新宿髙島屋で世界が注目するミニチュアアートの展覧会

更新日:2017/08/28

SNSで毎日発表される「MINIATURE CALENDER(ミニチュアカレンダー)」の画像が人気で、世界中に100万人以上のフォロワーがいるというミニチュア写真家の田中達也氏。最近では、NHKの連続テレビ小説「ひよっこ」でタイトルバックを担当しているから、いろいろな情景に見立てたミニチュアの世界に興味を持った人も多いはず。そんな、旬のアーティストの国内初となる大型の展覧会が新宿で始まるそう。

新パン線
新パン線 (C)Tatsuya Tanaka

ほとんど撮影OK!写真作品やジオラマ作品など100点以上を展示

2017年9月1日(金)から12日(火)まで、新宿髙島屋11階の特設会場では「MINIATURE LIFE展 田中達也 見立ての世界」を開催。会場には、日用品とミニチュア人形を組み合わせて、田中氏がさまざまな情景に見立てたミニチュア写真作品とジオラマ作品など100点以上を展示する。新作4点以外はどれも撮影ができるので、フォトジェニックな写真が撮影できそう。

写真は、動くジオラマ作品として展示予定の代表作「新パン線」。パンの新幹線がのんびり運行する様子はどこかユーモラスで、その運転シーンに心なごむファンも多くなりそう。

リアルなメモ=メモリアル
リアルなメモ=メモリアル (C)Tatsuya Tanaka

ちょっとユーモラスでクスッと笑える、楽しいタイトルにも注目

作品にはそれぞれタイトルが付いているけれど、ちょっとひねったものやダジャレのような「クスッ」と笑えるものも多い。写真のタイトルは「リアルなメモ=メモリアル」で、実際のメモ帳を使った写真がバカンスの思い出(メモリアル)写真のようになっている。このほかにも、球形のアイスクリームの周囲を宇宙飛行士とロケットが浮遊しているような「地球は甘かった」や、青空のようなブルーの背景にクロワッサンが並ぶ「クモワッサン」など、楽しいネーミングがいっぱい。

ブロッコリー1本分のサバンナ
ブロッコリー1本分のサバンナ (C)Tatsuya Tanaka

巨大ブロッコリーの横で、ミニチュア人形の気分を味わえるフォトスポットが登場

さらに会場では、人気の作品「ブロッコリー1本分のサバンナ」(写真)をモチーフに、巨大ブロッコリーを展示した「ミニチュア体験フォトスポット」が登場。ここで写真を撮れば、まるで自分自身がミニチュア人形になったような感覚を味わえそう。

ビール冷え切ってます
ビール冷え切ってます  (C)Tatsuya Tanaka

独特の“見立て”によってファンタジーのような世界観が広がる作品たち。同時開催の「ひよっこ」パネル展も

写真の作品はビールの泡を雪に見立てた「ビール冷え切ってます」。夏らしい冷えたビールの上に冬らしいソリ遊びの情景が乗っているけど、違和感なくまとまっているのが不思議な面白さ。このほか、穴あけパンチを使って紙を抜いた後のダストを並べて雨に見立てた「雨あけパンチ」や、トウモロコシをロケット、ポップコーンを打ち上げの噴射に見立てた「トウモロコシ燃料ロケット」など、ファンタジーのような独特の世界観が広がる作品も。

同時開催の展覧会として、NHK連続テレビ小説「ひよっこ」パネル展(入場無料)もあるので、そちらも一緒に楽しんで。

外観

MINIATURE LIFE展 田中達也 見立ての世界

TEL 03-5361-1111(新宿髙島屋 大代表)
東京都渋谷区千駄ヶ谷5-24-2 新宿髙島屋 11F 特設会場
アクセス:JR「新宿駅」新南改札より徒歩1分、都営新宿線・大江戸線・京王新線「新宿駅」より徒歩5分、東京メトロ副都心線「新宿三丁目駅」より徒歩3分

会期:2017年9月1日(金)~12日(火)
開催時間:10:00~20:00
※9月1日(金)、2日(土)、8日(金)、9日(土)は20:30まで。最終日は18:00閉場
※入場は閉場時間の30分前まで
入場料:一般800円、大学・高校生600円、中学生以下無料
<田中達也氏・ギャラリートーク>
開催日時:9月2日(土)、3日(日)14:00

同時開催:NHK連続テレビ小説「ひよっこ」パネル展(入場無料)

WRITING/NAOKO YOSHIDA (はちどり)

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※記事は2017年8月28日(月)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります

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