おいしい美活習慣Vol.012 「味噌」習慣【Q&A編】
【毎週火曜日 10:00 更新】
そろそろ「なんとなく食べる」は卒業。体によくて身近な食材の、栄養素や効果的な食べ方をプロが分かりやすくレクチャーします。「OZ美活レポーター」の読者たちと学びながら、“未来のきれい”を作る食の活動を始めませんか?
更新日:2016/12/13
「味噌」の食べ方のウソ&ホント
OZレポーターが、味噌の先生 金丸絵里加さんに聞いてみました!
Q,塩分の摂りすぎが心配な味噌。1日大さじ1 杯だと多いでしょうか?
A,そんなことはありません。味噌の塩分は大さじ1杯で約2.2g。推奨される1日の塩分量7g以下もクリアできるうえ、血圧降下作用のあるペプチドを含むので同じ塩分量でも30%の減塩効果があります。また、カリウムを含む野菜や海藻などを味噌汁に入れれば、塩分排出を助けてくれ、むくみなどの予防にも◎。
Q,美肌作りの味方ってホントですか?
A,ホントです。美肌作りに役立つ良質なタンパク質やビタミン類が含まれるうえ、乳酸菌などの菌が腸内で善玉を増やすので、腸内環境がよくなり、肌を作る栄養素が吸収されやすくなるのです。またイソフラボンは女性ホルモンと似た作用を持つので、肌や髪の潤いやハリを保つためにも役立ちますよ。
Q,疲れやプチ不調にも役立ちますか?
A,役立ちます! 味噌に含まれる麹には、脳の興奮を鎮め、体をリラックスさせるGABAという成分が含まれ、ストレス対策に◎。また、女性ホルモンに似た働きをするイソフラボンも月経不順など女性に多い不調の改善にも。必須アミノ酸やビタミン、ミネラルも豊富で疲労回復効果も期待できるのです。
Q,味噌の色によって合う料理って変わりますか?
A,白は甘めなので、西京焼きや酢味噌和えなど甘味がポイントの料理に。淡色は中間の味でクセがなく、和洋中どんな料理にも合う。赤はコクとほのかな苦みを活かし、味噌煮込みやデミグラスソースなど煮込み系と相性抜群です。
【おすすめ調理法】
白味噌……味噌グラタン、クリームシチュー
淡色味噌……味噌汁、ナスの味噌炒め
赤味噌……味噌煮込みうどん、ビーフシチュー
鮭とブロッコリーの味噌グラタンレシピ
味噌の先生 金丸絵里加さんが作り方を伝授!
【材料】(2人分)
・生鮭 2切れ
・塩・こしょう 適量
・玉ネギ 1/3個
・ブロッコリー 1/3個
・シメジ 1/2パック
・オリーブ油 大さじ1
・小麦粉 大さじ2
・A[牛乳 1カップ、水 1/3カップ]
・B[固形コンソメスープの素 1/2個、
みりん 小さじ1、味噌 大さじ1]
・ピザ用チーズ 40g
【作り方】
1,生鮭はペーパーで水気を取り、塩・こしょうをしひと口大のそぎ切りにする。玉ネギは薄切りに、ブロッコリーは小房に分け、シメジはほぐす
2,フライパンにオリーブ油を中火で熱し、鮭の両面をさっと焼いたら取り出す。玉ネギを入れて炒め、小麦粉をふり入れ、全体がなじんだら、Aを少しずつ加え、とろみをつける
3,煮立ってきたらBを入れて混ぜ、シメジ、ブロッコリー加え、鮭を戻し入れて、弱めの中火で3~4分煮る
4,耐熱皿に 3 を入れてチーズをのせて、オーブンでチーズに焼き色がつくまで約5~10分焼く
味噌の先生 金丸絵里加さん
幅広く活躍する料理研究家、管理栄養士。著書に『10分で作れる! やせるおつまみ』(エイ出版社)ほか多数
撮影/竹内一将 スタイリング/檀上 曜 取材・文/黒木博子