カラダの悩みを ちょっとだけ 減らしませんかVol.8 ~花粉症のお悩み解決法 後編~

20代後半から増えてくる、体や肌の悩み。中には、気になってはいても周りに聞けないなんてことも。そこで、みんなが気になる悩みを調査。プロの先生に悩みの解決策を教えてもらいましょう。不安や悩みを少しでも減らせたらきっと明日は楽しくなるはず。

更新日:2017/02/22

「花粉症の悩み」解決策を医師がアドバイス

花粉症特有のつらい症状はいくつもある

1

オズモール読者の約2/3以上の方が毎年、春になると悩まされている花粉症ですが、その症状は、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、のどの痛みと多岐に渡ります。対処法としては花粉用のマスクや眼鏡をかける、布団や洗濯物は外に干さないなどの外部環境を整えることから、専門医の処方した薬を使う、花粉症にいいと言われている食材を積極的に摂る、規則正しい生活をおくるように心掛けるなど色々とありますが、症状を全く抑えるのは困難なようです。また、女性ならではの化粧崩れやマスクに口紅が付きやすいなどの美容系の悩みや、花粉症による肌の痒みや乾燥など、肌のトラブルに関する悩みも尽きないようです。
今回は、花粉症による肌のトラブルとその対処法について、医師である下島先生にお聞きしました。

花粉症による肌トラブルについて

2

下島先生:「花粉症と言えば、鼻や目の症状が多くみられますが、花粉は身体の一部だけに侵入するわけではなく全身に付着します。元々アトピー性皮膚炎などのアレルギー体質の方や敏感肌の方は、花粉による肌トラブルも起こしやすい傾向にあります。花粉が飛散する時期になると肌が痒くなったり、極度に乾燥したり、ひりひり赤味が出たりといった症状が見受けられます。特にお顔の中でも、上瞼や目回り口周りなどにそういった症状が多く見られます。この時期のスキンケアは、ともかく保湿が重要です。保湿をしっかりと行うことで、皮膚を保護する役割の角質がたっぷりと水分で満たされて肌の潤いが保たれるので、肌を外部の刺激から守ります。また肌に炎症が生じて、赤くひりひりしている状態の時には、熱感も伴いますので冷やすのが有効です。また痒みを伴っている場合にも、冷やすことで痒みが軽減します。そういった肌トラブルを生じている時には、高い美容成分を含んだものよりも、シンプルなケアアイテムで刺激を与えないようにスキンケアするのがポイントです。またアルコール成分を含んだ美容液も、炎症を起こしている肌には沁みる場合がありますので、アルコールフリーのものを使うのが賢明です。
特にお顔の中でも目の回りは症状が出やすく、目元は特に皮膚も薄いので痒みや赤味が増悪しやすい部位です。また過敏な時期はメイクの刺激で症状が増悪する場合もありますので、症状のある時には極力アイメークは避けた方が無難です。やむを得ずメイクする場合には、刺激のないアイテムを選んで使用するようにしましょう。」

敏感肌の方がお肌をきれいに保つには?

3

下島先生:「花粉が飛散する時期に肌トラブルを起こしやすい方は、肌に付着した花粉を落とすために、帰宅してすぐに洗顔を行ってください。ファンデーションを塗っている場合はクレンジング剤を用いてしっかりと洗顔して下さい。そうでない場合はぬるま湯での洗顔でもOKです。いずれにしても、まずは肌についた花粉を落とすことが肝心です。洗顔は重要ですが、この時期の肌は乾燥も伴っている場合がありますので、洗い過ぎは却って逆効果です。洗顔後は必ず十分な保湿を心がけてください。また、この時期の肌は過敏になっていますのでスクラブ入りやピーリング成分が入った洗顔料は使用を避けた方が賢明です。」

クリニックや病院で行える美肌対策について

4

下島先生:「この時期の肌は乾燥しやすく、外部からの刺激を受けやすい状態になっています。クリニックではイオン導入やエレクトロポレーションなどの保湿ケアを中心に行っています。またビタミンCの導入液は炎症を抑え、肌あれを防ぐ効果もあるのでおすすめです。」

監修医師/KUMIKO CLINIC 下島久美子先生

美容内科医・皮膚科医。大学病院で内科医として勤務を経たのち、現在は東京・日比谷で自身の美容クリニックを開業。フェイシャル系メニューを始め、メスを使わない部分痩身メニュー・点滴やサプリメントなどを取り入れたインナービューティーメニューなど独自の理論で多角的なアプローチを行なう技術に幅広い層から支持を得ている。また、診療の傍らドクターへの注入技術指導の活動も行なっている―http://kumiko.clinic

ライター/株式会社Mycell代表取締役・平野香奈絵

美容医療専門美容家。自身のスキンケアやサプリメントはすべてドクターコスメ。毎月の肌メンテは美容クリニックへなどブレない美容のこだわりからブログなどで紹介するとたちまち問い合わせが増えるほど。常に消費者目線に立った情報が支持されている。個人の活動では、国内唯一の美容医療に特化した美容家として、化粧品や健康食品等のプロデュース、監修も行なう。

ILLUSTRATION/HONGAMA

※記事は2017年2月22日(水)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります

TOP