体育館エリア イメージ(2017開催時)

アート初心者にもおすすめ!旧校舎で開催のアートイベント「3331 ART FAIR 2018」

更新日:2018/02/27

千代田区の旧中学校の校舎をまるごと改修した文化拠点「アーツ千代田 3331」では、2018年3月7日(水)から11日(日)まで、第7回目となる「3331 ART FAIR 2018」を開催する。今回は、従来の展覧会型フェアとギャラリー出展型フェアを同時に行うのがポイント。新人から人気作家までバラエティ豊かに揃ううえ、初心者でもコレクターへの第一歩を踏み出せる。東京の新しいアートシーンを体感して。

SIDE CORE/「ZINE SWAP MEET CAMP」-STANG 撮影:後藤秀二@Reborn-Art Festival 2017

3331 ART FAIR 2018 1F_メインギャラリーイメージ(2017開催時)
1F メインギャラリーイメージ(2017開催時)

全国からキュレーター推薦の作家たちが集結するメインギャラリー

600平方メートルの展示空間が広がる1階のメインギャラリーでは、展覧会形式のアートフェアを開催。こちらでは、全国で注目されている作家を集めるため、各地の美術館や美術評論などで活躍するキュレーター陣に推薦を依頼したそう。

例えば、北海道出身のアーティストでは、幻想的なデジタルコラージュ写真を制作するクスミエリカさん、女性性をテーマにした独特の作品を手がけるグラフィックデザイナー兼イラストレーターの磯優子さん。また、秋田県で実家の農業を継ぎながら、どこかユーモラスな楽しいアート作品を発表している画家の齋藤瑠璃子さんなど、地方を拠点に活躍する感性豊かな女性アーティストの作品にふれられるのも楽しい。

また、木彫りの熊をカラフルにペイントした渡部剛さんの作品は、ポップでサイズ感も手頃なので、初めてのアートコレクションにもおすすめとか。ちなみにトップ写真は、アーティストのキュレーションを行っているユニット「SIDE CORE」の作品例。軽トラックを取り込んだユニークな展示が目を引く。 

3331 ART FAIR 2018 2F_体育館エリアイメージ(2017開催時)
2F 体育館エリアイメージ(2017開催時)

体育館エリアには国内外の作品を扱う個性豊かなギャラリーが登場

2階の体育館エリアでは、2.8メートルの高さのパーティーションで仕切られた空間に、ギャラリーや美術系の大学を主体としたブースが並ぶ。コレクター目線で、好きなタイプの作品を扱うギャラリーを探すのもいいかも。

ギャラリストが女性で、クールでセンスのよい作家の作品を扱う江東区の「KANA KAWANISHI GALLERY」や、中目黒を拠点に国内外の現代美術に特化したアーティストの展覧会を行う「104GALERIE」など、都内のギャラリーも多く出展する。

また、日本人女性が2004年にパリでオープンした画廊「ギャルリーユキコカワセ」も登場。こちらでは、日本の若手作家をはじめ、国籍に関係なく、国際的なアートシーンに新進気鋭の作家の作品を紹介することを目的にしているそう。今回はパリからの出展ということで、日本だけでなく、海外のアートシーンにもふれるチャンスが。

3331 ART FAIR 2018 プライズセレクターイメージ
3331 ART FAIR 2018 プライズセレクターイメージ

コレクターが有望作家を応援する中で注目された若手アーティストも

3331 ART FAIRは、作品を購入して作家を支援するコレクターと共にフェアを作ってきたという。フェアに賛同するコレクターは「プライズセレクター」と呼ばれ、作品購入や応援のためのドネーション(寄付)などで作家たちを支援しているそう。プライズを獲得した人材の中には、現在多方面で活躍する作家も。

現代美術・音楽・講演・執筆などあらゆる方面で活躍の場を広げている片山真理さんは、若手アーティストの中でも注目の1人。彼女は先天的な病気のために9歳で義足となったけれど、その身体の特徴を生かしたポートレート作品や、布や紙、オイルなどを使った独創的な作品が話題となっている。また、映画や舞台芸術、音楽プロデュースなど幅広く活躍する音楽家の蓮沼執太さんも、国内外で高い評価を受ける気鋭の作家。豊かな音楽性を生かした作品制作はもちろん、映像や立体的なインスタレーションなど、さまざまな手法を用いた作品を発表している。

3331 ART FAIR 2018 マイファーストアートツアーイメージ
マイファーストアートツアー イメージ

初心者向けツアーやフードマーケットも。アートな1日を満喫しよう

また、アート初心者でも参加できるイベントも開催される。3月9日(金)18時から19時と、11日(日)の13時から14時は、アートフェア初心者や将来的にアート作品を購入してみたいという人向けのツアー「マイ・ファースト・アートを見つけよう」(要チケット・要予約)が。作品やアーティストの話を聞きながらゆっくり鑑賞することで、特別な作品に出会うきっかけがつかめるはず。

3月11日(日)の11時30分から17時までは、1階のコミュニティスペースで「3331 NeighborFood Market 〜3331のご近所の美味しいもの、集めました〜」という名前のフードマーケットも開催。近隣のおいしいものを知ってほしいと、3331の近くにある老舗から若手の新店舗まで、とびきりの味がラインナップ。アートフェアの会場と隣接していてイートイン・スペースもあるので、ランチやティータイムにも利用できる。

作品を鑑賞するだけでなく、購入してコレクターデビューしたり、若手作家の育成に参加したりできるアートフェア。東京のアートシーンをもっと熱くするために、アーティストを応援する気持ちでアートな1日を満喫して。

3331 ART FAIR 2018 メインビジュアル

イベントDATA

イベント名
3331 ART FAIR 2018
開催場所
東京都千代田区外神田6-11-14
開催日程
2018/3/7(水)~11(日)
開催時間
3月7日(水) 18:00~20:00、
3月8日(木)~10日(土) 12:00~20:00、
3月11日(日) 12:00 ~17:00
アクセス
東京メトロ銀座線「末広町駅」4番出口より徒歩1分、千代田線「湯島駅」6番出口より徒歩3分、都営大江戸線「上野御徒町駅」A1番出口より徒歩6分 ほか
入場料(前売)
一般1500円、学生・シニア(65歳以上)1300円 
※期間中再入場可、教室エリア無料、高校生以下無料、千代田区民は身分証明書提示で無料
※「東京アートパスポート」5100円 「3331 ART FAIR 2018」「アートフェア東京2018」「ART in PARK HOTEL TOKYO 2018」「Asian Art Award 2018 supported by Warehouse TERRADA」の4イベントが周遊可能
電話番号
03-6803-2441 (代表)
「マイ・ファースト・アートを見つけよう」(要チケット・要予約)
3月9日(金)18:00~19:00、11日(日)13:00~14:00
「3331 NeighborFood Market 〜3331のご近所の美味しいもの、集めました〜」(入場無料)
3月11日(日)11:30~17:00
ホームページ
3331 ART FAIR 2018 HP

WRITING/NAOKO YOSHIDA (はちどり)

※記事は2018年2月27日(火)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります