香水の材料「香料」には、植物や動物由来のものがたくさんあるけれど、もとの香りがどんなものか知っている? 世界一高価な花のアロマや、クジラやシカから採れる香水の素など、普段はなかなか確かめることのできない“におい”をクンクン嗅いで体験できる「におい展」が、池袋パルコで開催中! 中には世界一臭い缶詰や異臭を放つ食品などもあるそう。いろんなにおいを嗅げる、嗅覚全開の新感覚イベントを楽しもう!
世界で最も高価な花の香料、クジラやシカから採れる動物性の香料も
2018年1月12日(金)から2月25日(日)まで、池袋パルコ本館7階特設会場では、「におい展」を開催。会場には、いろんなにおいの素が展示されていて、実際に嗅ぐことができる。今までありそうでなかった、“嗅覚”のための参加型エンタテイメント。
例えば写真は、世界で最も高価と言われる香料「イリス」の乾燥させた根。イリスはアヤメ科の植物で、根や茎から精油を抽出するのにとても時間がかかり、6~7年かけて採油されるために1ミリリットルで数万円なんていうこともあるとか。香りは、優雅で華やかなフローラル系。このほかに動物系の香料では、マッコウクジラから採れる甘い香り「アンバー」や、ジャコウジカの分泌物から採取される「ジャコウ」(別名ムスク)などもあるそう。
嗅ぎ覚えがある?12ヵ月の花のにおいやカメムシの意外な成分など
会場には、12ヵ月の花のにおいをずらりと並べたコーナーもあるので、自分だけでなく彼や女友達のお誕生日月の花の香りを嗅ぎ比べてみるのも楽しそう。面白いところでは、クサいにおいを出すことで知られているカメムシが、実は「香水」にかかせない成分を持っているのを検証できるコーナーも。
「今回、いいにおいのテーマは“香水の素”にこだわりました。カメムシの意外なにおいなど、珍しい香料や12ヵ月の花のにおいなど、どこか嗅ぎ覚えのあるにおいを多数展示しています」と、広報担当者さん。いろんなにおいを嗅ぐうちに、どこか記憶を呼び覚ますようなにおいに出会えるかも。
香水の都で使われていた蒸留器やフェロモンを体感できるコーナーも
においの素を香水にするための蒸留器も展示される。写真は、「香水の都」と呼ばれるフランスの南東部の町・グラースで、昔使っていたという水蒸気蒸留器。歴史的にも価値が高く、普段は見ることのできないものなので、この機会に知っておきたい。
また、“匂わない”においの展示もあるそう。例えばフェロモンはそれ自体無臭だけど、人によってにおいを感じとって惹きつけられるもの。男性は女性フェロモンに、女性は男性フェロモンに惹かれるので、どちらに反応するか体験できるコーナーで試してみて。もしかしたら、意外な結果が出ることも!
刺激の強いツワモノも世界から大集合!「におい」の世界を満喫して
もちろん、においと言えば“いいにおい”だけではないから、刺激的なにおいも登場する。よく知られているのは、テレビ番組の罰ゲームなどでよく見る、北欧の塩漬けニシンの缶詰「シュールストレミング」。出演者が騒いでリアクションする様子を疑っていた人は、ホンモノのにおいを嗅ぐチャンス。彼らの演技が大げさすぎるかどうか、自分の鼻で確かめてみては?
このほかにも、異臭騒ぎで電車を止めたエピソードもあるという中国の「臭豆腐」や、独特のにおいで有名な伊豆諸島の特産「くさや」など、刺激の強いラインナップも用意されている。いいにおいを堪能したい人も、スゴイにおいで冒険したい人も、いろんなタイプの「におい」をクンクン嗅いで楽しもう。
イベントDATA
- イベント名
- におい展
- 開催場所
- 東京都豊島区南池袋1-28-2 池袋パルコ本館7階特設会場
- 開催日程
- 2018年1月12日(金)~2月25日(日) ※2月21日(水)は休館日
- 開催時間
- 10:00〜21:00 ※入場は閉場の30分前まで
- アクセス
- JRほか「池袋駅」東口より徒歩1分
- 入場料
- 800円(3歳未満は入場無料)
- ホームページ
- におい展 HP
WRITING/NAOKO YOSHIDA (はちどり)