。

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ILLUSTRATION/CHIKA SHIBA

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※記事は2020年5月19日(火)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります

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