連載40周年記念!演劇漫画の名作「ガラスの仮面」の初の本格的な原画展が銀座で開催
更新日:2017/08/14
2016年に連載40周年を迎えた人気の演劇漫画「ガラスの仮面」。天才少女・北島マヤと宿命のライバル・姫川亜弓が幻の名作舞台「紅天女(くれないてんにょ)」の主役の座をめぐって競い合うストーリーは、いまだに完結していないことから、続きを待ちわびているファンも多いのだとか。そんなファンはもちろん、漫画に登場する個性豊かなキャラクターやエピソードが気になっていたという人も楽しめる、初めての本格的な原画展が開催されるそう。作者の美内すずえ先生は今年がデビュー50周年ということで、少女時代からファンだったというママ世代も多いのでは?
5000万部を超えるベストセラー漫画の世界を総点数400点以上の原画や資料で紹介
演劇漫画として不動の人気を誇る「ガラスの仮面」は、これまでに49巻の単行本が刊行されていて、累計発行部数は5000万部以上というベストセラー。2017年8月23日(水)から9月4日(月)まで、松屋銀座で開催される「連載40周年記念 ガラスの仮面展」では、貴重なモノクロ原稿やカラー原画を中心に、掲載誌をはじめ舞台化された際の資料や衣装など、総点数400点以上が展示される。会場は、劇中劇のポスターや名場面の映像が見られるエントランスに始まり、貴重な原画や資料で登場人物や象徴的な場面などが紹介されるコーナー、名作舞台「紅天女」のコーナーなどのエリアで構成。それぞれに見ごたえのある展示で、物語の世界をしっかり体感できるようになっている。
“なりきり”フォトスポットやコテコテの演出空間など展覧会ならではの楽しさも
マヤと亜弓のどちらが「紅天女」の主役にふさわしいか、ボタンを押して投票する「キャスト投票所」や、顔出しパネルの“なりきり”フォトスポットなど、参加して楽しめるコーナーもあるそう。このほかにも、マヤを陰から支える「紫のバラのひと」大都芸能社長・速水真澄とマヤがふれあう場面を集めた部屋や、真澄の婚約者である紫織の異常な精神状態を表した壁面など、コテコテの演出空間も見どころになっている。さらに展覧会の「プロローグ」コーナーには、ピンク色の緞帳(どんちょう)とカーペットの演出もあるので、主人公の気分になってみるのもいいかも。
連載40年の間の作風の変化や時代の移り変わりを原画でたどるのも面白い
展示の中で300点以上にのぼるモノクロ原稿やカラー原画は、連載40年の間に少しずつ変化している様子をたどりながら見るのも面白い。例えば初期の頃は努力と根性で勝利を掴むスポーツ根性もの、いわゆるスポコン風に描かれるシーンも多数あったそうだけど、時代の移り変わりとともに美しい精神世界を描くシーンが増えてきているという。そんな作風の違いのほかにも、作中に登場する電話が「黒電話」から、いつの間にか「携帯電話」になっているなど、時代の変化が反映されているのも長く読み継がれているロングセラーならでは。今回は、展覧会のために特別に描きおろした原画も展示されるというから、見逃せない。
漫画原画をモチーフにしたグッズも多数登場!いろいろな角度から漫画の世界観を満喫して
会場に併設されたグッズコーナーでは、漫画原画をモチーフにした300点以上のグッズも販売される。写真は、「ガラスの仮面フェイスパック 北島マヤ」(430円)で、パックする顔がマヤになるというもの。このほかに、作品の特徴でもある「白目」だけを集めてデザインしたマスキングテープや、名シーンをあしらったTシャツ、さらに「もし、紅天女の試演にお土産グッズがあったら」という想定で作られた梅昆布茶や手ぬぐいなど、会場でしか手に入らないオリジナルグッズも登場するので、ファンは要チェック。
演劇漫画の金字塔といわれる「ガラスの仮面」の世界観を、原画とともにいろいろな角度から満喫して。
連載40周年記念 ガラスの仮面展
東京都中央区銀座3-6-1 松屋銀座 8Fイベントスクエア
アクセス:東京メトロ 銀座線、丸ノ内線、日比谷線「銀座駅」A12番出口直結、有楽町線「銀座一丁目駅」9番出口より徒歩3分、都営地下鉄浅草線「東銀座駅」A8番出口より徒歩3分、JR「有楽町駅」より徒歩8分
会期:2017年8月23日(水)~9月4日(月)
※会期中無休
開催時間:10:00~20:00(最終日は17:00閉場、入場は閉場の30分前まで)
入場料(前売):一般1000円(700円)、高校生700円(500円)、中学生500円(400円)、小学生300円
※前売り券は、セブンイレブン、ローソン、ヤフーパスマーケットにて8月22日(火)まで販売予定
グッズ:「ガラスの仮面フェイスパック 北島マヤ」430円 ほか
WRITING/NAOKO YOSHIDA (はちどり)